調査対象は51本で、2007年7月から2008年6月までの分配金を対象にしました。
なお、新興国以外の投資対象を含むファンドもありますが、今回の調査対象は新興国の比率がなるべく多いファンドを対象にしたいため(比率が低いとファンドの特性が低下するため)、新興国投資の比率が70%以上のファンドを対象にしました。
<調査結果の要約>
1)年間分配金が最も多い毎月分配型の新興国投資のファンドは、UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド(前回4位)。次に、エマージング・カレンシー・債券ファンドが多い(前回3位)
2)前回調査との違い
●年間分配金の増加(計6本)
ボーナス分配以外の分配金が微増した程度
●年間分配金の減少(計7本)
6月のボーナス分配なし2本、ボーナス分配の減額2本を含む
6月にボーナス分配がなかった「JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド」が最も減少
3)ボーナス分配実施のファンドが上位。「ボーナス分配がなく通常の分配金が多いファンド」が上位に増加
4)投信分類は国際債券が最も多い(前回に比べ、上位に国際債券型が増加)
5)半期分配金が最も多いファンドは、シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)(前回2位)。次に多いファンドは新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス)(前回3位)。
半期順位での投信分類では、上位21本にバランス型がなくなり、国際債券型のシェアが高まる(21本中20本が国際債券型)
※順/前は、前回調査結果での順位
※以下の表中の「ボーナス分配」の所で、()になっているのは、目論見書に特に記載されていないが、通常の分配金より増配している月
※前回差は、前回調査の年間分配金との差額
※ボ分配金は、ボーナス分配金
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 6月分配金 |
| 1 | 4 | UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 2、5、8、11月 | 980 | 0 | 650 | 30 |
| 2 | 3 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 960 | -380 | 360 | 120 |
| 2 | 5 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 960 | 0 | なし | 80 |
| 3 | 8 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 915 | 5 | 200 | 65 |
| 3 | 7 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 915 | 0 | なし | 90 |
| 4 | 11 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 875 | 85 | 0 | 85 |
| 5 | 10 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 840 | 0 | なし | 70 |
| 5 | 6 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 840 | -100 | 0 | 70 |
| 5 | 1 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 840 | -800 | 0 | 70 |
| 6 | 12 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 780 | 0 | なし | 65 |
| 6 | 15 | AIGインベストメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 780 | 65 | 0 | 65 |
| 7 | 12 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 777 | -3 | なし | 63 |
| 8 | 13 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 765 | -5 | なし | 60 |
| 9 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド(アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 760 | -100 | 100 | 100 |
| 10 | 14 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 14 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 14 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 15 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ) | 国際債券 | なし | 714 | 2 | なし | 58 |
| 12 | 18 | BNYメロン | メロン世界新興国ソブリン・ファンド | 国際債券 | 5月、11月 | 710 | 50 | 0 | 50 |
| 13 | 19 | 日興アセット | 世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) | 国際債券 | なし | 660 | 60 | なし | 60 |
| 13 | 17 | PCAアセット | PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム) | バランス | なし | 660 | -45 | なし | 40 |
1.概況
今回1位と2位になったファンドは、前回1位と2位であったファンドが6月にボーナス分配を実施しなかったため、年間分配金が減少し、この結果、順位が繰り上がったことによります(増配による順位の上昇ではないです)。
年間分配金が最も多いファンドは、「UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド」です(前回4位)。昨年11月に実施したボーナス分配650円の影響が大きいです。ボーナス分配は年4回実施予定ですが、ボーナス分配を行ったのは昨年11月の1回だけです。
次に年間分配金が多いファンドは、「エマージング・カレンシー・債券ファンド」です(前回3位)。ボーナス分配の影響が大きいですが、6月のボーナス分配(120円)は昨年6月(500円)に比べ、約4分の1まで減少しました。
ベスト2のファンド3本は、毎月分配型投資信託 年間分配金総合ベスト30に含まれたファンドであり、毎月分配型投資信託全体から見ても分配金が多いファンドです。
この年間分配金ランキングベスト20にあるファンドでは、年間の決算回数(12回)に満たない以下のファンドがあります(即ち、最近設定されたファンドです)。
このファンドは、今後年間12回分の分配金の合計値になった場合、年間分配金がさらに多くなります。
・13位:世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) 11回分
<前回調査結果との違い>
●年間分配金が増加(6本)
ボーナス分配以外の分配金が微増になった程度です。
分配金の増額が50円以上の4本は、今期で通算12回目の決算、もしくは12回に満たない決算回数のため、6月分の分配金が加算されたものです。
●年間分配金の減少(7本)
6月にボーナス分配がなかったファンド2本、6月のボーナス分配が昨年6月に比べ減額したファンド2本を含みます。
<ボーナス分配なし>
・GS新成長国債券ファンド(花ボンド) 昨年6月170円(本年6月70円)
・JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド 同870円(同70円)
<ボーナス分配減額>
・エマージング・カレンシー・債券ファンド 昨年6月500円(本年6月120円)
・シュローダー・アジア公社債ファンド (アジアン円舞曲) 昨年6月200円(本年6月100円)
ボーナス分配に関係したファンドでは、「JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド」が最も減少しました(年間800円減)。
ボーナス分配以外の分配金が大幅に減少したのは、PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム)であり、昨年6月85円が本年6月40円と半分以下になりました。
●前回ランクインしていたが、今回ランク外になったファンド
前回2位のPCA アジア・オセアニア好配当株式オープンは、6月にボーナス分配(昨年6月1000円)を実施しなかったため、年間分配金が大幅減(965円減)となりました。
・PCA アジア・オセアニア好配当株式オープン
前回2位(今回20位)
前回年間分配金1385円(今回420円)
昨年6月の分配金1000円(本年6月35円。965円減)
●前回ランク外で今回ランクインしたファンド
上記ファンドがランク外になったため、前回調査で次点の順位にあった「メロン世界新興国ソブリン・ファンド」、「世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)」の順位が繰り上がり、ランクインしました。
通常時の月毎の分配金が60円と比較的多く、このことが年間分配金の多さに寄与しています。
2.分配の仕方、商品特性でみた場合
分配の仕方でみると、上位11本(ベスト6)は、ボーナス分配実施のファンドが多く(11本中7本)、ベスト2はボーナス分配実施のファンドです。
前回調査と比べ、上位5本(ベスト3)では「ボーナス分配はないが通常時の分配金が多いファンド」が多くなっています(前回1本。今回2本)。
上記の表に掲載されたファンドの投信分類では、前回調査結果と同様に、国際債券型が18本と最も多いです(全体の約86%を占める)。前回調査に比べ、国際株式型が1本減ったため、国際債券型のシェアが増加しました(6ポイント増。前回 約80%)。
3.半期分配金
最近の運用結果を反映した状況をみるため、最新の6ヶ月(本年1月〜6月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド
※前回差は、前回調査での半期分配金との差額
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 6月分配金 |
| 1 | 4 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 510 | 0 | 0 | 85 |
| 2 | 外 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | (1、4、7、10月) | 500 | 0 | 100 | 80 |
| 3 | 2 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 480 | 0 | なし | 80 |
| 4 | 3 | AIGインベトメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 460 | 15 | なし | 90 |
| 5 | 5 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 420 | 0 | なし | 70 |
| 5 | 2 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 420 | -120 | 120 | 120 |
| 5 | 5 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 5 | 5 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 6 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド (アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 400 | 40 | 100 | 100 |
| 7 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 新興国通貨建て債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 7 | 3 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 7 | 6 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 390 | 0 | なし | 65 |
| 7 | 6 | AIGインベトメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 8 | 7 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 381 | -3 | なし | 63 |
| 9 | 8 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 375 | -5 | なし | 60 |
| 10 | 外 | ゴールドマンサックス | GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型) | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 370 | 300 | 300 | 300 |
| 11 | 外 | ベアリング投信 | ベアリング 新興国債券ファンド(あすなろ) | 国際債券 | なし | 360 | -5 | なし | 60 |
| 11 | 10 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 10 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 10 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 13 | 日興アセット | 世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
<年間分配金ランキングとの違い>
1)順位の特徴
年間ランキングに比べ、上位(ベスト6)は全て国際債券型ファンドです(年間ランキングでのベスト6は、バランス型1本、国際株式型1本を含む)。
国際債券型ファンドのシェアが非常に高く、上位21本中20本(約95%)を占めています。
上位21本には、バランス型が1本も含まれていません(年間ランキングではバランス型2本を含む)。軟調な投資環境によって、株式を投資対象に含むファンドの運用が低迷しているためです。
1位の「シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)」は、対象期間中にボーナス分配を実施していませんが、最近8期(8ヶ月)連続で85円の高めの分配を行っているため、順位が大幅に上がりました。なお、このファンドの最新(7月)の分配金は、60円(25円減)になりました。
この半期分配金ランキングにあるファンドでは、半期の決算回数(6回)に満たない以下のファンドがあります(即ち、最近設定されたファンドです)。
このファンドは、今後半期6回分の分配金の合計値になった場合、半期分配金がさらに多くなります。
・10位:GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型) 2回分
2)年間ランキングになく、新たにランクインしたファンド
ボーナス分配を実施しなかったファンドがランキング外になったため、順位が繰り上がりました。これらのファンドは、ボーナス分配ではない通常時の分配金が、比較的多い(月60円以上)です。
軟調な投資環境にありますが、GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型)は、6月の決算で、多めのボーナス分配(300円)を行っています。
2)半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド
対象期間に、ボーナス分配を実施しなかったファンドや、堅調時よりも毎期の分配金が減額になったファンドです。半期ランキング上位のファンドに比べ、毎期の分配金が少ないです(月58円以下)。
以下、年間順位に沿って列挙
・UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド
バランス型
年間1位:半期21位(半期分配金180円。年間980円) 毎期30円
本年2月、5月のボーナス分配がなかったため
・三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ)
国際債券型
年間11位:半期12位(半期分配金354円。年間714円)
本年3月以降、月58円に減額(それまでは月61円。3円減)
・メロン世界新興国ソブリン・ファンド
国際債券型
年間12位:半期13位:(半期分配金350円。年間710円)
本年6月から月50円に減額(それまでは月60円。10円減)
・PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム)
国際債券型
年間13位:半期15位(半期分配金290円。年間660円)
月85円の分配を実施した期間(2期)が対象期間外になったため
昨年9月以降9期分は、月50円。本年6月から月40円に減額
3)半期ランキングでの入れ替え
<前回ランク外・今回ランクイン>
・GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型)
6月のボーナス分配300円の影響
<前回ランクイン・今回ランク外>
・メロン世界新興国ソブリン・ファンド(前回11位、今回13位)
本年6月から月50円に減額した影響(それまでは月60円。10円減)
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