なお、分配金の増減があったファンド(ボーナス分配含む)や設定後初回の分配があったファンドを対象にしました。
<調査結果の要約>
1)分配金が最も増加したファンドは、野村アセット「グローバル・コモディティ・オープン」(520円。500円増加)
2)分配金が増加したファンドの分類は、国際債券型が最も多い(10本中6本。下位の方に多い)
3)分配金が最も減少したファンドは、T&Dアセット「世界優良株ファンド(プライムコレクション)」(10円。40円減少)
4)分配金が減少したファンドの分類は「国際債券型」が最も多い(11本中10本)
5)ボーナス分配を実施しなかったファンドは6本(この期間がボーナス分配対象月のファンド7本中6本で実施なし)
投信分類では、国内REIT型が昨年との金額差が大きい
6)初回分配のファンドは3本(バランス型2本)
1.分配金が前期より増加したファンド
※増額が多い順に列挙。増額の単位は円
※基準価格は、決算日の基準価格(分配落ち)
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 4月 | 増減 | 3月 | 2月 | 1月 | 昨年4月 | 増配等 | 基準価格 |
| 1 | 野村アセット | グローバル・コモディティ・オープン | 商品 | 520 | 500 | 20 | 20 | 20 | 20 | (1、4、7、10月) | 11828 |
| 2 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ バランスインカムオープン | バランス | 43 | 24 | 19 | 17 | 22 | 38 | 毎期変動 | 8804 |
| 3 | 野村アセット | 野村ファンドラップ世界REIT Bコース | 国際REIT | 29 | 14 | 15 | 15 | 15 | 40 | 毎期変動 | 8163 |
| 4 | 野村アセット | 野村ファンドラップ世界REIT Aコース (為替ヘッジあり) | 国際REIT | 9 | 9 | 0 | 0 | 0 | 20 | 毎期変動 | 8478 |
| 5 | モルガン・スタンレー | モルガン・スタンレー・エマージング・ボンド・オープンCコース(為替ヘッジあり) | 国際債券 | 34 | 8 | 26 | 24 | 10 | 0 | 毎期変動 | 11706 |
| 6 | 日興アセット | ピムコ・ハイイールド・ファンド Bコース(為替ヘッジあり) | 国際債券 | 47 | 3 | 37 | 34 | 22 | 12 | 毎期変動 | 9473 |
| 7 | 野村アセット | ノムラファンドマスターズ世界債券Aコース(為替ヘッジあり) | 国際債券 | 14 | 2 | 12 | 4 | 4 | 2 | なし | 9942 |
| 8 | モルガン・スタンレー | モルガン・スタンレー・エマージング・ボンド・オープンDコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | 47 | 1 | 46 | 49 | 49 | 46 | 毎期変動 | 11249 |
| 8 | フランクリン・テンプルトン | フランクリン・テンプルトン 米国政府証券ファンド(メイフラワー号) | 国際債券 | 30 | 1 | 29 | 32 | 32 | 35 | 毎期変動 | 7127 |
| 8 | 野村アセット | 野村ファンドラップ外国債券 Aコース(為替ヘッジあり) | 国際債券 | 14 | 1 | 13 | 5 | 3 | 1 | なし | 9536 |
分配金が前期に比べ最も増加したファンドは、野村アセット「グローバル・コモディティ・オープン」で520円(500円増加)の分配金がでました。今年3月以降はボーナス分配を行ったファンドはありませんでしたが、久しぶりにボーナス分配を実施したファンドになります。投資対象は市況がよい商品関連です(石油等のエネルギー関連、非鉄金属等に投資)。
・参考:基準価格の推移(QUICK)
このファンド以外はボーナス分配によって大幅に増配したファンドはなく、24円以下の増額となりました。
投信分類では、国際債券型が最も多くなりました(10本中6本。ただし下位の方に多い)。
これら国際債券型ファンドの特徴をみると、新興国(2本。5位、8位のモルガン)、グローバル分散型(2本。7位、8位の野村)が多いです
円高の影響だと思いますが、為替ヘッジ対応のファンドが半分(10本中5本)を占めています。
2.分配金が前期より減少したファンド
※減額が多い順に列挙。減額の単位は円
※分配金での「無」は、設定日の関係で分配をしなかったことを示す
※基準価格は、決算日の基準価格(分配落ち)
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 4月 | 減額 | 3月 | 2月 | 1月 | 昨年4月 | 増配等 | 基準価格 |
| 1 | T&Dアセット | 世界優良株ファンド(プライムコレクション) | 国際株式 | 10 | -30 | 40 | 40 | 40 | 50 | (1月、7月) | 9288 |
| 2 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | 国際債券 | 80 | -20 | 100 | 100 | 100 | 100 | なし | 9789 |
| 3 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | 60 | -5 | 65 | 65 | 65 | 65 | なし | 8846 |
| 3 | 野村アセット | グローバル・ストラテジー・ボンド(野債畑) | 国際債券 | 45 | -5 | 50 | 50 | 無 | 無 | 3、6、9、12月 | 9242 |
| 3 | 野村アセット | 世界好金利通貨ファンド(コース2) | 国際債券 | 40 | -5 | 45 | 45 | 無 | 無 | なし | 9357 |
| 3 | アライアンス | アライアンス・バーンスタイン・ハイ・イールド・オープン | 国際債券 | 25 | -5 | 30 | 30 | 30 | 30 | なし | 3695 |
| 4 | 日興アセット | ピムコ・ハイイールド・ファンドAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | 50 | -3 | 53 | 53 | 55 | 55 | 毎期変動 | 8972 |
| 4 | レッグメイソン | LM・米ドル毎月分配ファンド | 国際債券 | 22 | -3 | 25 | 28 | 35 | 40 | 毎期変動 | 7659 |
| 4 | レッグメイソン | LM・マンスリー・インカム | 国際債券 | 17 | -3 | 20 | 23 | 27 | 42 | 毎期変動 | 7204 |
| 5 | 野村アセット | ノムラファンドマスターズ世界債券Bコース | 国際債券 | 44 | -2 | 46 | 46 | 46 | 42 | なし | 10294 |
| 6 | 野村アセット | 野村ファンドラップ外国債券 Bコース | 国際債券 | 37 | -1 | 38 | 39 | 45 | 40 | 毎期変動 | 9239 |
分配金が前期に比べ最も減少したファンドは、T&Dアセット「世界優良株ファンド(プライムコレクション)」です。今年1月から50円から40円に減額しましたが(それまで1年以上最低50円の分配を実施)、今期はさらに10円まで減額しました。
・参考:基準価格の推移(QUICK)
2番目に減額が多かったのは、ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム)で過去12期(12ヶ月)連続100円の分配を行ってきましたが、今期は12期前の80円に戻りました。
今回は、上記の2本のように比較的安定した分配を行ってきたファンドが減額になったことが特徴といえます。
対象ファンドの分配金の減額は、30円以下でそんなに多くはないです(特に3位以下の国際債券型の場合は、5円以下の微減程度)。
投信分類では、国際債券型が最も多いです(11本中10本)。
これら国際債券型の特徴をみると、大半が先進国を投資対象にしたファンドで、内訳は以下のとおりです。
・地域分散 5本
・高利回り債(社債等) 2本
・米国債券(高格付け主体) 2本
・新興国 1本
ピムコ・ハイイールド・ファンド、ノムラファンドマスターズ世界債券は、為替ヘッジ対応タイプは増配となりましたが、為替ヘッジなしのタイプは減配となっています(円高・ドル安の影響が出ていると思います)。
3.ボーナス分配を実施しなかったファンド
※昨年との差分が多い順に列挙
※「昨年」は、昨年4月の分配金(ボーナス分配含む)
※分配金での「無」は、設定日の関係で分配をしなかったことを示す
※基準価格は、決算日の基準価格(分配落ち)
| 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 4月 | 昨年4月 | 金額差 | 基準価格 | ボーナス分配 |
| DIAMアセット | DIAM J-REITアクティブファンド(ハッピー・オーナー) | 国内REIT | 25 | 1000 | -975 | 6874 | 1、4、7、10月 |
| 野村アセット | 野村日本不動産投信 | 国内REIT | 20 | 520 | -500 | 7394 | 4月、10月 |
| 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 80 | 無 | - | 9344 | 1、4、7、10月 |
| AIGインベストメンツ | AIGニューグローバルファンド(メインアベニュー) | バランス | 30 | 無 | - | 9161 | 1、4、7、10月 |
| 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | 国際株式 | 25 | 無 | - | 8475 | 1、4、7、10月 |
| トヨタアセット | TAスマート・インカムファンド | バランス | 20 | 無 | - | 8928 | 1、4、7、10月 |
軟調の影響によって、対象期間にボーナス分配を予定していた7本中6本がボーナス分配を実施していません。
投信分類でみると、昨年4月(ボーナス分配実施時)との金額差が大きいのは国内REIT型です(2本とも決算日の基準価格は7500円以下であり、運用が低迷しています)。
これ以外のタイプではバランス型のファンドが2本と多く、この2本とも国際債券の投資比率が70%以上の比較的手堅い投資を行うタイプです。恐らく、債券の運用に影響力の高い「為替要因」の影響と思われます(最近の円高の影響を受けたものと思います)。
4.設定後初回分配があったファンド
調査対象期間に、初回分配があったファンドは以下のファンドです。
| 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 基準価格 | ボーナス分配 |
| JPモルガンアセット | JPM新興国好利回り債投信 | 国際債券 | 70 | 9633 | 3月、9月 |
| AIGインベストメンツ | AIGニューワールドバランスファンド(グッドハーモニー) | バランス | 40 | 10100 | なし |
| 大和投資信託 | 欧州圏3資産分散ファンド | バランス | 15 | 9631 | 3、6、9、12月 |
JPM新興国好利回り債投信は、初回分配の割に比較的高めの分配(70円)になっています。
・参考:基準価格の推移(QUICK)
バランス型では、国際債券の投資比率が比較的高め(70%。新興国株式30%)のAIGニューワールドバランスファンド(グッドハーモニー)の方が分配金は多いです。
・参考:基準価格の推移(QUICK)
欧州圏3資産分散ファンドの投資対象(比率)は、株式50%、債券35%、REIT15%であり、軟調時では「価格リスクが高め」の仕様になっています。
・参考:基準価格の推移(QUICK)
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