前回は、毎月分配型の投資信託での国際債券型のファンドの分配金(年間)ランキングを示しましたが、今回はその分配金ランキングの対象になった国際債券型のファンドの特性を調べてみました。
<調査結果の要約>
1)ベスト5は、地域は豪州・欧州(従って通貨は米ドル以外)、社債を含めた債券、格付けが比較的高い内容になっているファンドが多い
2)対象地域は、ベスト5は先進国対象、ベスト5以下に新興国が多くなる
3)新興国は、中南米がメインで、ロシア東欧、トルコを含む場合が多い。また、国債主体で、米ドル建てがメイン
※以下の表の内容は本年3月の各社の月報(運用レポート)、目論見書、パンフレットを主に参考にしました。
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 分配金 | 地域 | 債券種類 | 通貨 | 格付け |
| 1 | 第一勧業アセット | DKA豪ドル債券ファンド | 2000 | オーストラリア(豪州) | 地方債44%、社債40% | 豪ドル97% | AAA71% |
| 2 | 住信アセット | 住信 ヨーロッパ国債ファンド(ユーロ十二星) | 1831 | EU諸国 | 国債 | ユーロ86% | A-以上 |
| 3 | 第一勧業アセット | みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森) | 1500 | オーストラリア(豪州) | 地方債44%、社債40% | 豪ドル97% | AAA71% |
| 4 | CAアセット | CA米国・ユーロ高利回り債ファンド (りそなペア・ハイ インカム) | 1489 | 北米、欧州 | 社債 | 米ドル、ユーロ半々 | 平均:B+ |
| 5 | コメルツ投信 | AAAソブリン・ファンド(トリプルアクセル) | 1105 | 英、独、カナダ、豪 | 国債 | ポンド、ユーロ、カナダドル、豪ドル | 平均:AAA |
| 6 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 1040 | 中南米50%、ロシア東欧他 | 政府系債券 | 米ドル主体 | 平均:BB+ |
| 7 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバル債券ファンド | 960 | 北米、欧州、オセアニアに3等分 | 国債70%位 | 左記地域の通貨 | AAA81% |
| 8 | PCAアセット | PCAアジア・ソブリン・オープン | 940 | アジア | 政府系債券 | 左記地域の通貨 | 平均:A |
| 9 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 935 | 豪24%、国際機関24%、北米19% | 特殊債43%、社債46% | 豪ドル | AAA70% |
| 10 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 930 | 中南米主体、トルコ他 | 国債70%位 | 米ドル47%、他現地通貨 | 平均:BBB- |
| 11 | 第一勧業アセット | 米国ハイイールドファンド(DKA/LOOMIS) | 910 | 北米 | 社債90%位 | 米ドル主体 | 平均:BB- |
| 11 | AIG投信 | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 910 | 中南米主体、トルコ他 | 国債 | 米ドル49%、他現地通貨 | BB60% |
| 13 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 880 | 中南米55%、ロシア東欧他 | 国債80%位 | 米ドル主体 | BB50%位 |
| 14 | 中央三井アセット | 物価連動債組入世界債券ファンド(花かご) | 850 | 北米、英、独、仏、伊他 | 国債 | ユーロ43%、米ドル35%、ポンド17% | A以上 |
| 15 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 840 | 中南米40%、ロシア東欧他 | 国債84%位 | 米ドル84% | BB50%位 |
| 15 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 840 | EU諸国 | 国債 | ユーロ83%、ポンド12%他 | AAA主体 |
| 17 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 783 | 中南米主体、米国、ロシア他 | 政府系債券 | 米ドル95% | 平均:BBB+ |
| 18 | JPモルガン | JPM新興国ソブリン・オープン | 780 | 中南米、ロシア他 | 政府系債券 | 米ドル88% | 平均:BB- |
| 18 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 780 | 北米 | 社債 | 米ドル主体 | B60%位 |
| 18 | ゴールドマンサックス | GS・ハイイールド・ボンド・ファンド | 780 | 北米 | 社債 | 米ドル75% | 平均:B |
国際債券型のファンドの分配金(年間)ランキングベスト20の内容をみると、ベスト5とそれ以外で、グループを分けることができます。
ベスト5は、対象地域は、先進国(そのうち、豪州、欧州)で、その地域のメイン通貨(米ドル以外)、債券の格付けも高いファンドです。
その次のグループとしては、新興国対象のファンドで、中南米がメインで、ロシア東欧、トルコ多く含んだ国債主体のファンドです。通貨は米ドル建てをメインにしています。
新興国対象のファンドはかなり上位に食い込んできていますが、ベスト5までは入れないようです。
また、このベスト5以下のグループには、北米型のハイイールド債(格付けはあまり高くない社債)のファンドがあります。
このようにしてみると、昨年の状態が今後も続くものと想定した場合は、これら3つのグループに属するタイプのファンドが分配金の面でよい結果(分配金が多いこと)がでそうです。
なお、リスク面でみると、優位なタイプである世界分散投資型は、ダイワ・グローバル債券ファンドくらいです。リスク面とリターン面は、債券の分野でも伴わないようです(どちらかといえば、ハイリスク・ハイリターンの法則が効いているようです)。
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