なお、調査対象期間は、2006年7月から2007年6月までを対象にしました。
対象となるファンドは14アイテムです。
1.分配金
※分配金が多い順に列挙
※分配平均は、年間分配金を月平均にした値
| 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 分配金計 | 分配平均 | 2期前 | 前期 | 今期 |
| 国際投信 | ジャパン・ソブリン・オープン | 12 | 120 | 10 | 10 | 10 | 10 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型) | 6 | 105 | 9 | 0 | 73 | 72 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドA号(偶数月決算型) | 6 | 95 | 8 | 0 | 95 | 0 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債ファンド | 4 | 93 | 8 | 25 | 25 | 23 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債オープン | 4 | 73 | 6 | 26 | 23 | 0 |
| ニッセイアセット | ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド) | 12 | 70 | 10 | 10 | 10 | 10 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債三分法 | 4 | 60 | 5 | 15 | 15 | 15 |
| 野村アセット | 野村ファンドラップ日本債券 | 12 | 48 | 8 | 8 | 8 | 8 |
| みずほ投信 | 物価連動国債ファンド(3ヵ月決算型) | 4 | 40 | 3 | 10 | 10 | 10 |
| 新光投信 | 日本債券オープン | 4 | 40 | 3 | 10 | 10 | 10 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND C号(マネーシャトルC号) | 4 | 32 | 3 | 5 | 12 | 10 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND B号(マネーシャトルB号) | 4 | 25 | 2 | 5 | 7 | 10 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND A号(マネーシャトルA号) | 4 | 23 | 2 | 5 | 7 | 9 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債ファンド | 12 | 5 | 0.5 | 0 | 0 | 5 |
分配金が最も多いのは120円で、国際投信「ジャパン・ソブリン・オープン」です。ただし、分配金は全て再投資になるタイプなので、名目的な毎月分配型ファンドといえます。
分配金を定期引き出し可能なファンドで最も分配金が多いのは105円で、T&Dアセット「T&D 日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型)」です。
年間の分配金が最も多くても120円(105円)ですので、国際債券型で分配金が最も多いみずほ投信「MHAM豪ドル債券ファンド」、同「みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森)」の2100円に対し、5.7%(5%)しかないです(参考:国際債券型ファンドの分配金ランキング(07年7月版))。
なお、以下のファンドは、設定後1年経っていないファンドですので、その分、分配金は少ないです。
・T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型)
決算回数2回(本来6回) 2007年1月15日設定
・T&D日本債券安定型運用ファンドA号(偶数月決算型)
決算回数3回(本来6回) 2006年12月11日設定
・ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド)
決算回数7回(本来12回) 2006年9月29日設定
・野村ファンドラップ日本債券
決算回数6回(本来12回) 2006年10月4日設定
2.基準価格
※値上率が多い順に列挙
※値上率の単位は%。基準価格の単位は円
※前述の設定後1年経っていないファンドは、設定前の募集価格10000円と6月29日の基準価格を比較
| 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 06.6.30価格 | 07.6.29価格 | 値上率 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債ファンド | 12 | 9935 | 10086 | 101.5 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND A号(マネーシャトルA号) | 4 | 10001 | 10006 | 100.0 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND B号(マネーシャトルB号) | 4 | 10001 | 10003 | 100.0 |
| 国際投信 | ジャパン・ソブリン・オープン | 12 | 9825 | 9826 | 100.0 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND C号(マネーシャトルC号) | 4 | 10001 | 10000 | 100.0 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債三分法 | 4 | 9525 | 9524 | 100.0 |
| 新光投信 | 日本債券オープン | 4 | 9309 | 9306 | 100.0 |
| 野村アセット | 野村ファンドラップ日本債券 | 12 | 10000 | 9989 | 99.9 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型) | 6 | 10000 | 9934 | 99.3 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドA号(偶数月決算型) | 6 | 10000 | 9933 | 99.3 |
| ニッセイアセット | ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド) | 12 | 10000 | 9924 | 99.2 |
| みずほ投信 | 物価連動国債ファンド(3ヵ月決算型) | 4 | 9711 | 9628 | 99.1 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債オープン | 4 | 9436 | 9268 | 98.2 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債ファンド | 4 | 9448 | 9190 | 97.3 |
対象ファンドの6月29日の基準価格は、平均で9758円です。設定前の募集価格10000円を下回っているような状態です。
1年前の基準価格(6月30日)と比較すると、基準価格の値上率は、平均99.6%ですので、基準価格はほとんど変わらないような状態です。
なお、設定後1年経っていないファンドは、設定前の募集価格10000円と比較しました。
基準価格の推移では、最も分配金の多いファンド(ジャパン・ソブリン・オープン、T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型))、基準価格が最も値上がったファンド(ダイワ日本国債ファンド)、基準価格が最も値下がったファンド(ピムコ変動利付日本国債ファンド)の状況をみました。
基準価格のグラフをみると、5月後半の金利上昇の影響で基準価格が下がり、6月中旬以降は海外金利の上昇に歯止めが掛かったことを受けて、国内金利も落着きを取り戻し、基準価格も安定しているようです。
・ジャパン・ソブリン・オープンの基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
・T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型)の基準価格グラフ(月報:PDFファイル)
・ダイワ日本国債ファンドの基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
・ピムコ変動利付日本国債ファンドの基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
3.リターン内容
※総利益が多い順に列挙
※設定前の募集価格(10000円)で100万円分を購入した前提
※前述の設定後1年経っていないファンドは、設定前の募集価格10000円と6月29日の基準価格を比較
※購入手数料は後述の上限値で試算
※値上り益は、6月29日時点でファンドを保有している前提(含み益)
※手取り分配金は、分配金総額に対し口数を掛けて試算(概算ベース)
※再投資専用のジャパン・ソブリン・オープンは、分配金を再投資し元本の増加分をリターンとして試算
| 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 総利益 | 手取り分配金 | 値上り益 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債ファンド | 12 | 15487 | 448 | 15039 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債三分法 | 4 | 6162 | 6266 | -104 |
| 新光投信 | 日本債券オープン | 4 | 3975 | 4297 | -322 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型) | 6 | -6600 | 10468 | 3868 |
| 野村アセット | 野村ファンドラップ日本債券 | 12 | 3700 | 4800 | -1100 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND C号(マネーシャトルC号) | 4 | 3138 | 3238 | -100 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドA号(偶数月決算型) | 6 | 2760 | 9460 | -6700 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND A号(マネーシャトルA号) | 4 | 2552 | 2052 | 500 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND B号(マネーシャトルB号) | 4 | 2436 | 2236 | 200 |
| 国際投信 | ジャパン・ソブリン・オープン | 12 | 1417 | 0 | 1417 |
| ニッセイアセット | ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド) | 12 | -594 | 6927 | -7520 |
| みずほ投信 | 物価連動国債ファンド(3ヵ月決算型) | 4 | -4381 | 4076 | -8457 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債オープン | 4 | -9856 | 7574 | -17430 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債ファンド | 4 | -17189 | 9688 | -26877 |
総利益(元本の値上り益+分配金)でみると、ダイワ日本国債ファンド最も多いです(15487円)。ただし、分配金をかなり抑え、元本の値上り益で利益を出している状態です。国際債券型で最も総利益の多いAIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)の262732円に比べると、5.9%しかない状態です(参考:国際債券型ファンドのリターン内容比較(07年7月版))。
手取り分配金をみると、T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型)の10468円です。ただし、元本割れしているので、総利益は3868円しかない状態です。
赤字投資(総利益がマイナス)になってしまうファンドが4つあります。最も赤字になってしまうファンドは、ピムコ変動利付日本国債ファンドで、基準価格の低下が影響しています。
4.純資産
※純資産が多い順に列挙
※純資産は6月29日時点の金額(単位:億円)
※増加率の単位は%
※前述の設定後1年経っていないファンドは、設定日の純資産と6月29日の純資産が対象。
| 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 純資産 | 値上率 |
| 国際投信 | ジャパン・ソブリン・オープン | 12 | 52 | 82.5 |
| 野村アセット | 野村ファンドラップ日本債券 | 12 | 51 | 9107.1 |
| みずほ投信 | 物価連動国債ファンド(3ヵ月決算型) | 4 | 23 | 85.2 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型) | 6 | 18 | 200.0 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドA号(偶数月決算型) | 6 | 16 | 177.8 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債オープン | 4 | 16 | 88.9 |
| 新光投信 | 日本債券オープン | 4 | 10 | 100.0 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND C号(マネーシャトルC号) | 4 | 4 | 80.0 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND A号(マネーシャトルA号) | 4 | 3 | 60.0 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND B号(マネーシャトルB号) | 4 | 3 | 37.5 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債ファンド | 4 | 3 | 13.0 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債三分法 | 4 | 0.69 | 111.3 |
| ニッセイアセット | ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド) | 12 | 0.66 | 253.8 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債ファンド | 12 | 0.01 | 100.0 |
ファンドの人気度(投資家からの支持率)を見る上で、純資産を比較すると、純資産が最も多いのはジャパン・ソブリン・オープン(52億円)です。ただし、増加率でみると、昨年より減少しています(82.5%)。
純資産が最も少ないのはダイワ日本国債ファンドで100万円です。販売先がWEBサイトに記載されていないので、どんな販売体制をしているかわかりませんが、他の投信分類ではありえないような金額です。
純資産の増加率で最も高いのは、野村ファンドラップ日本債券です(約91倍)。野村ファンドラップは、定年退職者の資産運用を主に狙ったファンドです。最低契約金が1000万円以上なので、投資家数を多く集めなくても投資単価が比較的高いため純資産額を増加させやすいことが、増加率の高さに影響したものと思います。
野村ファンドラップ
純資産の増加率で最も低いのは、ピムコ変動利付日本国債ファンドです(約10分の1に減少)。基準価格(資産価値)の低下が大きく(基準価格の推移は下降トレンドにあり)、解約の増加を促したように思えます。
5.コスト
※信託報酬が少ない順に列挙
※手数料(販売手数料)、信託報酬は上限値
※各コストの単位は%
| 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 販売手数料 | 信託報酬 | 留保額 |
| 新光投信 | 日本債券オープン | 4 | 0 | 0.25725 | 0 |
| 国際投信 | ジャパン・ソブリン・オープン | 12 | 1.05 | 0.3465 | 0.05 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドB号(奇数月決算型) | 6 | 0 | 0.35 | 0 |
| T&Dアセット | T&D日本債券安定型運用ファンドA号(偶数月決算型) | 6 | 0 | 0.35 | 0 |
| 野村アセット | 野村ファンドラップ日本債券 | 12 | 0 | 0.3625 | 0.1 |
| ニッセイアセット | ニッセイ日本インカムオープン(Jボンド) | 12 | 1.05 | 0.4515 | 0 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債三分法 | 4 | 0.525 | 0.735 | 0 |
| 大和投資信託 | ダイワ日本国債ファンド | 12 | 1.05 | 0.735 | 0 |
| みずほ投信 | 物価連動国債ファンド(3ヵ月決算型) | 4 | 1.05 | 0.84 | 0.1 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債オープン | 4 | 2.1 | 0.91875 | 0 |
| ピムコ | ピムコ変動利付日本国債ファンド | 4 | 1.575 | 0.9975 | 0 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND C号(マネーシャトルC号) | 4 | 0 | 1.025 | 0.5 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND B号(マネーシャトルB号) | 4 | 0 | 1.025 | 0.5 |
| 三菱UFJ投信 | S-FUND A号(マネーシャトルA号) | 4 | 0 | 1.025 | 0.5 |
販売手数料がない(0)が6つと最も多く、次に、1.05%が4つと多いです。販売手数料がないファンドが最も多いのは、他のファンドにない特徴です。
信託報酬は、平均で0.67279%です。最も低いのは0.25725%で、日本債券オープンです。信託報酬が最も高くても1.025%で、S-FAND A号(マネーシャトルA号)です。
信託財産留保額はなしが8つと最も多く、次に0.5%が多いです。
全体的に見て、他の投信分類のファンドよりもコストは安いです。
6.個人的感想
率直にいって、このリターンの水準ではファンドを購入する気がおきないです。金利上昇の影響が、基準価格の低下にかなり影響するようですので、運用では金利の動向のチェックが重要なようです。
このリターンの水準では、日本国債を購入した方がよいと思います(国債は元本も保証ですので)。
ちなみに、個人向け国債 変動10年の最新の利率は0.808%(税引き後)です。仮に100万円購入した場合の半年間の利息は、8080円です(年2回利息の支払いがあります)。
前述の結果で総利益が最も多い額15487円を、元本保証の前提で上回る可能性があります(ファンドの基準価格次第ですが)。
国債:発行条件(変動10年) 第19回債
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