毎月分配型 投資信託情報

毎月分配型の投資信託(投信)の情報として、分配金、リターン、基準価格等の投資信託ランキング等を紹介


年4回・年6回分配の国際債券ファンドの状況 (07年12月版)

今回は、分配型ファンド(年4回、年6回:隔月)の国際債券型ファンドの状況を調べました。
対象ファンド(64本)のうち、分配金ベスト10のファンドの分配金、リターン、コストの状況を調べました。調査対象期間は2006年12月から2007年11月です。

<調査結果の要約>

1)分配金が最も多いのは、ピクテ投信「ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)」(930円)
「新興国関連」を投資対象にしたファンドは分配金が多い
 (前回調査結果と同じ)

2)リターン(元本の値上り益+分配金)で最も多いのは、大和投資信託「ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実) 3カ月決算型」
 (前回調査結果と同じ)
 分配金順位1位のピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)は9位(前回調査結果と同じ)

3)元本の値上り益で最も多いのは、ニッセイアセット「ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン」

4)コストでは、世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)は比較的低く、ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)は高め

1.分配金

 ※分配金総額が多い順に列挙
 ※リターン内容は、分配金の調査期間に合わせ、2006年11月30日と、2007年の11月30日の基準価格をもとに比較
 ※手取り分配金は、分配金総額に対し口数を掛けて試算(概算ベース)
 ※値上り益は、税引き前の留保額の差引前(07年11月30日にファンドを所有していた前提での含み益/含み損)
 ※06年11月30日の基準価格で100万円分を購入した前提
 ※購入手数料は上限比率で試算(詳細は後述)
 ※総利益は、値上り益と手取り分配金の合計値

順位運用会社投資信託名分配金手取分配金値上益総利益
1ピクテ投信ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) 93071769-94406-22637
2AIG投信AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート)84073983-3836135621
3大和投信ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型825644051014974554
4新光投信海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド(為替ヘッジなし))81067803-3432033483
5シュローダー投信シュローダー・アジア債券オープン Bコース(為替ヘッジなし)80068508-70982-2474
6野村アセットハイブリッド・インカムオープン 76559627-547344893
7T&Dアセット世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)64052959-2225030709
7ニッセイアセットニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン640432081132754535
8野村アセットハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)60952502-92532-40030
9三井住友アセット三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ)60054439-75610-21171

分配金が最も多いファンドは、ピクテ投信「ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)」(930円)です。国際債券型ファンドは分配金の水準が全般的に低く、年4回、年6回(隔月)分配型ファンドの分配金ベスト20に含まれたファンドはないです。
ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)の過去1年間の分配金は以下のとおりです。

 06年12月 210円
 07年3月 240円
 07年6月 240円
 07年9月 240円

分配金ベスト10をみると、どちらかといえば、新興国を投資対象にしたファンドが、上位の方に多いです(1位、2位、5位)

<前回調査結果との比較>
前回調査結果と年間分配金で変化のあったファンドは以下のとおりです。分配金の増加は微増程度です。投資対象では、いずれもハイイールド(社債等)の割合が高いです。

 ・ハイブリッド・インカムオープン
  年間分配金25円増加(11月の分配金125円。昨年11月100円)
   ※投資比率:ハイイールド50%、高格付け債50%

 ・ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)
  年間分配金5円増加(11月の分配金104円。昨年11月99円)

以下のファンドが新たにベスト10に含まれました。

 ・ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン
  投資対象:ユーロ建て債券(国債78%、投資適格社債11% 他)
       格付け(AAA78%、AA10%、BBB7% 他)

  ●過去1年間の分配金
   07年2月 100円
   07年5月 100円
   07年8月 220円
   07年11月 220円

<毎月分配型の分配金ベスト10との比較>

毎月分配型の国際債券ファンドと比較すると、年4回、年6回分配の国際債券ファンドは、1位は半分以下であり、10位も半分に近い分配金の水準になっています。

 年4回分配  1位:930円~10位:600円
 毎月分配   1位:1906円~10位:1090円

 ※参考:国際債券ファンドの分配金ランキング(毎月分配)

<最新の半期との比較>

サブプライムローン問題の影響により、調査対象期間の前半(堅調)と後半(軟調)は相場が異なるので、最新6ヶ月(6月~11月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。

 ※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
 ※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド

順位順/年運用会社投資信託名決算回数分配金
11ピクテ投信ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) 4480
27ニッセイアセットニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン4440
33大和投信ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型4435
42AIG投信AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート)6420
44新光投信海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド(為替ヘッジなし))4420
56野村アセットハイブリッド・インカムオープン 6380
68野村アセットハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)6308
79三井住友アセット三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ)4300
87T&Dアセット世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)4290
9JPモルガンアセットJPM USトレジャリー・インカム・ファンド(3ヶ月決算型)(US・セレクト3M)4270
9ピクテ投信ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M)4270
9三菱UFJ投信三菱UFJ 海外債券オープン(四季の恵み(海外債券)) 4270

●順位の特徴
年間ランキングと特に異なることは、新興国対象のファンドの順位が下がり、先進国対象のファンドの順位が上がっています。
ランクインしたファンドでは、新興国対象のファンドが減り、先進国対象のファンドが増えました。

11月の調整は、リスクのある投資への信用収縮によるものなので、格付けの低い新興国の債券(=リスク高い投資)は、市況が悪化しました。

●半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド

 ・シュローダー・アジア債券オープン Bコース(為替ヘッジなし) 年間5位(半期17位)

シュローダー・アジア債券オープン Bコース(為替ヘッジなし)は、2月のボーナス分配(500円)が計算対象外になった影響です。これ以外の最近3回の分配金は全て毎期100円です。

●半期ランキングで新たにランクインしたファンド

 ・JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(3ヶ月決算型)(US・セレクト3M)
 ・ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M)
 ・三菱UFJ 海外債券オープン(四季の恵み(海外債券))

新たにランクインしたファンドは、3本とも主に先進国対象のファンドです。
各ファンドは 毎期定額でやや高めの分配金(いずれの決算でも毎期135円)が対象期間に出ています。

2.リターン内容

 ※以下の表は総利益が多い順
 ※順/分は、分配金ランキングでの順位

順位運用会社投資信託名分配金手取分配金値上益総利益
1大和投信ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型825644051014974554
2ニッセイアセットニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン640432081132754535
3AIG投信AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート)84073983-3836135621
4新光投信海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド(為替ヘッジなし))81067803-3432033483
5T&Dアセット世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)64052959-2225030709
6野村アセットハイブリッド・インカムオープン 76559627-547344893
7シュローダー投信シュローダー・アジア債券オープン Bコース(為替ヘッジなし)80068508-70982-2474
8三井住友アセット三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ)60054439-75610-21171
9ピクテ投信ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) 93071769-94406-22637
10野村アセットハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)60952502-92532-40030

総利益(元本の値上り益+分配金)でみると、総額で最も多いのは、前回調査結果と同様に、大和投資信託「ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実) 3カ月決算型」です。

なお、分配金ランキング1位のピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)は、総利益では9位です。手取り分配金は比較的多いですが、元本の損失が最も多いことが悪影響しています。

順位をみると、上位は先進国の格付けの高い債券を投資対象にしているファンドが多いです。下位の方は、新興国向け、先進国のハイイールド債といった格付けの低い債券を投資対象にしているファンドが多いです。
下位の8位以降のファンドは米ドル建ての債券に投資しているファンドであり、最近のドル安が影響しているようです。

ベスト10のファンドの「総利益の平均値」をみると、前回54,499円に対し、今回14,748円と大幅に減少しており(72.9%マイナス)、対象ファンドの収益性は悪化しました。

元本の値上り益が最も多いのは、ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープンです。分配金ランキングでは7位であることから、運用益の分配を抑えていることが影響したようです。

11月の調整の影響によって、元本が損失となっているファンドが多いですが、前回調査結果に比べ1本増加しました。
前回値上り益があって、今回損失になったファンドは、AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート)、世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)です(なお、前回ランクインした「AIG米国CBファンド Bコース(為替ヘッジなし)」が償還されたので、その代わりの1本が含まれるので、実質2本が新たに損失になった結果になりました)。

ベスト10のファンドの「元本の値上り益の平均値」をみると、前回-7,715円に対し、今回-46,172円と損失額が大幅に増加しており(約6倍)、運用が悪化しました。

3.コスト

 ※信託報酬が低い順に列挙
 ※手数料(販売手数料:税込み)、信託報酬は上限値

順位運用会社投資信託名手数料信託報酬留保額
1T&Dアセット世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)2.10.9450.2
2新光投信海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド(為替ヘッジなし))2.11.050.1
3ニッセイアセットニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン2.11.20750
4大和投信ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型2.6251.31250
4野村アセットハイブリッド・インカムオープン 3.151.31250
5三井住友アセット三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ)2.11.54350
6野村アセットハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)1.051.64850
7シュローダー投信シュローダー・アジア債券オープン Bコース(為替ヘッジなし)2.11.6590.3
8AIG投信AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート)2.11.680
9ピクテ投信ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) 3.151.9950.3

販売手数料が最も低いのは1.05%です(ハイ・イールド ボンド オープン Dコース:為替ヘッジなし)。
販売手数料が最も高いのは3.15%で、ハイブリッド・インカムオープン、ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)の2本です。

信託報酬が最も低いのは0.945%で、T&Dアセット「世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)」です。信託報酬が最も高いのは、ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)(1.995%)です。
ちなみに、対象ファンド(10本)の信託報酬の平均は、1.4354%です。

信託財産留保額では、なし(0)が最も多く(6本)、次に0.3%が多いです(2本)。

全般的にコストをみると、世界物価連動国債ファンド(物価の優等生)は比較的低く、ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)は高めです。

4.ファンド購入時のファンド選択案

今回の調査結果を参考にした場合、以下のとおりです。

1)分配金の獲得を優先したい場合(過去の実績を評価した場合)

 ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)

投資対象は格付けが比較的低い新興国の債券なので、11月の調整のような信用収縮がおきた時は、高格付けの公債主体の債券型ファンドよりも信用度が低いので、基準価格が下がる可能性があります。
最近の基準価格をみると、11月の調整で基準価格が大幅に下がっています。11月1日の価格10798円に対し、27日9868円と8.6%マイナスになっています。
 基準価格の推移

2)総利益の獲得を優先したい場合(過去の実績を評価した場合)

 ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実) 3カ月決算型

投資対象国の割合では、約90%がオーストラリア向け投資のため、この国の動向に左右されます。今までは円安による為替効果が結構ありましたが、円高になってくると、基準価格が上がりにくくなると思います。
従ってこのファンドのメリットである「元本の値上り益」を獲得しにくくなり、その結果、総利益が増えにくくなるような状況になる可能性があります。
最近の基準価格をみると、11月の調整で基準価格が大幅に下がっています。高値(1日)の基準価格12382円に対し、安値(27日)は10869円と12.2%マイナスになっています。
 基準価格の推移


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テーマ:投資信託 - ジャンル:株式・投資・マネー

  1. 2007/12/30(日) 07:00:00|
  2. 年4~6回分配の国際債券ファンドの状況
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年4回・年6回分配のバランス型ファンドの状況(07年12月版)

今回は、分配型ファンド(年4回、年6回:隔月)のバランス型ファンドの状況を調べました。
対象ファンド(68本)のうち、分配金ベスト10のファンドの分配金、リターン、コストの状況を調べました。調査対象期間は2006年12月から2007年11月です。

<調査結果の要約>

1)分配金が最も多いのは、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」(3076円)(前回調査結果と同じ)

2)リターン(元本の値上り益+分配金)、及び元本の値下り損で最も少ないのは、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」
 対象ファンドは全て元本割れ(11月の調整の影響)

3)コストでは、「マイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし)」は比較的低く、NCドリーム 九州アジアファンド、野村グローバル・ファンズ・プレミアム(3ヵ月決算型)は高め

1.分配金

 ※分配金総額が多い順に列挙
 ※リターン内容は、分配金の調査期間に合わせ、2006年11月30日と、2007年の11月30日の基準価格をもとに比較
 ※手取り分配金は、分配金総額に対し口数を掛けて試算(概算ベース)
 ※値上り益は、税引き前の留保額の差引前(07年11月30日にファンドを所有していた前提での含み益/含み損)
 ※06年11月30日の基準価格で100万円分を購入した前提
 ※購入手数料は上限比率で試算(詳細は後述)
 ※総利益は、値上り益と手取り分配金の合計値

順位運用会社投資信託名分配金手取分配金値上益総利益
1BNPパリバNCドリーム 九州アジアファンド3076247800-19066228734
2野村アセットマイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし) 1442116982-1131243858
3大和投資信託ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ)1440119359-6898150378
4ニッセイアセットニッセイ/パトナム・バランスアップオープン(トリプルスター)1420113857-9853415324
4住信アセット住信 世界ダブルハイインカム1420121431-6812753304
5みずほ投信MHAM 6資産バランスファンド (六花選) 1400116720-1068089912
6大和投資信託ダイワ・三資産分散ファンド1340112233-8915423079
7日興アセット日興スリートップ1320113604-7812635477
8興銀第一ライフ世界6資産アクティブ・バランス・ファンド(キュービック・バランス)110091999-6254129458
8野村アセット野村グローバル・ファンズ・プレミアム(3ヵ月決算型) 110093630-8247011160

分配金が最も多いファンドは、前回調査結果と同様に、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」(3076円)です。NCドリーム 九州アジアファンドの投資比率は、100%株式(国内、国際)という堅調時に利益を得やすい仕様が好影響していると思います。
なお、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」の過去1年間の分配金は以下のとおりです。

 06年12月 1202円
 07年3月 573円
 07年6月 1076円
 07年9月 225円(06年9月 443円。218円減少)

分配金ベスト5をみると、債券の投資比率が高いファンドの方が多いです(66%以上)。前回調査結果では、ベスト4は債券の投資比率:50%未満ファンドが多かったです。
前回ベスト5にあった債券の投資比率50%未満の「MHAM6資産バランスファンド (六花選)」、「DIAMパッシブ資産分散ファンド(三本の矢)」の11月の分配金が、昨年同月の分配金より減少しました。これらのファンドの債券以外の投資対象(株式、REIT)が、11月の調整で大幅に軟化したためです。
今回の結果では、軟調により運用が悪化しやすい投資対象(株式、REIT)を多く含むファンドの分配金が減少したため、それらに代わって、比較的運用が悪化しにくい投資対象(主に債券)を多く含むファンドの順位が繰り上がった形になりました。

 [債券の投資比率]
 1位 NCドリーム 九州アジアファンド 0%
 2位 マイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし) 75%
 3位 ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ) 20%
 4位 ニッセイ/パトナム・バランスアップオープン(トリプルスター) 約66%
 4位 住信 世界ダブルハイインカム 70%

<前回調査結果との比較>

●年間分配金の増加

 ・マイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし)
  年間分配金2円増加(11月の分配金58円。昨年11月56円)

 ・住信 世界ダブルハイインカム
  年間分配金80円増加(11月の分配金80円。今回から年6回分の合計値へ)

 ・日興スリートップ
  年間分配金70円増加(11月の分配金70円。今回から年6回分の合計値へ)

●年間分配金の減少

 ・ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ)
  年間分配金300円減少(11月の分配金40円。昨年11月340円)
   ※投資比率:株式70%、REIT10%、債券20%

 ・MHAM6資産バランスファンド (六花選)
  年間分配金710円減少(11月の分配金40円。昨年11月750円)
   ※投資比率:株式33%、REIT33%、債券33%

 ・世界6資産アクティブ・バランス・ファンド(キュービック・バランス)
  年間分配金130円減少(11月の分配金120円。昨年11月250円)
   ※投資比率:株式25%、REIT25%、債券50%

<毎月分配型の分配金ベスト10との比較>

毎月分配型のバランス型ファンドと比較すると、年4回、年6回分配のバランス型ファンドでは、1位は毎月分配型よりも分配金が多いです。ただし、10位は毎月分配型より少ないです。
平均値でみると、毎月分配型の方が分配金は多いです。

 年4回分配  1位:3076円~10位:1100円  平均値1506円
 毎月分配   1位:2620円~10位:1300円    平均値1793円

 ※参考:バランス型ファンドの分配金ランキング(毎月分配)

<最新の半期との比較>

サブプライムローン問題の影響により、調査対象期間の前半(堅調)と後半(軟調)は相場が異なるので、最新6ヶ月(6月~11月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。

 ※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
 ※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド

順位順/年運用会社投資信託名決算回数分配金
11BNPパリバNCドリーム 九州アジアファンド41301
2日興アセット日興アジア資産3分法6850
37日興アセット日興スリートップ6810
4ゴールドマンサックスGS エマージング・資産分散ファンド4800
54ニッセイアセットニッセイ/パトナム・バランスアップオープン(トリプルスター)6760
54住信アセット住信 世界ダブルハイインカム6760
6クレディ・スイスクレディ・スイス世界4資産巧配分ファンド(巧:たくみ)4750
72野村アセットマイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし) 6724
86大和投資信託ダイワ・三資産分散ファンド6720
9大和投資信託ダイワ世界資産分散ファンド(ライフハーモニー)6480

年間ランキングと特に異なることは、新興国関連のファンドがランクインし、株式やREITの投資比率の比較的高いファンドがランキング外になったことです。

●順位の特徴
年間ランキングに比べ、順位が特に上昇したファンドは、日興スリートップです。このファンドは、債券の投資比率が比較的高いです(75%)。

●半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド

 ・ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ) 年間3位(半期13位)
 ・MHAM6資産バランスファンド (六花選) 年間5位(半期33位)
 ・世界6資産アクティブ・バランス・ファンド(キュービック・バランス) 年間8位(半期23位)
 ・野村グローバル・ファンズ・プレミアム(3ヵ月決算型) 年間8位(半期14位)
  ※投資比率:株式50%、債券50%

上記のファンドは、前述したように、軟調によって運用が悪化しやすい投資対象(株式、REIT)を多く含むファンドです。

●半期ランキングで新たにランクインしたファンド

 ・日興アジア資産3分法
 ・GS エマージング・資産分散ファンド(年4回分配型)
 ・クレディ・スイス世界4資産巧配分ファンド(巧:たくみ)(年4回分配型)
 ・ダイワ世界資産分散ファンド(ライフハーモニー)

新興国関連のファンドが2つランクインしました。特に、GS エマージング・資産分散ファンドは10月の分配金(800円:初回分配)が大きく影響しました。
クレディ・スイス世界4資産巧配分ファンド(巧:たくみ)、ダイワ世界資産分散ファンド(ライフハーモニー)は、計算対象期間で 世界同時株安前の運用が影響しているので、この分析の狙いである世界同時株安以降の運用を表しているとはいえません。クレディ・スイス世界4資産巧配分ファンド(巧:たくみ)は6月の700円、ダイワ世界資産分散ファンド(ライフハーモニー)は7月300円が大きく影響しました。

2.リターン内容

 ※以下の表は総利益が多い順
 ※順/分は、分配金ランキングでの順位

順位運用会社投資信託名分配金手取分配金値上益総利益
1BNPパリバNCドリーム 九州アジアファンド3076247800-19066228734
2住信アセット住信 世界ダブルハイインカム1420121431-6812753304
3大和投資信託ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ)1440119359-6898150378
4日興アセット日興スリートップ1320113604-7812635477
5興銀第一ライフ世界6資産アクティブ・バランス・ファンド(キュービック・バランス)110091999-6254129458
6大和投資信託ダイワ・三資産分散ファンド1340112233-8915423079
7ニッセイアセットニッセイ/パトナム・バランスアップオープン(トリプルスター)1420113857-9853415324
8野村アセット野村グローバル・ファンズ・プレミアム(3ヵ月決算型) 110093630-8247011160
9みずほ投信MHAM 6資産バランスファンド (六花選) 1400116720-1068089912
10野村アセットマイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし) 1442116982-1131243858

総利益(元本の値上り益+分配金)でみると、総額で最も多いのは、前回調査結果と同様に、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」です。
なお、分配金順位2位のマイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし)は、総利益では10位です。手取り分配金は多い方ですが、元本の損失が最も多いことが影響しています。投資比率で最も高い(37.7%)高利回り債券(ハイイールド)と、国内株式(投資比率17.4%)が特にマイナスに働いたようです。

総利益の多いファンドは、債券の比率が高いファンドが多いです(2位、4位)。11月は債券(外債)も円高の影響もあって下がりましたが、株式やREITよりも下がらなかったため、他のファンドに比べ元本の値下り損が少なくなったと思います。

総利益の平均値をみると、前回122,720円に対し、今回46,068円と大幅に減少し(62.5%マイナス。約3分の1)、対象ファンドの収益性は悪化しました。

リターンの内訳をみると、11月の調整の影響によって、全てファンドの元本が損失になりました(前回は8本が損失。今回は損失が2本増加)。
なお、前回調査結果で元本の値上り益が出ていたファンドは、NCドリーム 九州アジアファンド、住信 世界ダブルハイインカムです。

元本の値上り損が最も少ないのは、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」です(前回では最も元本の値上り益が多いファンド)。
元本の損失が最も多いのは、マイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし)です。元本の損失が多いため、分配金でカバーできず、総利益では最も少ない結果になりました。

元本の損益の平均値をみると、前回81,698円に対し、今回-78,693円となり、対象ファンドの運用は大幅に悪化しました。

3.コスト

 ※信託報酬が低い順に列挙
 ※手数料(販売手数料)、信託報酬は上限値

順位運用会社投資信託名手数料信託報酬留保額
1野村アセットマイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし) 2.10.7980.25
2大和投資信託ダイワ・三資産分散ファンド3.151.1550
3みずほ投信MHAM 6資産バランスファンド (六花選) 3.151.20750.2
4住信アセット住信 世界ダブルハイインカム3.151.260
5日興アセット日興スリートップ3.151.399650
6大和投資信託ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ)2.11.41750
7興銀第一ライフ世界6資産アクティブ・バランス・ファンド(キュービック・バランス)2.11.496250.3
8BNPパリバNCドリーム 九州アジアファンド3.151.52250.1
8ニッセイアセットニッセイ/パトナム・バランスアップオープン(トリプルスター)3.151.52250
9野村アセット野村グローバル・ファンズ・プレミアム(3ヵ月決算型) 2.6251.920

販売手数料が最も低いのは2.1%で、「マイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし)」、「ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ)」、「世界6資産アクティブ・バランス・ファンド(キュービック・バランス)」です。
販売手数料が最も高いのは3.15%で6本あり、3.15%が大勢を占めています。

信託報酬が最も低いのは0.798%で、「マイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし)」です。信託報酬が最も高いのは1.92%で、野村グローバル・ファンズ・プレミアム(3ヵ月決算型)です。
ちなみに、対象ファンド(10本)の信託報酬の平均は、1.3699%です。

信託財産留保額では、なし(0)が最も多いです(6本)。

全般的にコストをみると、「マイストーリー分配型(年6回)Bコース(為替ヘッジなし)」は比較的低く、NCドリーム 九州アジアファンド、野村グローバル・ファンズ・プレミアム(3ヵ月決算型)は高めです。

4.ファンド購入時のファンド選択案

今回の調査結果を参考にした場合、以下のとおりです。

1)分配金、総利益の獲得を優先したい場合(過去の実績を評価した場合)

 BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」

投資対象は100%株式なので、世界同時株安のような時は、基準価格が大幅に下がる可能性があります。11月の調整では、高値(1日)の価格12570円に対し、安値(27日)10071円と約20%マイナスになっています。
 基準価格の推移

2)リスクを抑え、なるべく総利益の獲得を優先したい場合(過去の実績を評価した場合)

 住信 世界ダブルハイインカム

投資対象にREITが含まれていないので、サブプライムローン問題が再燃したときでも、基準価格の下値が大きく下がりにくいと思います。今回の調査の順位(2位)は、前回調査(3位)よりも順位を1つ上げています(元本の値上り損が少ないことが寄与しています)。
11月の調整では、高値(1日)の基準価格10198円に対し、安値(27日)9161円と約10%マイナスになっています。「NCドリーム 九州アジアファンドの約20%マイナス」と比べ減少率が少ないです(半分程度)。
 基準価格の推移


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テーマ:投資信託 - ジャンル:株式・投資・マネー

  1. 2007/12/29(土) 07:00:00|
  2. 年4~6回分配のバランス型ファンドの状況
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