調査対象は、日本経済新聞の「オープン基準価格」の欄に掲載されている運用会社(計68社)の投資信託で、分配金は2006年8月から2007年7月までを対象にしました。
なお、新興国以外の投資対象を含むファンドもありますが、今回の調査対象は新興国の比率がなるべく多いファンドを対象にしたいため(比率が低いとファンドの特性が低下するので)、新興国投資の比率が70%以上のファンド:計30アイテムを対象にしました。
<調査結果の要約>
1)分配金が最も多いのは、三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)。次に、UBSニュー・メジャー・バランス・ファンドが多い
前回調査結果と同じ
2)ベスト3とそれ以外では分配金に大きな差がある
3)ボーナス分配実施のファンドが上位(年2回と年4回は同数)
4)投信分類は国際債券が最も多い(ただし、上位は国際株式型)
※順/前は、前回調査結果での順位
※ボ分配金は、ボーナス分配金
※「ボ外分配金」は、最新決算月のボーナス分配以外の分配金
※無配の「シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド」、「モルガン・スタンレー・エマージング・ボンド・オープン Cコース(為替ヘッジあり)」を除く
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | ボ分配金 | ボ外分配 |
| 1 | 1 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | 国際株式 | 5月、11月 | 3200 | 2785 | 45 |
| 2 | 2 | UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 2、5、8、11月 | 2990 | 2750 | 30 |
| 3 | 3 | PCAアセット | PCA アジア・オセアニア好配当株式オープン | 国際株式 | 3、6、9、12月 | 2395 | 2100 | 35 |
| 4 | 4 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 1550 | 980 | 60 |
| 5 | 5 | 日本投信 | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 1475 | 900 | 60 |
| 6 | 6 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 1140 | 580 | 70 |
| 7 | 7 | PCAアセット | PCAアジア・ソブリン・オープン | 国際債券 | 3月、9月 | 1010 | 700 | 30 |
| 8 | 8 | AIG投信 | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 970 | なし | 90 |
| 9 | 10 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 940 | 870 | 70 |
| 10 | 9 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 910 | なし | 80 |
| 11 | 11 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 840 | なし | 70 |
| 12 | 12 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 792 | なし | 66 |
| 13 | 13 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 780 | なし | 65 |
| 14 | 14 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 765 | なし | 65 |
| 15 | 15 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 720 | なし | 60 |
| 15 | 15 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 720 | なし | 60 |
| 16 | 16 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 705 | なし | 60 |
| 17 | 17 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド (アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 680 | 200 | 60 |
| 18 | 18 | モルガン・スタンレー | モルガン・スタンレー・エマージング・ボンド・オープンDコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 533 | 毎期変動 | 49 |
| 19 | 21 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ) | 国際債券 | なし | 489 | なし | 59 |
| 20 | 19 | シュローダー投信 | シュローダー月果美人 | 国際債券 | なし | 480 | なし | 25 |
| 20 | 20 | 三菱UFJ投信 | グローバル・エマージング・ボンド・オープン(受取物語) | 国際債券 | なし | 480 | なし | 40 |
| 20 | 20 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジコース) | 国際債券 | なし | 480 | なし | 40 |
| 21 | 22 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドB(ヘッジあり) | 国際債券 | なし | 240 | なし | 20 |
| 22 | 23 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンBコース(為替ヘッジあり) | 国際債券 | なし | 210 | なし | 16 |
| 23 | 24 | PCAアセット | PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム) | 国際債券 | なし | 170 | なし | 85 |
| 24 | 外 | AIG投信 | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 65 | なし | 65 |
| 25 | 外 | メロン | メロン世界新興国ソブリン・ファンド | 国際債券 | 5月、11月 | 60 | なし | 60 |
1.概況
分配金(年間)が最も多いのは、前回調査結果と同様に、三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)です。
次に分配金が多いのは、UBSニュー・メジャー・バランス・ファンドです。
なお、ベスト3のファンドは、分配金総合ベスト30に含まれたファンドであり、総合的に見ても分配金が多いファンドです。
調査対象ファンド間で格差があり、ベスト3と、それ以外では1.5倍以上の差があります。
この分配金ランキングにあるファンドでは、年間の決算回数に満たない以下のファンド(6アイテム)があります(即ち、最近設定されたファンドです)。
これらのファンドは、今後年間12回分の決算の合計値になった場合、年間分配金がさらに多くなります。
9位:JPモルガン・アセット「JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド」 2回分
17位:シュローダー投信「シュローダー・アジア公社債ファンド」11回分
19位:三菱UFJ投信「三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ)」9回分
23位:PCAアセット「PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム)」2回分
24位:AIG投信「AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション)」1回分
25位:メロン「メロン世界新興国ソブリン・ファンド」1回分
<前回調査結果との違い>
順位は前回調査結果とほぼ同じです。
順位が上昇したファンドは、JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド(10位から9位へ)、シュローダー・アジア公社債ファンド(21位から19位へ)があります。
これらファンドは、過去1年以内に設定されたファンドであり、年間分配金の計算対象になる決算回数が増加したため、分配金が増加し、順位も上昇しました。
<世界同時株安の影響>
今月(8月)、世界的な相場の下落があった影響で、新興国投資のファンドも影響を受け分配金が減少したファンドがあります。AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)は90円から70円に分配金が減少しました。
新興国投資のファンドで分配金が増加したファンドもあり、モルガン・スタンレー・エマージング・ボンド・オープン Dコース(為替ヘッジなし)は6円増加(55円)、三菱UFJ投信「ピムコ・エマージング・ボンド・オープンBコース(為替ヘッジあり)」は2円増加(18円)しました。
これらファンドの分配金の最近の推移は、8月中旬分:毎月分配型ファンドの分配金動向 を参照ください。
2.分配の仕方、商品特性でみた場合
分配の仕方でみると、ベスト10は、ボーナス分配実施のファンドが多いです(8つのファンドで実施)。ボーナス分配の実施回数は2回と4回が同数です。
投信分類では、国際債券型が23アイテムと最も多いです(全体の82%を占める)。ただし、分配金ランキングの上位は国際株式型が多いです。
今の所、毎月分配で国際株式型のファンドは3つしかないため、毎月分配の国際株式ファンドから新興国投資のファンドを選ぶ場合は、この3つのファンドから選択することになります(これらのファンドの運用が好調ならば、他社から同様なファンドが新たに設定されると思います)
他の投信運類のファンドと同様に、為替ヘッジ対応のファンドは、円安(調査時点)によるものと思いますが、分配金ランキングでは下位になります。
[PR]今回紹介しましたファンドのインターネットでの購入先
分配金が最も多い「三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)」は、イーバンク銀行で購入できます。購入手数料は2.1%です(購入手数料の上限値は3.15%)。
詳しくは
★追記★
この調査結果は毎月更新しています。最新の調査結果を見たい方は、以下をご参照ください。なお、閲覧される時期によっては、最初の記事でない場合もあります。
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