1)年間分配金が最も多い毎月分配型の新興国投資のファンドは、三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)(前回も1位)。次に、UBSニュー・メジャー・バランス・ファンドが多い(前回3位)
2)前回調査との違い
●年間分配金の増加(計5本)
ボーナス分配以外の分配金が微増した程度
●年間分配金の減少(計5本)
特に、アジア・オセアニア好配当成長株オープンが大幅減(ボーナス分配なし)
3)ボーナス分配実施のファンドが上位(ベスト5は全てボーナス分配を行うファンド)
4)投信分類は国際債券が最も多い(ただし、上位は国際株式型)
5)半期分配金で最も多いファンドは、UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド(前回も1位)。次に多いファンドは新生インベストメント「エマージング・カレンシー・債券ファンド」(前回も2位)。
上位での国際株式型ファンドが減少(軟調のため、ボーナス分配を実施できないため)
毎月分配型の投資信託で新興国投資のファンドの分配金を調べました。
調査対象は45本で、2007年4月から2008年3月までの分配金を対象にしました。
なお、新興国以外の投資対象を含むファンドもありますが、今回の調査対象は新興国の比率がなるべく多いファンドを対象にしたいため(比率が低いとファンドの特性が低下するため)、新興国投資の比率が70%以上のファンドを対象にしました。
※順/前は、前回調査結果での順位
※以下の表中の「ボーナス分配」の所で、()になっているのは、目論見書に特に記載されていないが、通常の分配金より増配している月
※前回差は、前回調査の年間分配金との差額
※ボ分配金は、ボーナス分配金
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 3月分配 |
| 1 | 1 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | 国際株式 | 5月、11月 | 2440 | 0 | 1945 | 45 |
| 2 | 3 | UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 2、5、8、11月 | 1650 | 0 | 1350 | 30 |
| 3 | 5 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 1500 | 70 | 870 | 70 |
| 4 | 2 | PCAアセット | PCA アジア・オセアニア好配当株式オープン | 国際株式 | 3、6、9、12月 | 1385 | -365 | 1000 | 35 |
| 5 | 6 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 1340 | 0 | 740 | 60 |
| 6 | 8 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 960 | 0 | なし | 80 |
| 7 | 7 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 940 | -50 | 170 | 70 |
| 8 | 9 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 925 | -10 | なし | 70 |
| 9 | 4 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 900 | -735 | 200 | 65 |
| 10 | 10 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 840 | 0 | なし | 70 |
| 10 | 11 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド (アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 840 | 10 | 200 | 60 |
| 11 | 13 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 786 | -3 | なし | 63 |
| 12 | 13 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 780 | 0 | なし | 65 |
| 12 | 13 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 780 | 0 | なし | 65 |
| 13 | 14 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 13 | 14 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 13 | 14 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 14 | 15 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ) | 国際債券 | なし | 708 | 5 | 毎期変動 | 58 |
| 15 | 18 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 620 | 85 | 0 | 85 |
| 16 | 17 | PCAアセット | PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム) | バランス | なし | 605 | 50 | なし | 50 |
1.概況
年間分配金が最も多いファンドは、「三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)」です(前回も1位)。堅調時(昨年5月)に実施したボーナス分配1945円の影響が大きいです。昨年8月以降、軟調になってからはボーナス分配を実施していません。
次に年間分配金が多いファンドは、「UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド」です(前回3位)。昨年8月以降、軟調になってからは、ボーナス分配が少なくなっています(昨年5月700円、昨年11月650円。昨年8月、本年2月はボーナス分配なし)
ベスト5のファンドは、年間分配金総合ベスト30に含まれたファンドであり、毎月分配型投資信託全体から見ても分配金が多いファンドです。
調査対象ファンド間で格差があり、1位と、6位以下では2倍以上の差があります。
この年間分配金ランキングベスト20にあるファンドでは、年間の決算回数(12回)に満たない以下のファンドがあります(即ち、最近設定されたファンドです)。
このファンドは、今後年間12回分の分配金の合計値になった場合、年間分配金がさらに多くなります。
3位:JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド 10回分
15位:シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド
(さいけん太郎 毎月分配) 8回分
16位:PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム) 10回分
<前回調査結果との違い>
●年間分配金が増加(5本)
ボーナス分配以外の分配金が微増になった程度です。
前述した分配回数が年12回未満のファンド3本は、3月分の分配金が加算されたものです。
●年間分配金の減少(5本)
3月にボーナス分配を実施しなかった以下のファンド3本が含まれています。
・PCAアジア・オセアニア好配当株式オープン
3月の分配金35円。昨年3月ボーナス分配400円
・GS新成長国債券ファンド(花ボンド)
3月の分配金70円。昨年3月ボーナス分配120円
・アジア・オセアニア好配当成長株オープン
3月の分配金65円。昨年3月ボーナス分配800円
●前回ランクインしたが、今回ランク外になったファンド
・PCAアジア・ソブリン・オープン
今回21位:前回12位(今回分配金450円。前回810円 360円減)
3月のボーナス分配なし(昨年3月400円。本年3月40円)
ボーナス分配は年2回実施対象
・モルガン・スタンレー・エマージング・ボンド・オープン Dコース(為替ヘッジなし)
今回17位:前回16位(今回分配金586円。前回582円 4円増加)
●前回ランク外で、今回ランクインしたファンド
ランク外になったファンドの分配金が減少、分配金が微増であったため、前回のランキングで次点の順位にあったファンドの順位が繰り上がりました。
以下のファンドは、分配回数が年12回未満のファンドであり、3月分の分配金が加算されたことで年間分配金が増加しました。
15位(前回18位):シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)
16位(前回17位):PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム)
2.分配の仕方、商品特性でみた場合
分配の仕方でみると、ベスト10は、ボーナス分配実施のファンドが多く(計8本)、特にベスト5は全てボーナス分配実施のファンドです。
今回対象にしたファンドのボーナス分配の実施回数は、ベスト20内では年4回が5本と最も多いです。
上記の表に掲載されたファンドの投信分類では、前回調査結果と同様に、国際債券型が15本と最も多いです(全体の75%を占める)。ただし、上位は国際株式型が多いです。
毎月分配型で新興国投資の国際株式型ファンドは全部で5本しかなく、そのわりには上位に位置しています。
3.半期分配金
サブプライムローン問題の影響により、調査対象期間の前半(堅調)と後半(軟調)は相場が異なるので、最新6ヶ月(昨年10月〜本年3月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド
※前回差は、前回調査での半期分配金との差額
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 3月分配 |
| 1 | 2 | UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 2、5、8、11月 | 800 | 0 | 650 | 30 |
| 2 | 5 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 540 | 0 | 240 | 60 |
| 3 | 15 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 6月 | 490 | 20 | 0 | 85 |
| 4 | 6 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 480 | 0 | なし | 80 |
| 5 | 8 | AIGインベトメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 430 | -5 | なし | 70 |
| 6 | 3 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 6 | 7 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 6 | 10 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 420 | 0 | なし | 70 |
| 7 | 9 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 390 | -135 | 0 | 65 |
| 7 | 11 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 390 | -3 | なし | 63 |
| 7 | 12 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 390 | 0 | なし | 65 |
| 7 | 12 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 390 | 0 | なし | 65 |
| 7 | 外 | AIGインベトメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 7 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 新興国通貨建て債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 390 | 65 | 130 | 65 |
| 8 | 外 | ベアリング投信 | ベアリング 新興国債券ファンド(あすなろ) | 国際債券 | なし | 375 | 60 | なし | 60 |
| 9 | 14 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ) | 国際債券 | なし | 363 | -1 | なし | 58 |
| 10 | 10 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド (アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 360 | 0 | 0 | 60 |
| 10 | 13 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 13 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 13 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 外 | BNYメロン | メロン世界新興国ソブリン・ファンド | 国際債券 | 5月、11月 | 360 | 0 | 0 | 60 |
| 10 | 外 | 日興アセット | 世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
<年間分配金ランキングとの違い>
1)順位の特徴
ボーナス分配の実施内容で差異が出ています。特に、軟調になってから(昨年8月以降)、ボーナス分配を実施したファンドが年間順位よりも上位になりました。
軟調になってからボーナス分配を実施していないファンドは、順位が下がったり、ランキング外になった場合もあります(特に、年間ランキングで上位にあった国際株式型ファンド)。
他の投信分類でも同様ですが、軟調になると、ボーナス分配があるファンドは、分配金が相応に増えないため、順位が下がる(ランキング外になる)ファンドが多いです。その代わりに、ボーナス分配はないが比較的分配金の多いファンドの順位が繰り上がります。
「シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)」は、対象期間中にボーナス分配を実施していませんが、最近5期(5ヶ月)連続で85円の高めの分配を行っているため、順位が大幅に上がりました。
2)年間ランキングになく、新たにランクインしたファンド
ボーナス分配を実施しなかったファンドがランキング外になったため、順位が繰り上がりました。これらのファンドは、ボーナス分配ではない通常時の分配金が、比較的多い(月60円以上)です。
2)半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド
対象期間に、ボーナス分配を実施しなかったファンドや、堅調時よりも毎期の分配金が減額になったファンドです。半期ランキング上位のファンドに比べ、毎期の分配金が少ないです(月50円以下)。
・PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム)
半期12位:年間16位(半期分配金300円。年間605円)
月85円の分配を実施した期間(3期)が対象期間外になったため
昨年9月以降、月50円に減額
・三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)
半期14位:年間1位(半期分配金270円。年間2440円) 毎期45円
昨年5月のボーナス分配1945円が対象期間から外れ、対象期間内(昨年11月)のボーナス分配がなかったため(ボーナス分配年2回)
・PCAアジア・オセアニア好配当株式オープン
半期16位:年間4位(半期分配金210円。年間1385円) 毎期35円
昨年12月、本年3月のボーナス分配がなかったため
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