<調査結果の要約>
1)元本の年間値上り益(含み益)が最も多いのは、大和住銀投信「短期豪ドル債オープン」(年間分配金ランキングでは14位)
2)分配金ランキング1位の「MHAM豪ドル債券ファンド」は、元本の年間値上り益(含み益)では15位。同1位の「みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森)」の元本の年間値上り益(含み益)では14位
3)年間総利益が最も多いファンドは、AIG投信「AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)」
※以下の表は、総利益が多い順
※分配金の調査期間に合わせ、2006年6月30日と、2007年の6月29日を比較
※順/分は、分配金ランキングでの順位
※値上り益は、税引き前の留保額の差引前(07年6月29日にファンドを所有していた前提での含み益/含み損)
※06年6月30日の基準価格で100万円分を購入した前提
※購入手数料は上限比率で試算
(各ファンドの手数料は、国際債券型ファンド・コスト比較を参照)
※総利益は、値上り益と手取り分配金の合計値
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 値上り益 | 手取分配金 | 総利益 |
| 1 | 13 | AIG投信 | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 175461 | 87271 | 262732 |
| 2 | 14 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 188182 | 73960 | 262142 |
| 3 | 6 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 111429 | 128927 | 240356 |
| 4 | 1 | みずほ投信 | みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森) | 33347 | 176052 | 209400 |
| 5 | 1 | みずほ投信 | MHAM豪ドル債券ファンド | 32870 | 175492 | 208362 |
| 6 | 11 | PCAアセット | PCAアジア・ソブリン・オープン | 109913 | 88799 | 198712 |
| 7 | 18 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 119607 | 68244 | 187851 |
| 8 | 10 | 興銀第一ライフ | DIAM高格付インカム・オープン(ハッピークローバー) | 80914 | 94382 | 175296 |
| 9 | 4 | 安田投信 | いろどり通貨分散ボンドオープン(いろどり) | 30200 | 142276 | 172476 |
| 10 | 12 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバル債券ファンド | 91566 | 80481 | 172047 |
| 11 | 7 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 70144 | 97649 | 167793 |
| 12 | 15 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 94738 | 72806 | 167544 |
| 13 | 5 | みずほ投信 | ルーミス米国ハイイールドファンド | 25920 | 132306 | 158225 |
| 14 | 3 | CAアセット | CA米国・ユーロ高利回り債ファンド (りそなペア・ハイ インカム) | 13717 | 142863 | 156580 |
| 15 | 9 | 中央三井アセット | 中央三井高金利ソブリンオープン | 51144 | 93257 | 144400 |
| 16 | 2 | 住信アセット | 住信 ヨーロッパ国債ファンド(ユーロ十二星) | -25510 | 144752 | 119242 |
| 17 | 15 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 42991 | 74111 | 117023 |
| 18 | 16 | JPモルガン | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 38337 | 75422 | 113760 |
| 19 | 17 | 中央三井アセット | 物価連動債組入世界債券ファンド(花かご) | 40855 | 72347 | 113202 |
| 20 | 8 | コメルツ投信 | AAAソブリン・ファンド(トリプルアクセル) | 23285 | 78498 | 101783 |
1.基準価格の値上り率の比較
ファンドの利益は、分配金だけではなく、元本の値上り益(含み益)があります。そこで、この分配金ランキングベスト20のファンドでの「年間値上り益(含み益)」を比較してみました。
年間の元本の値上り益(含み益)で最も高いのは、大和住銀投信「短期豪ドル債オープン」です。分配金ランキングでは14位であることから、分配金を抑え目にしているようです(運用益のうち分配していない比率が高いようです)。
このようなこともあって、基準価格をグラフでみると上昇トレンドにあります。
短期豪ドル債オープンの基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
なお、分配金ランキング1位のみずほ投信「MHAM豪ドル債券ファンド」は15位、みずほ投信「みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森)」は14位になっています。調査対象期間中の運用益を分配する比率が高いため、元本の含み益が少なめになると思います。
2.総利益の比較
基準価格の値上り益(含み益)を含む「ファンド全体の利益」を分配金ランキングベスト20のファンドで比較しました。
年間の利益で最も多いのは、AIG投信「AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)」です。総利益の中での値上り益(含み益)の割合が高く、手取り分配金の約2倍あります。
AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)の分配金の出し方は、比較的抑え気味ですが、徐々に多くなっています。今回の調査期間(2006年7月〜2007年6月)の分配金をみると、以下のようになっています。
2006年7月 70円(1万口あたり)
2006年8〜11月 75円(同上)
2006年12月
〜2007年4月 80円(同上)
2007年5月〜 90円(同上)
AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)の基準価格の推移ですが、過去1年間でみると上昇トレンドにあります(ただし、最近2ヶ月間は、アップダウンがやや大きいです)
AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)の基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
分配金ランキング上位(ベスト5)は、総利益ランキングの上位に含まれるファンドと、下位の方に含まれるファンドがあります。
分配金をなるべく多く獲得することを優先し、かつ総利益全体も多くしたいということであれば、上記の前者のファンドになり、みずほ投信「MHAM豪ドル債券ファンド」、みずほ投信「みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森)」が好ましく、総利益の獲得をやや優先するならば、新生インベストメント「エマージング・カレンシー・債券ファンド」が検討対象になりそうです。
分配金ランキング上位で、総利益ランキングでは下位の方になるファンドのうち、最も下位に位置するファンドは、分配金ランキング2位の「住信 ヨーロッパ国債ファンド(ユーロ十二星)」であり、総利益ランキングでは16位です。
このファンドは今年3月のボーナス分配で1438円と多額の分配金を出しましたが、世界同時株安の時期と重なったため、大幅に基準価格が下がりました。その後、この大幅に下がった基準価格の水準が、元の水準に戻りにくくなっています(債券型ファンドの特性上、株式型のファンドに比べ基準価格の上昇には多少時間がかかると思います)。
住信 ヨーロッパ国債ファンド(ユーロ十二星)の基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
なお、これらの結果は、あくまでも過去1年間の結果をもとにしたものなので、今後もこの傾向が続くとは限りません。当然のことながら、最近の情勢の勘案や、最近の基準価格で購入した場合での試算を行って検討することは必要です。
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※参考:上記ファンドの購入手数料(上限値)3.675%
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