<調査結果の要約>
1)基準価格が最も下落していない国際株式型ファンドは、三菱UFJ投信「三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)」
基準価格の下落が少ないファンドの特徴は、先進国の株式に投資するタイプが多い
2)基準価格が最も下落した国際株式型ファンドは、HSBC投信「HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)」
基準価格の下落が大きいファンドの特徴は、新興国の株式に投資するタイプが多い
3)基準価格が最も下落していないバランス型ファンドは、DIAMアセット「DIAMパッシブ資産分散ファンド(三本の矢)」
基準価格の下落が少ないファンドの特徴は、債券の投資比率が高いタイプが多い
4)基準価格が最も下落したバランス型ファンドは、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」
基準価格の下落が大きいファンドの特徴は、株式の投資比率が高いタイプが多い
5)基準価格が最も下落していない国際債券型ファンドは、ピクテ投信「ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M)」
基準価格の下落が少ないファンドの特徴は、先進国の公債に投資するタイプが多い
6)基準価格が最も下落した国際債券型ファンドは、野村アセット「ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)」
基準価格の下落が大きいファンドの特徴は、新興国の債券や、米ドル建ての債券に投資するタイプが多い
7)基準価格の下落が最も大きかったのは国際株式型ファンド、次にバランス型。基準価格の下落が最も少なかったのは国際債券型
年4回、年6回分配するファンドでの、年間分配金の多いファンドの運用状態をみるために、基準価格の状況を調べてみました。
対象にしたファンドは、以下の投信分類別 年間分配金ベスト10に含まれたファンドです。
・年4回・年6回分配の国際株式ファンドの状況(08年3月版)
・年4回・年6回分配のバランス型ファンドの状況(08年3月版)
・年4回・年6回分配の国際債券ファンドの状況(08年3月版)
各ファンドの騰落率(基準価格の定点比較)をみてゆきますが、比較対象は、「昨年8月以降の軟調になってからの高値圏」での基準価格と、最近の基準価格を比較しました。
従来このブログで実施してきた1年前との比較を行った場合、「堅調時(昨年8月以前)と軟調の現在の比較を行うことになり、差が大きくなりすぎること」や、「堅調時(昨年8月以前)の基準価格に戻るには、結構時間がかかりそうな状況」から、軟調時の高値圏の価格にどれだけ近づいたかを調べることで(価格の回復状況を調べることで)、ファンドの運用状態をみてゆきたいと思います。
昨年8月以降の軟調下の高値圏は、1)10月末から11月初頭、2)12月末の2つに代表されると思います(参考:NYダウの年間チャート:Yahoo)、このうち、最近の高値圏である昨年12月末の価格と比較します。
1.国際株式型
3つの投信分類のうち、価格比の平均値(72.2%)は、最も低いです(基準比較の減少率が最も高いです)。
※以下の表は、昨年12月末と今年3月21日の価格比が少ない順
年間分配金の調査期間に合わせ、2008年2月29日と比較する予定でしたが、3月になって基準価格が大幅に下がったため、比較する基準価格は2008年3月21日としました。
※価格比の単位は%
※「順/分」は、年間分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 年間分配金 | 12月末価格 | 3/21価格 | 価格比 |
| 1 | 3 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型) | 2700 | 9948 | 8016 | 80.6 |
| 2 | 7 | みずほ投信 | きらやかグローバル好配当株式オープン | 1700 | 10272 | 8008 | 78.0 |
| 3 | 6 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 1850 | 11434 | 8896 | 77.8 |
| 4 | 5 | フィデリティ投信 | フィデリティ・グローバル好配当株ファンド | 1860 | 10701 | 8198 | 76.6 |
| 5 | 4 | 住信アセット | 住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン | 2470 | 10592 | 8070 | 76.2 |
| 6 | 6 | 大和住銀投信 | アジア好配当株ファンド | 1850 | 10960 | 7932 | 72.4 |
| 7 | 8 | 三井住友アセット | アジア優良株ファンド | 1630 | 10449 | 7280 | 69.7 |
| 8 | 2 | シュローダー | シュローダーBRICs株式ファンド | 3600 | 12233 | 8474 | 69.3 |
| 9 | 3 | JPモルガンアセット | JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3) | 2700 | 12456 | 8113 | 65.1 |
| 10 | 1 | HSBC投信 | HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型) | 6110 | 10896 | 6182 | 56.7 |
1)基準価格の差が少ないファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年3月21日の価格を比較した場合、最も差が少ないファンドは、三菱UFJ投信「三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)」です。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が少ないファンド(ベスト4)のタイプをみると、先進国の株式に投資するタイプが多いです。
2)基準価格の差が大きいファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年3月21日の価格を比較した場合、最も差が大きいファンドは、HSBC投信「HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)」です。最も差が少ないファンドである「三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)」と比較すると、24ポイント程度差があります。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が大きいファンド(5位以下)のタイプをみると、新興国の株式に投資するタイプです。
2.バランス型
3つの投信分類のうち、価格比の平均値(82.0%)は、2番目です(基準比較の減少率は2番目に高いです)。
※以下の表は、昨年12月末と今年3月21日の価格比が少ない順
年間分配金の調査期間に合わせ、2008年2月29日と比較する予定でしたが、3月になって基準価格が大幅に下がったため、比較する基準価格は2008年3月21日としました。
※価格比の単位は%
※「順/分」は、年間分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 分配金 | 12月末価格 | 3/21価格 | 価格比 |
| 1 | 7 | DIAMアセット | DIAMパッシブ資産分散ファンド(三本の矢) | 1000 | 9257 | 8101 | 87.5 |
| 2 | 7 | 住信アセット | 住信 世界ダブルハイインカム | 1000 | 9703 | 8325 | 85.8 |
| 3 | 2 | みずほ投信 | MHAM 6資産バランスファンド (六花選) | 1400 | 9327 | 7925 | 85.0 |
| 4 | 3 | DIAMアセット | 世界6資産アクティブ・バランス・ファンド(キュービック・バランス) | 1100 | 9922 | 8386 | 84.5 |
| 5 | 6 | 日興アセット | 日興スリートップ | 1020 | 9639 | 8068 | 83.7 |
| 5 | 7 | DIAMアセット | DIAM世界6資産バランスファンド(フルコース) | 1000 | 9095 | 7609 | 83.7 |
| 6 | 5 | 大和投資信託 | ミルフィーユ(成長重視ポートフォリオ) | 1040 | 9838 | 8051 | 81.8 |
| 7 | 4 | フィデリティ投信 | フィデリティ・世界分散・ファンド(株式重視型) | 1100 | 10403 | 8449 | 81.2 |
| 8 | 8 | 日興アセット | 日興アジア資産3分法 | 950 | 9680 | 7388 | 76.3 |
| 9 | 1 | BNPパリバ | NCドリーム 九州アジアファンド | 3104 | 9676 | 6776 | 70.0 |
1)基準価格の差が少ないファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年3月21日の価格を比較した場合、最も差が少ないファンドは、DIAMアセット「DIAMパッシブ資産分散ファンド(三本の矢)」です。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が少ないファンド(ベスト5のうち3位を除く)のタイプをみると、債券の投資比率が高い(約50%以上)タイプが多いです。
2)基準価格の差が大きいファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年3月21日の価格を比較した場合、最も差が大きいファンドは、BNPパリバ「NCドリーム 九州アジアファンド」です。最も差が少ないファンドである「DIAMパッシブ資産分散ファンド(三本の矢)」と比較すると、18ポイント程度差があります。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が大きいファンド(6位以下)のタイプをみると、株式の投資比率が高い(約50%以上)タイプが多いです。特に新興国の株式に投資しているファンド(8位、9位)の方が、基準価格の下落が大きいです。
3.国際債券型
3つの投信分類のうち、価格比の平均値(89.1%)は、最も高いです(基準比較の減少率が最も低いです)。
※以下の表は、昨年12月末と今年3月21日の価格比が少ない順
年間分配金の調査期間に合わせ、2008年2月29日と比較する予定でしたが、3月になって基準価格が大幅に下がったため、比較する基準価格は2008年3月21日としました。
※価格比の単位は%
※「順/分」は、年間分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 分配金 | 12月末価格 | 3/21価格 | 価格比 |
| 1 | 10 | ピクテ投信 | ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M) | 4 | 540 | 12261 | 11511 | 93.9 |
| 2 | 6 | 新光投信 | 海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド(為替ヘッジなし)) | 4 | 720 | 10174 | 9473 | 93.1 |
| 3 | 8 | T&Dアセット | 世界物価連動国債ファンド(物価の優等生) | 4 | 610 | 10435 | 9672 | 92.7 |
| 4 | 4 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン | 4 | 760 | 13359 | 12310 | 92.1 |
| 5 | 10 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(3ヶ月決算型)(US・セレクト3M) | 4 | 540 | 10077 | 9115 | 90.5 |
| 6 | 2 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型 | 4 | 855 | 11335 | 10184 | 89.8 |
| 7 | 5 | 野村アセット | ハイブリッド・インカムオープン | 6 | 745 | 10851 | 9490 | 87.5 |
| 8 | 3 | AIG投信 | AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート) | 6 | 840 | 10081 | 8749 | 86.8 |
| 9 | 1 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 4 | 960 | 10401 | 8925 | 85.8 |
| 10 | 9 | 三井住友アセット | 三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ) | 4 | 600 | 9044 | 7696 | 85.1 |
| 11 | 7 | 野村アセット | ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし) | 6 | 615 | 9742 | 8068 | 82.8 |
1)基準価格の差が少ないファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年3月21日の価格を比較した場合、最も差が少ないファンドは、ピクテ投信「ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M)」です。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が少ないファンド(ベスト4)のタイプをみると、先進国の公債に投資するタイプが多いです。特に欧州の公債(高格付け)、先進国の物価連動債を投資対象にしたファンドになっています。
2)基準価格の差が大きいファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年3月21日の価格を比較した場合、最も差が大きいファンドは、野村アセット「ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)」です。
最も差が少ないファンドである「ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M)」と比較すると、11ポイント程度差があります。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が大きいファンド(8位以下)のタイプをみると、先進国の公債に比べ格付けが低い「新興国の債券」や、米ドル建ての債券(9位以下)に投資するタイプが多いです。
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