毎月分配型 投資信託情報

毎月分配型の投資信託(投信)の情報として、不動産投資信託(REIT:リート)を含む分配金や基準価格等の投資信託ランキングなどを紹介します。


07年8月版 基準価格の変動からみた分配金ランキング

今回は、毎月分配型投資信託の分配金ランキング ベスト30(07年7月実績反映分)をもとに「基準価格の変動(バラツキ)」の状況を調べ直しました。

●基準価格の変動(バラツキ)にみる毎月分配型 投信信託

毎月分配型の投資信託を購入する人が、関心をもつのは分配金の方だと思いますが、ファンドの値上益を含む全体的な利回りを見るには、基準価格の状況を確認する必要があります。

前回は、定点比較として1年前 対 1年後の基準価格を比較しましたが、今回は、12ヶ月間内での基準価格の変動をみました。この変動をみるのに、標準偏差を算出しました。標準偏差は、各基準価格が平均値からどれだけ離れているかの合計を示すもので、この数値が大きいほど、変動が大きいことになります。

基準価格の変動が大きいということは、それだけリスクが高い(価格リスクが高い)といえ、このようなファンドを買う時期、売る時期についても注意しなければなりません。

<調査結果の要約>

1)分配金ランキング上位のファンドは基準価格の変動が大きい(特に、MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩))

2)REITは価格変動が大きく、バランス型は価格変動が小さい

3)価格変動が最も小さいファンドは、「りそな・世界資産分散ファンド(ブンさん)」、価格変動が最も大きい投信は、「MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)」

4)標準偏差ランキングで、前回調査結果と同様に、国際株式型の「ニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン(12のどんぐり)」が2位(国際株式型は価格変動が比較的大きい)

5)分配金ベスト10内で、価格変動が比較的小さいのは「ニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン(12のどんぐり)」

●分配金ベスト30内の標準偏差ランキング

分配金ランキングは、日本経済新聞の「オープン基準価格」の欄に掲載されている運用会社(計68社)の毎月分配型の投資信託(324アイテム)を対象にしました。

 ※基準価格の調査期間は、2006年7月31日〜2007年7月31日

 ※標準偏差のランキングは、この数値が低いほど、上位になります。

 ※表中の「順/分」は、分配金ランキングでの順位

 ※表中の「順/前」は、前回調査結果での標準偏差ランキングの順位

 ※表中の「順/前」内の「外」の表記は、前回ランキング外を示す

順位順/分順/前運用会社投資信託名投信分類分配金標準偏差平均価格最高価格最小価格
127大和投資信託りそな・世界資産分散ファンド(ブンさん)バランス226524410153106549253
262ニッセイアセットニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン(12のどんぐり)国際株式344026110281109169287
3154日興アセットグローバル高配当株式ファンド(軍配)国際株式3055360113721225310363
4223興銀第一ライフDIAM世界インカム・オープン(世界三重奏)バランス256039111027118489917
5175UBSUBSニュー・メジャー・バランス・ファンドバランス299042110528113519260
626国際投信グローバル株式インカム国際株式2320438113381204510287
7237ピクテ投信ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド国際株式2540460121771332111131
82210みずほ投信みずほ好配当世界株オープン国際株式2560500116301292410600
9228大和投資信託ダイワ・グローバル好配当株ファンド国際株式2560508115111270310603
10216野村アセットグローバルREITオープン国際REIT2600510119271326010060
112411PCAアセットPCAアジア・オセアニア好配当株式オープン国際株式239552510670117549565
12915三井住友アセット三井住友・グローバル好配当株式オープン(世界の豆の木)国際株式3270560115901289110529
13814新光投信新光ピクテ世界インカム株式ファンド国際株式3295563124901379811238
1439興銀第一ライフDIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部)国際株式4100567115921302210147
151412T&Dアセット世界優良株ファンド(プライムコレクション)国際株式3100587129791422311561
162020大和住銀投信グローバル好配当株オープン国際株式2620629123521358911055
171016SGアセットSG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム)国際株式3250640117781328510180
18718SGアセットたんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム)国際株式3350658118291339210187
181221三井住友アセット三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)国際株式3200658114291305210165
191112興銀第一ライフDIAMワールド・リート・インカム・オープン(世界家主倶楽部)国際REIT324067611755131549514
20513日本投信グローバル・リート・セレクション国際REIT354070211129126149041
212517日本投信ワールド・リート・セレクション(米国)(十二絵巻)国際REIT233073310690121948526
221319野村アセットノムラ日米REITファンド国際REIT3120770131401496010579
231822ゴールドマンサックスゴールドマンサックス 米国REITファンド Bコース(為替ヘッジなし)国際REIT2860871147921706911932
241623AIG投信AIG米国REITインカムファンド(バイリンガル)Bコース(為替ヘッジなし)国際REIT300092211398131518742
25125日本投信日本Jリートオープン国内REIT5100133111883142748605
261224ニッセイアセットニッセイ/AEW・米国リートオープンAコース(為替ヘッジあり)国際REIT3200136911497139388332
27226ニッセイアセットニッセイ/AEW・米国リートオープンBコース(為替ヘッジなし)国際REIT4520169812324155378618
281927みずほ投信みずほJ-REITファンド 国内REIT27002265169972081013762
29428みずほ投信MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)国内REIT39952616167262148913315

■分配金ランキング上位(特にベスト5)は価格変動が大きい
前回調査結果と同様に、分配金ランキング上位のファンドは、基準価格の変動が大きく(標準偏差の数値が多く)、いわゆるハイリターン=ハイリスクとなっています。
特に、分配金ランキングで2位の「ニッセイ/AEW・米国リートオープン Bコース 為替ヘッジなし」、4位の「MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)」は、標準偏差ランキングでは26位、28位にあります。

■REITは価格変動が大きく、バランスは価格変動が小さい
一般的に投資分野をリスクの低い順にした場合、1)債券、2)バランス、3)株式(REIT含む)と言われていますが、そのことを反映した結果になっています。

特に、REITの価格変動が大きいです。このREITをタイプ別に分け価格変動の小さい順にすると、1)グローバル分散型、2)米国投資型、3)国内REIT(J-REIT)型になります。

前回調査でも最下位(価格変動が最も大きい)とその次点は国内REIT型(ファンドも同じ)でしたが、今回の調査結果でも同じ結果になりました。

国内REIT型の基準価格の変動が大きい原因は、昨年後半以降の基準価格の急騰、世界同時株安での急落(その早めの回復)、及び6月の多額の分配実施(分配落ちによる基準価格の急落)、今年6月後半の世界的なREITの軟調などがあります。


<グラフ(Yahooファイナンス)で見る基準価格の状況>

価格変動の傾向として上昇トレンド、下降トレンドがありますが、これを価格変動の大きいファンドベスト5と価格変動の小さいファンドベスト5を対象に、基準価格のグラフで状況をみました。
なお、Yahooファイナンスのグラフは日々変動していますので、このブログをみる時期によってはグラフの表示内容が変わる場合があります。

1)基準価格の変動の大きいファンド
  ・ MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)  
  ・みずほJ-REITファンド
  ・ニッセイ/AEW・米国リートオープン Bコース(為替ヘッジなし)
  ・ニッセイ/AEW・米国リートオープン Aコース(為替ヘッジあり)
  ・日本Jリートオープン

上記の国内REITファンドは、今年2月の世界同時株安の回復も早く、1ヶ月程度で世界同時株安前の基準価格まで戻しました(その後、世界同時株安前の基準価格を超えて上昇しました)。6月のボーナス分配(分配落ち)後、今年6月後半の世界的なREITの軟調の影響により下降トレンドになっています。最近、下げ止まりそうな感じになっています。

国内REIT型のファンドの中でも、特に基準価格の下落が目立つのは、日本Jリートオープンです。今年6月に多額の分配金(2800円)を出した後、REITの軟調時期に重なり、基準価格が大幅に下落し、基準価格の最安値を更新するような状態になっています。
J-REIT市場の回復状況にもよりますが、このファンドの場合、基準価格の下げ幅が大きいので、昨年並みの基準価格に戻る時間が、他の国内REIT型ファンドよりも長そうな感じがします。

ニッセイ/AEW・米国リートオープンは、世界同時株安と多額のボーナス分配(Bコースが3260円、Aコースが2250円)による分配落ちによって基準価格が急落後、米国REIT市場の軟調相場が長期化し、基準価格が最安値を更新するような状態になっています。このファンドも基準価格の下げ幅が大きいので、昨年並みの基準価格に戻る時間が長そうな感じがします。


2)基準価格の変動が小さいファンド
  ・りそな・世界資産分散ファンド(ブンさん)
  ・ニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン(12のどんぐり)
  ・グローバル高配当株式ファンド(軍配)
  ・DIAM世界インカム・オープン(世界三重奏)
  ・UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド

基準価格の変動が小さいファンドのうち、国際株式型のファンドの場合、今年2月の世界同時株安の回復も早く、1ヶ月程度で世界同時株安前の基準価格まで戻しました(その後、世界同時株安前の基準価格を超えて上昇しました)。

これに対し、バランス型の2つのファンド(りそな・世界資産分散ファンド:ブンさん、DIAM世界インカム・オープン:世界三重奏)では、世界同時株安前の基準価格まで戻るのに2ヶ月位かかっています。投資比率での株式の割合が前者33%、後者25%と低いため、株式相場の速い回復スピードの恩恵を享受できなかった影響があると思います(株式比率の低さが裏目に出た感じです)。

バランス型のUBSニュー・メジャー・バランス・ファンドは、今年2月に多額のボーナス分配(1000円)を実施した直後に、世界同時株安になり、大幅に基準価格が下落しましたが、まだ世界同時株安直前の水準まで基準価格が戻っていません。
前述したニッセイ/AEW・米国リートオープンと同じような状況(多額のボーナス分配と世界同時株安時期が重なった状態)であり、このような形で基準価格が大幅に下落すると、元の水準に戻るのにかなり時間がかかることを示唆しているようです。

<価格変動を考慮したファンドの選定について>

■価格リスク回避を優先した上で、分配金をなるべく多くしたい場合
上記に該当するファンドは、この調査結果でいえば、ニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン(12のどんぐり)が有力候補になると思います。
ただし、株式ファンドという特性上(債券型に比べ値動きが大きい)、分配金を多く獲得するには、堅調な相場が続くような市場環境を想定する必要がありそうです。

■分配金をなるべく多く得ることを優先した上で、価格リスクを抑えたい場合

上記に該当するファンドは、分配金ベスト10にあるファンドで、価格変動が比較的小さいファンドが候補になり、DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部)が検討対象となります。ただし、バランス型ファンドに比べれば、基準価格の変動は大きいです。
同じ国際株式型のニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン(12のどんぐり)と比べても値動きが大きく、今年7月末の大幅な調整時では、今年2月の世界同時株安時よりも基準価格が低下しています。このファンドを保有した場合、このような値動きの大きさを、あらかじめ理解しておく必要がありそうです。

DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部)の基準価格推移



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  1. 2007/08/06(月) 07:00:00|
  2. 基準価格の変動で見た場合
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