過去1年間(2007年7月〜2008年6月)の実績から見て、この月毎の分配金は確保できそうなので、その結果をもとに年間の分配金総額がおおよそ予測できます。
ただし、相場が大幅に悪化した場合、この分配金が出ない場合(もしくは減額になる場合)もありえます。
1.調査結果 概要
1)月毎の分配金の最小値が最も多い(通常時の分配金が最も多い)ファンドは、日興アセット「日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし)」(120円)(前回も1位)
2)前回調査結果との違い
対象ファンドでの月間分配金の変動はありません。
<新たにランクインしたファンド>
・9位 高金利通貨ファンド(国際債券型)
85円(6月が初回分配)
3)投信分類では、前回結果と同様に、国際債券型が多い(23本中12本。半分を占める)
国際債券型のタイプの内訳(多い順)
・グローバル分散 5本
・新興国投資 4本
・オーストラリア 1本
・米国ハイイールド(社債等) 1本
・ヨーロッパ 1本
次に国際REIT型が多い(8本)(以下の内訳は前回と同じ)
・グローバル分散型 6本
・米国向け 1本
・オーストラリア 1本
4)ベスト10での投信分類では、国際債券型が最も多い(11本中5本)、次に国際REIT型が多い(4本)。ベスト3は全てREIT
※分配金の分配の仕方で、少しずつ上げてゆくタイプがあります。例えば、1〜6月が70円、7〜12月が80円といったような分配をする場合です。
このようなファンドの場合、一旦分配金が上がると、下がりにくいようです。このような特性からみて、直近の分配金がベース値(これより下がらないと思われる値)とみなすことにし、このようなタイプを、最小値が多い分配金(通常時の分配金が多いファンド)ランキング対象に加えました。最小値は月毎80円以上を対象にしました。
※月毎の分配金が同じ場合は、年間分配金が多いファンドを上位
※以下の表中の「順/前」は、前回調査結果の順位。外は前回ランク外を示す
※「順/総」は、毎月分配型投資信託全体の年間分配金ランキングでの順位。「外」は100位外を示す
※以下の表中の「分配金/年」は、年間の分配金
※表中の以下のファンドは、年間決算回数12回未満のファンド
・高金利通貨ファンド 決算1回
・シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド
(さいけん太郎 毎月分配) 決算11回
・新興国国債オープン(毎月決算型) (アトラス) 決算7回
| 順位 | 順/前 | 順/総 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 分配金/年 |
| 1 | 1 | 4 | 日興アセット | 日興 AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし) | 国際REIT | 120 | 1650 |
| 2 | 2 | 9 | 国際投信 | ワールド・リート・オープン | 国際REIT | 100 | 1200 |
| 2 | 2 | 9 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム) | 国内REIT | 100 | 1200 |
| 3 | 3 | 13 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 国際債券 | 100 | 1100 |
| 4 | 4 | 16 | 日興アセット | ラサール・グローバルREITファンド | 国際REIT | 100 | 1040 |
| 5 | 5 | 17 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 国際債券 | 95 | 1020 |
| 6 | 6 | 8 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドA(ヘッジなし) | 国際株式 | 90 | 1290 |
| 7 | 7 | 24 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | 90 | 915 |
| 8 | 8 | 28 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 85 | 875 |
| 9 | 外 | 外 | 新光投信 | 高金利通貨ファンド | 国際債券 | 85 | 85 |
| 10 | 9 | 11 | ゴールドマンサックス | ゴールドマン・サックス米国REITファンドBコース(為替ヘッジなし) | 国際REIT | 80 | 1160 |
| 11 | 9 | 12 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | 国際債券 | 80 | 1140 |
| 12 | 10 | 13 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み) | 国際REIT | 80 | 1100 |
| 13 | 11 | 14 | DIAMアセット | DIAM世界リートインデックスファンド | 国際REIT | 80 | 1080 |
| 14 | 12 | 21 | 大和投資信託 | ダイワ グローバル債券ファンド | 国際債券 | 80 | 960 |
| 14 | 12 | 21 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | 80 | 960 |
| 14 | 12 | 21 | 日興アセット | 財産3分法ファンド | バランス | 80 | 960 |
| 14 | 12 | 21 | 三菱UFJ投信 | オーストラリア・リート・オープン | 国際REIT | 80 | 960 |
| 14 | 12 | 21 | 三井住友アセット | 三井住友 グローバル・リート・オープン(世界の大家さん) | 国際REIT | 80 | 960 |
| 14 | 12 | 21 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 国際債券 | 80 | 960 |
| 14 | 13 | 21 | ニッセイアセット | ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント) | 国際債券 | 80 | 960 |
| 15 | 14 | 25 | 安田投信 | パン・パシフィック外国債券オープン | 国際債券 | 80 | 910 |
| 16 | 15 | 70 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 80 | 580 |
今回の結果に含まれたファンドは、毎月分配型投資信託全体の年間分配金ランキング上位に含まれたファンドが多いです。
本年6月の分配金では、昨年6月に比べボーナス分配を実施したファンドが大幅に減少したため、これらのファンドがランク外になった結果、「ボーナス分配でなく通常時の分配金が多いファンド」が年間分配金ランキングの上位に多く含まれました。
対象期間(過去1年間)内に分配金の変動があったファンドは以下のとおりです(これら以外のファンドの月毎の分配金は、年12回全て、表中の分配金となります)。
・1位 日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし)
本年2月から5期分が120円(その前は150円)
・3位 短期豪ドル債オープン
本年4月から3期分が100円(4月以前は以下のとおり)
07年7月 80円
07年8月〜08年3月(8期) 90円
・4位 ラサール・グローバルREITファンド
昨年11月から8期分が100円(その前は60円)
・5位 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
昨年11月から8期分が95円(その前は65円)
・6位 日興・CS世界高配当株式ファンド A(ヘッジなし)
本年2月から5期分が90円(その前は120円)
・7位 AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)
本年5月から2期分が90円(その前は以下のとおり)
※ランクインした他のファンドに比べ、分配金が変動しやすい(最近1年間の下限は70円)
07年7月 90円
07年8月 70円
07年9月〜10月 75円
07年11月 70円
07年12月 75円
08年1〜4月 70円
・8位 シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)
昨年11月から8期分が85円(その前は65円)
・10位 ゴールドマン・サックス米国REITファンド Bコース(為替ヘッジなし)
ボーナス分配(昨年8月180円、11月180円)を除く10期は80円
・11位 ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム)
本年4月から3期分が80円(その前は100円)
・12位 ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み)
本年1月から6期分が80円(その前は100円)
・13位 DIAM世界リートインデックスファンド
本年2月から5期分が80円(その前は100円)
・15位 パン・パシフィック外国債券オープン
昨年12月から7期分が80円(その前は70円)
・16位 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス)
ボーナス分配(本年1月100円)を除く6期は80円
2.手取り分配金(試算値)ベスト10 基準価格比較
1万口あたり分配金では、実際に分配金(税引き後)がいくら得られるのかわかりにくいので試算しました。
100万円を購入する前提で、販売手数料は上限値とし、購入価格は本年6月30日の基準価格としました。
試算の仕方 (購入資金-手数料)÷基準価格×10000=購入口数
口数×分配金(年間)÷10000-税金(10%分)=手取分配金(税引き後)
※基準価格の比較では、軟調になった昨年8月以降で、最近の高値圏にあたる12月(12月28日)と最近の値(6月30日)を比較
※価格比の単位は%
※下の表は、11位以下の国際債券型ファンドのみ掲載
※高金利通貨ファンドは、本年3月14日に設定されたため、昨年12月28日の基準価格がなく、設定時の募集価格10000円と比較
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 手取分配金 | 12/28価格 | 6/30価格 | 価格比 |
| 1 | 日興アセット | 日興 AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし) | 国際REIT | 10021 | 13180 | 10438 | 79.2 |
| 2 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 国際債券 | 9341 | 10160 | 8865 | 87.3 |
| 3 | DIAMアセット | DIAM世界リートインデックスファンド | 国際REIT | 8956 | 9893 | 7828 | 79.1 |
| 4 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み) | 国際REIT | 8824 | 9644 | 7945 | 82.4 |
| 5 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | 8524 | 10220 | 9153 | 89.6 |
| 6 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム) | 国内REIT | 8343 | 14430 | 10448 | 72.4 |
| 7 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 8314 | 9840 | 8911 | 90.6 |
| 8 | 国際投信 | ワールド・リート・オープン | 国際REIT | 8292 | 13211 | 10512 | 79.6 |
| 9 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドA(ヘッジなし) | 国際株式 | 8224 | 12353 | 9539 | 77.2 |
| 10 | 日興アセット | ラサール・グローバルREITファンド | 国際REIT | 7993 | 13393 | 10905 | 81.4 |
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 手取分配金 | 12/28価格 | 6/30価格 | 価格比 |
| 12 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | 7303 | 10776 | 9548 | 88.6 |
| 13 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 7196 | 10493 | 9638 | 91.9 |
| 14 | ニッセイアセット | ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント) | 国際債券 | 7189 | 10331 | 9805 | 94.9 |
| 15 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | 国際債券 | 7183 | 10599 | 9813 | 92.9 |
| 17 | 大和投資信託 | ダイワ グローバル債券ファンド | 国際債券 | 6989 | 10749 | 10086 | 93.8 |
| 18 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 国際債券 | 6986 | 12617 | 12612 | 100.0 |
| 19 | 新光投信 | 高金利通貨ファンド | 国際債券 | 6972 | *10000 | 10627 | 106.3 |
| 21 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 国際債券 | 6747 | 10992 | 10448 | 95.1 |
| 22 | 安田投信 | パン・パシフィック外国債券オープン | 国際債券 | 6061 | 12291 | 11567 | 94.1 |
■リスクを考慮すると「国際債券型」の方が無難(特に格付けの高い債券に投資するタイプ)
試算結果をみると、分配金が120円(1万口あたり)の「日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし)」が、手取分配金で最も多くなりました。
ただし、「日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし)」のような国際REIT型ファンドは、金融不安(特にサブプライムローン問題の再燃)に関連した調整がおきた場合、基準価格が結構下がります。表中の12月末との価格比をみると、このファンドの基準価格は比較的下げが大きい方に含まれます。
このようなリスクを考慮すると、分配金を手堅く、かつなるべく多く得たい場合は、国際債券型ファンドの方が無難です。手取り分配金試算の上位に含まれる国際債券型のファンドは、比較的格付けの低い債券を投資対象にしたファンドです。投資環境がよいとき(堅調時)は、高利回りなので、運用益が多く得られる可能性が高いですが、軟調時では、運用が悪化しやすいです。
基準価格の値下りリスクを考慮すると、手取り分配金試算の上位に含まれたファンドでは、「シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)」が基準価格の減少が最も少ないです。
さらに価格リスクを重視し、分配金をなるべく多く得たい場合は、格付けの高い債券を投資対象にした国際債券型ファンドの方が無難です。この点でいうと、手取り分配金(試算値)は上位のファンドより少なくなりますが、「ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント)」の方が無難だと思います。
このファンドの基準価格の状況は以下のとおりです。
ニッセイ高金利国債券ファンドの基準価格推移(QUICK)
<ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント)の基準価格の状況>
対象期間:昨年6月29日〜本年6月30日
平均値 10133円
(本年1月以降の平均値 9723円)
最高値 11109円(昨年7月20日)
最低値 9231円(本年3月24日)
最高・最低の価格差 1878円
昨年8月および11月、本年1月および3月の調整では、基準価格が大幅に下がりました。これらの調整時では、大幅な円高になったので、為替要因の悪化で外債の価値も下がり、これらのファンドの基準価格も大きく下落しました。
このように、比較的手堅い投資対象に投資を行う国際債券型のファンドでも、基準価格は変動(下落)がありうるので、高値で購入した場合、購入価格以下でファンドを保有する時期は、特別分配金(元本戻し=利益なし)になり、あてがはずれる可能性があります。
なるべく確実に分配金(普通分配金として)を確保するには、高値での購入は避けた方がよいです。
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