毎月分配型 投資信託情報

毎月分配型の投資信託(投信)の情報として、不動産投資信託(REIT:リート)を含む分配金や基準価格等の投資信託ランキングなどを紹介します。


国際REITファンド 最近の価格下落状況

今回は、最近大幅に調整局面になっている国際REIT型ファンドの状況を調べてみました。調査対象は、本年5月の国際REIT型分配金ランキング上位20のファンドで、本年2月の世界同時株安前の基準価格(2月23日)と、昨日(6月28日)の基準価格を比較しました。

<調査結果の要約>

1)平均-14.3%の下落

2)最も減少したファンドは、ニッセイ/AEW・米国リートオープンBコース(為替ヘッジなし)

3)最も減少しなかったファンドは、オーストラリア・リート・オープン

4)運用会社での調整原因の見解
 ・債券利回りの上昇と株式市場の調整
 ・住宅市場の低迷
 ・サブプライム住宅ローン問題

5)運用会社の今後の見通し
 ・リート市場の魅力は中長期的には変化なし
 ・調整後の価格の安さに投資家が着目(投資増)

6)私見(今期の見通し)
 ・基準価格の下落が大きいので昨年並みのリターンは今年望みにくい

順位運用会社投資信託名ボーナス分配月分配金2/23価格6/28価格増減率
1ニッセイアセットニッセイ/AEW・米国リートオープンBコース(為替ヘッジなし)(3月、9月)45201528110003-34.5
2AIG投信AIG米国REITインカムファンド(バイリンガル)Bコース(為替ヘッジなし)6月、12月33501211610032-17.2
3ニッセイアセットニッセイ/AEW・米国リートオープンAコース(為替ヘッジあり)(3月、9月)3200135929326-31.4
4野村アセットノムラ日米REITファンドなし31201496012093-19.2
5日本投信グローバル・リート・セレクション6月、12月29851156110072-12.9
6ゴールドマンサックスゴールドマンサックス 米国REITファンド Bコース(為替ヘッジなし)(2、5、8、11月)28601616713587-16.0
7興銀第一ライフDIAMワールド・リート・インカム・オープン(世界家主倶楽部)6月、12月27401256310671-15.1
8AIG投信AIG米国REITインカムファンド(バイリンガル)Aコース(為替ヘッジあり)6月、12月2650117189719-17.1
9日本投信ワールド・リート・セレクション(米国)(十二絵巻)6月、12月2385112049915-11.5
10野村アセットグローバルREITオープン(3、6、9、12月)23001326011247-15.2
11日本投信ワールド・リート・セレクション(米国)為替ヘッジあり(十二絵巻 為替ヘッジあり)6月、12月2035108049331-13.6
12ゴールドマンサックスゴールドマンサックス 米国REITファンド Aコース(為替ヘッジあり)(2、5、8、11月)19401404311573-17.6
13野村アセット野村世界不動産投信1月、7月14401346912222-9.3
14日興アセット日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし)なし12901891816589-12.3
15野村アセット米国不動産投信ハイ・インカムオープン(りそなリート) (12月)12201129910566-6.5
16国際投信ワールド・リート・オープンなし11201786616503-7.6
17大和投資信託ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み)なし10201410712760-9.5
18三井住友アセット三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん)なし8901991418040-9.4
19三菱UFJ投信オーストラリア・リート・オープンなし8101699616682-1.8
20大和投資信託ダイワUS-REITオープンBコース(為替ヘッジなし)なし7201594814141-11.3
20日興アセットラサール・グローバルREITファンドなし7201911116767-12.3

1.基準価格の状況

今年の基準価格で、高い水準にあった世界同時株安前(2月)の価格と、昨日(28日)の基準価格を比較することで、現在の状況をみました。

国際REIT型分配金ランキング上位20のファンドでは、平均-14.3%の下落となっています。特に、今年3月に多額の分配金(3260円)を出したニッセイ/AEW・米国リートオープンBコース(為替ヘッジなし)は、-34.5%と基準価格が最も下落しました。
なお、昨日の基準価格は、世界同時株安での安値より、さらに下回り、3年位前の水準まで低下しています。

以下、下落率の高いファンドベスト5は、以下のファンドで、米国を主な投資対象にしたファンドです。
以下のファンド名称をクリックするとyahooファイナンスの基準価格グラフのページにリンクしますが、このグラフをみると全てのファンドで、今年2月の世界同時株安の安値よりも下がっています(なお、このグラフは変動しますので、このブログを見る時期によって多少違いがあります)。

ニッセイ/AEW・米国リートオープンBコース(為替ヘッジなし)
ニッセイ/AEW・米国リートオープンAコース(為替ヘッジあり)
ノムラ日米REITファンド
ゴールドマンサックス米国REITファンドAコース(為替ヘッジあり)
AIG米国REITインカムファンド(バイリンガル)Bコース(為替ヘッジなし)

基準価格の下落率で最も低いファンドは、三菱UFJ投信「オーストラリア・リート・オープン」の-1.8%です。
オーストラリア・リート・オープンの基準価格の推移をyahooファイナンスの基準価格グラフでみると、右肩上がりの上昇を示しており、今年2月の世界同時株安の安値よりも高い基準価格になっています。

オーストラリア・リート・オープンの基準価格グラフ

このファンドの運用状況を、運用会社のレポートの要因分析でみると、為替要因(円安・豪ドル高)がプラスになったことが原因であり、REIT市場自体は軟調のようです(以下、本年6月11日付けの運用レポートの2ページにある「基準価格の変動要因(概算)」から抜粋)

 基準価格の変動要因(概算)

  不動産信託証券   -242
  為替損益        519
  信託報酬等費用     -5
  当期基準価額変動額 272
  (分配落ち)

 ※オーストラリア・リート・オープン「マンスリーレポート」2007.6.11

2.運用会社の見解

1)価格下落の原因

今回調査対象にした国際REIT型ファンドの運用会社で、特に米国REIT市場に関するレポートを参考にすると、価格の下落原因として、以下の点を指摘しています。

●債券利回りの上昇と株式市場の調整

●住宅市場の低迷

●サブプライム住宅ローン問題(損失の拡大を懸念)

金利上昇については、ゴールドマンサックス・アセットのレポートでは、金利上昇とREITの下落の関係に焦点をあてたレポートになっており、長期的にみれば、金利上昇とREITの下落の関連性はかなり弱いという見解を示しています。

AMPキャピタルインベスターズ(第一勧業アセット関連)のレポートでは、金利上昇時にREITの上昇がおきていることを指摘しています。

 ※野村アセット「最近の米国リート市場の状況について」
 ※ゴールドマンサックス・アセット「米国リート市場の投資環境」
 ※AMPキャピタルインベスターズ「世界中を駆け巡る金利先高感のREIT市場への影響について」

2)今後の見通し

●リート市場の魅力は中長期的には変わっていない
  ファンダメンタルズは引き続き堅調(特にオフィス市場はよい)
  大手企業の不動産投資のための資金調達(資金が市場に流入)
  (野村アセット)

●調整の一巡後、米国リートは安定的に推移
  この調整によりリートの割安感が回復すると、ファンダメンタルズ面での見直しからさらなる資金流入を引き起こせる可能性あり
 (ゴールドマンサックス・アセット)

●この調整により財務状況や配当予想の良好なREIT関連銘柄も割安になっているので、投資家がこの機会を気づくはず(資金流入増を期待)
 (AMPキャピタルインベスターズ)

3.個人的見解(感想)

運用会社の見解は、あくまでも長期的な見方をすることや、運用会社の立場(ファンドを売る立場で悲観的なことは言いにくい)もあり、多少割り引いてみる必要もあると思います。

調査対象のファンドの基準価格グラフをみれば、基準価格はかなり低下しているので、よほどの好材料がないと、今期中(来年3月)に昨年並みの基準価格の水準になりにくいと思います。従って、昨年並みのリターン(基準価格の値上益、分配金)は、今年の実績では望めないような気がします。

例えば、最も基準価格が下落したニッセイ/AEW・米国リートオープンは、世界同時株安前の堅調時期の基準価格よりも、5000円も下がり、設定期の募集価格1万円を下回ったような状態であるので、昨年と同じリターンを出せる基準価格に上げるのは、かなり難しいものと思えます。

★最近(7月)の状況★
この記事の内容は、再調査を実施しています。最新の状況は以下を参照ください。
 国際REITファンド 基準価格の下落状況:7月版



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  1. 2007/06/29(金) 07:00:00|
  2. 基準価格で比較した場合
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:0

国内株式型ファンドのリターン内容比較(07年6月版)

今回は、分配型(年4回、年6回(隔月)、毎月)の国内株式型の分配金ランキング対象ファンドのリターン内容(値上り益、手取り分配金、総利益)を調べてみました。

<調査結果の要約>
1)元本の年間値上り益(含み益)が最も多いのは、ゴールドマンサックス「GS 日本株・プラス 通貨分散コース(毎月分配)」(年間分配金ランキングでも1位)

2)年間総利益が最も多いファンドは、ゴールドマンサックス「GS 日本株・プラス 通貨分散コース(毎月分配)」

3)毎月分配型の「株ちょファンド日本(カブチョファンド)」は、総利益、元本の年間値上り益(含み益)の双方で最も少ない

 ※以下の表は総利益が多い順
 ※分配金の調査期間に合わせ、2006年5月31日と、2007年の同日を比較
 ※順/分は、分配金ランキングでの順位
 ※値上り益は、税引き前の留保額の差引前(07年5月31日にファンドを所有していた前提での含み益/含み損)
 ※06年5月31日の基準価格で100万円分を購入した前提
 ※購入手数料は上限比率で試算
 (各ファンドの手数料は、国内株式型ファンド・コスト比較を参照)
 ※総利益は、値上り益と手取り分配金の合計値

順位順/分運用会社投資信託名値上り益手取分配金総利益
11ゴールドマンサックスGS 日本株・プラス 通貨分散コース(毎月分配) 172614170784343399
214損保ジャパンアセット好配当ジャパンオープン(株式時代)12725757539181795
36ゴールドマンサックスGS 日本株・プラス 円コース (3ヵ月分配型)76482100130176612
43ニッセイアセットニッセイ日本勝ち組ファンド(3ヵ月決算型)31072140262171334
52損保ジャパンアセットみずほ好配当日本株オープン37018124752161770
67大和投資信託ダイワ・好配当日本株投信(季節点描)8702272315159336
717大和投資信託ダイワ日本好配当株ファンド8978553530143315
815中央三井アセット日本株配当オープン(四季の実り)8946350428139891
913大和住銀投信日本好配当株オープン7330665000138306
1015AIG投信AIG日本株オープン(ビューティフルジャパン)8067652299132975
1116コメルツ投信クロッキー日本株プラス(3ヵ月決算型)(ダブルインカム)7844950556129004
129フィデリティ投信フィデリティ・日本配当成長株・ファンド(分配重視型)4431583836128151
134BNPパリバアセット九州特化型日本株式ファンド(3ヵ月決算型)(がんばれ九州 3ヵ月決算型) -10671136658125988
1411野村アセット日本好配当株投信 6525959734124993
155野村アセット好配当日本株式オープン(好配当ニッポン) 2499192078117069
168第一勧業アセットDKA日本好配当株オープン (配当生活) 2061991909112528
1718三菱UFJ投信日本好配当株式ファンド5755146634104185
1815安田投信安田ジャパン・セレクト(厳選大型)4623354039100272
1910三菱UFJ投信日本好配当利回り株オープン284666747795944
2012日興アセット株ちょファンド日本(カブチョファンド)(毎月分配)-401706300522835

1.基準価格の値上り率の比較

ファンドの利益は、分配金だけではなく、元本の値上り益(含み益)があります。そこで、この分配金ランキングのファンドでの「年間値上り益(含み益)」を比較してみました。

年間の元本の値上り益(含み益)で最も高いのは、ゴールドマンサックス「GS 日本株・プラス 通貨分散コース(毎月分配)」です。分配金ランキングでも1位です。
次に値上り益(含み益)が多いのは、損保ジャパンアセット「好配当ジャパンオープン(株式時代)」です。
ベスト10をみると、分配金ランキングでは下位の方にあるファンドが多いです。恐らく、分配金を抑え目に出しているためだと思います。

2.総利益の比較

基準価格の値上り益(含み益)を含む「ファンド全体の利益」を比較しました。

年間の利益で最も多いのは、ゴールドマンサックス「GS 日本株・プラス 通貨分散コース(毎月分配)」です。分配金、元本の値上り益も1位であり、国内株式型ファンドとしては総合的にみて儲かるファンドのようです。

総利益ベスト5には、分配金ベスト3が含まれており、これらの3つのファンドは、比較的利益がよいファンドになっているようです。

毎月分配型の「株ちょファンド日本(カブチョファンド)」は、総利益、元本の年間値上り益(含み益)の双方で最も少ない結果になっています。これは1年前に比べ、元本割れしていることが原因です。
このファンドと同じ毎月分配型である「GS 日本株・プラス 通貨分散コース」と明暗を分けたような状態になっています。

以上、国内株式型ファンド(分配型)の利益面でみれば、「GS 日本株・プラス 通貨分散コース」が優れており、利益を優先するならば、購入検討対象として有力候補だと思います(コスト的にはやや高めですが)。

なお、これらの結果は、あくまでも過去1年間の結果をもとにしたものなので、今後もこの傾向が続くとは限りません。また、基準価格も大概変わっています。
当然のことながら、最近の情勢の勘案や、最近の基準価格で購入した場合での試算を行って検討することは必要です。



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テーマ:投資信託 - ジャンル:株式・投資・マネー

  1. 2007/06/28(木) 08:12:00|
  2. 国内株式型分配金ランキング
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