なお、調査対象期間は、2006年7月から2007年6月までを対象にしました。
対象となるファンドは2つだけで、以下のファンドになります。
・AIG投信「AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド)」
・野村アセット「グローバル・コモディティ・オープン」
1.ファンドの特徴
<コモディティを投資対象にするメリット>
●インフレ対策
インフレによる金融資産価値の低下への対応策として商品に投資
●分散投資によるリスク低下
株式や債券等と多少異なる値動きをするので、リスク低下に寄与
詳細を知りたい方は、以下のサイト等を参考にしてください。
・投資信託の基礎知識(コモディティ先物投資とは?)野村アセット
・コモディティ投資の魅力(SONY BANK)
<対象ファンドの特徴:概要>
1)AIG投信「AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド)」
・AIGの関連会社が発行する米国ドル建ての商品指数連動債(A格相当以上)に投資(DJ−AIGコモディティ・インデックスに連動)
・商品別指数の構成比
エネルギー33.0%、非鉄18.5%、穀物18.1%、農作物9.3%、畜産物9.2%、貴金属9.1%、植物油2.8%
・設定日:2006年2月23日
2)野村アセット「グローバル・コモディティ・オープン」
・GSCI指数の騰落率に償還価格等が連動する外貨建て(米ドル)の証券に投資
・商品別指数の構成比
エネルギー70.5%、農産物12.3%、非鉄金属10.5%、畜産物4.6%、貴金属2.2%
・設定日:2006年10月30日
2.分配金
分配金は、月20〜30円と低めの分配金になっています。
今年6月までは上記の分配金を一定した形で分配しており、増配(ボーナス分配)はなかったのですが、野村アセット「グローバル・コモディティ・オープン」の7月決算で320円の分配金がでました。
| 運用会社 | 投資信託名 | 分配金合計 | 分配金平均 | 4月 | 5月 | 6月 |
| AIG投信 | AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド) | 360 | 30 | 30 | 30 | 30 |
| 野村アセット | グローバル・コモディティ・オープン | 120 | 20 | 20 | 20 | 20 |
3.基準価格
対象の2つのファンドの6月29日の基準価格は、共に10000円台後半です。基準価格の昨年比(値上率)をみると、5〜6%増になっています。なお、グローバル・コモディティ・オープンは設定日の関係で設定前の募集価格10000円と比較しました。
| 運用会社 | 投資信託名 | 06.6.30価格 | 07.6.29価格 | 値上率 |
| AIG投信 | AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド) | 10111 | 10700 | 105.8 |
| 野村アセット | グローバル・コモディティ・オープン | 10000 | 10603 | 106.0 |
基準価格の推移では、AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド)は緩やかに上昇傾向です。これに比べ、グローバル・コモディティ・オープンの方が上昇しているようにみえます。
・AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド)の基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
・グローバル・コモディティ・オープンの基準価格グラフ(Yahooファイナンス)
4.リターン内容
※設定前の募集価格(10000円)で100万円分を購入した前提
※グローバル・コモディティ・オープンの元本の値上り益は、設定日の関係で、設定前の募集価格10000円と6月29日の基準価格を比較
※購入手数料は後述の上限値で試算。
※値上り益は、6月29日時点でファンドを保有している前提(含み益)
※手取り分配金は、分配金総額に対し口数を掛けて試算(概算ベース)
| 運用会社 | 投資信託名 | 値上り益 | 手取り分配金 | 総利益 | 月平均利益 |
| AIG投信 | AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド) | 31035 | 56418 | 87423 | 7288 |
| 野村アセット | グローバル・コモディティ・オープン | 10460 | 58401 | 68860 | 8608 |
総利益(元本の値上り益+分配金)でみると、総額ではAIGコモディティファンド(ネイチャーメイド)の方が多いです。ただし、運用期間がグローバル・コモディティ・オープンは少ないので、月平均で比較すると、グローバル・コモディティ・オープンの方が多いです。
分配金は両ファンドとも抑え目なので、毎月分配型ファンドでコモディティに投資する場合、分配金の獲得よりは総利益の獲得を目指すような投資になると思います。
あくまでも概算ですが、過去1年間の実績をもとにすれば、年間8〜10%弱のリターンが見込めそうです。
5.純資産
※純資産は6月29日時点の金額(単位:億円)
※グローバル・コモディティ・オープンの増加率は、設定日の関係で、設定日の純資産と6月29日の純資産が対象。
| 運用会社 | 投資信託名 | 純資産 | 増加率 |
| AIG投信 | AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド) | 178億円 | 91.8% |
| 野村アセット | グローバル・コモディティ・オープン | 45億円 | 140.6% |
ファンドの人気度(投資家からの支持率)を見る上で、純資産を比較すると、純資産が多いのはAIGコモディティファンド(ネイチャーメイド)です。ただし、増加率でみると、昨年より減少しています。
逆に、グローバル・コモディティ・オープンはAIGコモディティファンド(ネイチャーメイド)に比べ純資産額は少ない(約4分の1)ですが、増加率は約1.4倍と増加しています。純資産額が少ないのは、販売網の影響もあるかもしれません(販売先は20社あるが大手以外の証券会社のみ。一方AIGコモディティファンドは、16社だがりそな銀行など証券以外に銀行も含まれる)
6.コスト
※信託報酬が多い順に列挙
※手数料(販売手数料)、信託報酬は上限値
| 運用会社 | 投資信託名 | 販売手数料 | 信託報酬 | 留保額 |
| AIG投信 | AIGコモディティファンド(ネイチャーメイド) | 3.15 | 1.26 | 0.3 |
| 野村アセット | グローバル・コモディティ・オープン | 3.15 | 1.3125 | 0.3 |
両ファンドとも販売手数料は3.15%、信託財産留保額は0.3%です。信託報酬は、1.2〜1.3%で、全ての毎月分配型ファンドの平均1.284%と同じ位です。
7.個人的感想
この2つのファンドでいえば、分配金の獲得を目指すような投資対象ではないようです。総利益も多い方とはいい難いです。
基準価格でみてとれる範囲の状態では、上昇トレンドにあるようなので、運用状態は、悪くはないようです。コストもそんなに割高ではないです。
従って、可もなく不可もなくというような感じがします。リターンを求めて投資するというよりは、ファンドの特徴にあるように、分散投資によるリスク対策としての投資対象のような気がします。そのようなことから、ポートフォリオでの割合は低めになると思います。
8.毎月分配型以外のファンド
コモディティに投資するファンドは、年1回の決算が大半です。参考までに、以下のファンドがあります。
・AIGコモディティファンド<1年決算型> (ネイチャーメイド)
(AIG投信)
・野村コモディティ投信(DJ-AIG商品指数)
(野村アセット)
・ダイワ・コモディティインデックス・ファンド(ジム・ロジャーズ世界探検記)
(大和投資信託)
・コモディティ・インデックスオープン
(日本投信)
・ニッセイコモディティファンド
(ニッセイアセット)
・住信 コモディティ・オープン
(住信アセット)
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