先月の調査では、年4回、年6回(隔月)分配型ファンドの分配金を対象にしましたが、年6回(隔月)分配型ファンドの決算は奇数月に決算が集中するため、4月は3本しか決算(分配)がないので、今回は年4回分配型だけの分配金ランキングにしました。
<調査結果の要約>
■年間分配金が最も多いファンドは、HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)(前回も1位)
■年間分配金が増加したファンドは、ゴールドマンサックス「GS エマージング・資産分散ファンド」のみ
■年間分配金が減少したファンドは6本。分配金が最も減少したファンドは、「シュローダーBRICs株式ファンド」
■投信分類では「国際株式型」が最も多い。上位は新興国を対象にした国際株式型ファンドが多い
■上位は分配時期(決算期)での分配金のバラツキが大きい
■半期分配金が最も多いファンドは、HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)(前回も1位)
■半期分配金が増加したファンドはなく、減少したファンドは4本。分配金が最も減少したファンドは、グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド
■半期の分配金では、国際株式型が最も多い(年間ランキングよりは本数が少ない)
■半期での上位は、年間ランキングよりも新興国投資タイプが上位を占める。年間ランキングよりも国際債券型、国内REIT型が多い
※順/前は、3月実績(当ブログには未掲載。年4回分配型だけを対象にして再調査を実施)での順位
※前回差は、3月実績との差額
※昨4分配は、昨年4月の分配金
※分配での「外」は、対象とした決算月は決算月ではなかったことを示す
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 前回差 | 4月分配 | 昨4分配 |
| 1 | 1 | HSBC投信 | HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型) | 国際株式 | 6110 | 0 | 外 | 外 |
| 2 | 3 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型) | 国際株式 | 2700 | 0 | 0 | 無 |
| 2 | 2 | シュローダー | シュローダーBRICs株式ファンド | 国際株式 | 2700 | -900 | 100 | 1000 |
| 3 | 4 | BNPパリバ | NCドリーム 九州アジアファンド | バランス | 2531 | 0 | 外 | 外 |
| 4 | 3 | JPモルガンアセット | JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3) | 国際株式 | 2500 | -200 | 0 | 200 |
| 5 | 5 | 住信アセット | 住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン | 国際株式 | 2470 | 0 | 外 | 外 |
| 6 | 6 | フィデリティ投信 | フィデリティ・グローバル好配当株ファンド | 国際株式 | 1860 | 0 | 外 | 外 |
| 7 | 7 | 大和住銀投信 | アジア好配当株ファンド | 国際株式 | 1850 | 0 | 外 | 外 |
| 8 | 8 | みずほ投信 | きらやかグローバル好配当株式オープン | 国際株式 | 1700 | 0 | 外 | 外 |
| 9 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配) | 国際株式 | 1500 | 0 | 外 | 外 |
| 10 | 10 | フィデリティ投信 | フィデリティ・ワールド好配当株・ファンド | 国際株式 | 1490 | 0 | 外 | 外 |
| 11 | 11 | みずほ投信 | 北都好配当グローバル株式オープン (ほくと夢だより) | 国際株式 | 1450 | 0 | 外 | 外 |
| 12 | 9 | 損保ジャパンアセット | みずほ好配当日本株オープン | 国内株式 | 1400 | -100 | 100 | 200 |
| 13 | 7 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 国際株式 | 1350 | -500 | 100 | 600 |
| 14 | 12 | 野村アセット | 世界好配当株投信(年4回決算型) | 国際株式 | 1340 | -10 | 100 | 110 |
| 15 | 14 | フォルティス・アセット | クロッキー日本株プラス(3ヵ月決算型)(ダブルインカム) | 国内株式 | 1220 | 0 | 外 | 外 |
| 16 | 9 | T&Dアセット | 世界優良株ファンド(3ヵ月決算型)(プライムコレクション) | 国際株式 | 1200 | -300 | 50 | 350 |
| 17 | 19 | ゴールドマンサックス | GSエマージング・資産分散ファンド | バランス | 1000 | 100 | 100 | 無 |
| 18 | 16 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 国際債券 | 960 | 0 | 外 | 外 |
| 18 | 16 | 日興アセット | 日興五大陸株式ファンド | 国際株式 | 960 | 0 | 外 | 外 |
| 18 | 16 | 三井住友アセット | 三井住友・グローバル・リート・オープン(3カ月決算型)(世界ビル紀行) | 国際REIT | 960 | 0 | 外 | 外 |
| 順位 | 投信分類 | 本数 | 本数/前 |
| 1 | 国際株式 | 15 | 14 |
| 2 | 国内株式 | 2 | 4 |
| バランス | 2 | 1 | |
| 3 | 国際債券 | 1 | 0 |
| 国際REIT | 1 | 0 | |
| 4 | 国内REIT | 0 | 1 |
1.概況
年4回分配型のファンドで年間分配金が最も多いファンドは、HSBC投信「HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)」です(前回も1位)。他のファンドに比べても特に分配金が多いです。
年間分配金ランキング ベスト20で、3月に決算のあったファンドのうち、年間分配金が増加したファンドは、ゴールドマンサックス「GS エマージング・資産分散ファンド」だけです。ただし、通算3回目の分配なので、4月分が加算された結果です(昨年4月分に対する増加ではないです)。
年間分配金が減少したファンドは6本あり、最も減少したのは、「シュローダーBRICs株式ファンド」です。
無配になったファンドは、JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3)、三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)です。特に三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)は、2期連続(本年1月、4月)で無配です。
2.投信分類
■投信分類では国際株式が最も多い(3月実績と同じ状況)
投信分類では、3月実績と同様に、国際株式型が最も多く、次に国内株式型が多いです。
国際株式型の投資対象は、新興国対象(上位の方)、先進国企業(下位の方)が多いです。ベスト5は、1本を除き、全て新興国投資のファンドです。
3月実績との違いは、国内投資型(株式、REIT)が減り、国際債券型、国際REIT型が増えています。
<毎月分配型ファンドとの相違点>
| 分配型 | 順位 | 投信分類 | 本数 | 構成比% |
| 年4回 | 1 | 国際株式 | 15 | 71.4 |
| 2 | 国内株式 | 2 | 9.5 | |
| 2 | バランス | 2 | 9.5 | |
| 3 | 国際債券 | 1 | 4.8 | |
| 3 | 国際REIT | 1 | 4.8 | |
| 毎月 | 1 | 国際株式 | 9 | 45.0 |
| 2 | 国際債券 | 4 | 20.0 | |
| 3 | 国内REIT | 3 | 15.0 | |
| 4 | 国際REIT | 2 | 10.0 | |
| 4 | バランス | 2 | 10.0 |
毎月分配型に比べ国際株式型が多く、国内REIT型や国際債券型が少ないです。
年4回分配型ファンドは、毎月分配型ファンドに比べれば国内株式型が多いです。これは毎月分配型では国内株式型が1本しかないためです(日興アセットの「株ちょファンド日本(カブチョファンド)」)。
3.分配の仕方でみた場合
■上位は分配時期での分配金のバラツキが大きい
ベスト5のファンドの分配の仕方をみると、決算時期によって分配金が極端に変動するファンドが多いです。最新決算期の分配金が、過去1年(決算4期分)でみると最も少ないファンドが大半を占めます。
1位 HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)
3000円:2回
80円:1回
30円:1回(最新決算月:2月の分配金)
2位 三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)
2700円:1回
0円(無配):2回(本年1月、4月の分配金)
2位 シュローダーBRICs株式ファンド
1300円:2回
100円:1回(最新決算月:4月の分配金)
0円(無配):1回(1月の分配金)
3位 NCドリーム 九州アジアファンド
1230円:1回
1076円:1回
225円:1回
0円(無配):1回(最新決算月:3月の分配金)
4位 JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3)
1400円:1回
1000円:1回
100円:1回
0円(無配):1回(最新決算月:4月の分配金)
5位 住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン
1900円:1回
350円:1回
110円:2回(最新決算月:3月の分配金)
4.半期分配金
サブプライムローン問題の影響により、調査対象期間の前半(堅調)と後半(軟調)は相場が大きく異なるので、最新6ヶ月(昨年11月〜本年4月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※順/年は、年間分配金ランキングでの順位。「外」は年間ランキング外を示す
※前回差は、3月実績との差額
※昨10分配は、昨年10月の分配金
※分配での「外」は、対象とした決算月は決算月ではなかったことを示す
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 前回差 | 4月分配 | 昨10分配 |
| 1 | 1 | HSBC投信 | HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型) | 国際株式 | 3030 | 0 | 外 | 外 |
| 2 | 3 | BNPパリバ | NCドリーム 九州アジアファンド | バランス | 1230 | 0 | 外 | 外 |
| 3 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配) | 国際株式 | 1200 | 0 | 外 | 外 |
| 4 | 7 | 大和住銀投信 | アジア好配当株ファンド | 国際株式 | 850 | 0 | 外 | 外 |
| 5 | 外 | 日興アセット | エマージング10 | 国際株式 | 560 | 0 | 外 | 外 |
| 6 | 14 | 野村アセット | 世界好配当株投信(年4回決算型) | 国際株式 | 530 | -10 | 100 | 110 |
| 7 | 外 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国株式ファンド(ライジングカントリーズ) | 国際株式 | 500 | 0 | 外 | 外 |
| 8 | 18 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 国際債券 | 480 | 0 | 外 | 外 |
| 8 | 18 | 三井住友アセット | 三井住友・グローバル・リート・オープン(3カ月決算型)(世界ビル紀行) | 国際REIT | 480 | 0 | 外 | 外 |
| 9 | 5 | 住信アセット | 住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン | 国際株式 | 460 | 0 | 外 | 外 |
| 10 | 外 | 大和投資信託 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン3カ月決算型(杏の実3M) | 国際債券 | 450 | 0 | 外 | 外 |
| 11 | 外 | ユナイテッド | グローバル高配当プラスファンド(世界資産) | 国際株式 | 440 | 0 | 外 | 外 |
| 11 | 外 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン | 国際債券 | 440 | 0 | 外 | 外 |
| 12 | 6 | フィデリティ投信 | フィデリティ・グローバル好配当株ファンド | 国際株式 | 430 | 0 | 外 | 外 |
| 13 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ Jリートオープン | 国内REIT | 420 | -60 | 180 | 240 |
| 14 | 15 | フォルティス・アセット | クロッキー日本株プラス(3ヵ月決算型)(ダブルインカム) | 国内株式 | 400 | 0 | 外 | 外 |
| 15 | 外 | 日興アセット | 日興・アシュモア・グローイング・マルチストラテジー・ファンド(ネクスト・スター) | バランス | 380 | 0 | 外 | 外 |
| 16 | 外 | 大和投資信託 | ダイワ・J-REITオープン | 国内REIT | 360 | 0 | 外 | 外 |
| 17 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 戦略資産分散ファンド | バランス | 355 | -45 | 155 | 200 |
| 18 | 13 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 国際株式 | 350 | -300 | 100 | 400 |
| 順位 | 投信分類 | 本数/半 | 本数/年 |
| 1 | 国際株式 | 10 | 15 |
| 2 | 国際債券 | 3 | 1 |
| バランス | 3 | 2 | |
| 3 | 国内REIT | 2 | 0 |
| 4 | 国際REIT | 1 | 1 |
| 国内株式 | 1 | 2 |
<年間分配金ランキングとの違い>
1)順位の特徴
べスト5は全て新興国投資の国際株式型ファンドです。年間ランキングも同様に上位は新興国投資の国際株式型が多いですが(特にベスト5に集中)、その傾向が一層強くなっています。
半期分配金が増加したファンドはなく、減少したファンドは4本あります。分配金が最も減少したファンドは、グローバル・ハイインカム・ストック・ファンドです。
2)半期ランキングで新たにランクインしたファンド
新興国投資のファンドが多く、特に上位の方に多いです(5位、7位、8位、15位)。
投信分類では、半期は年間に比べ、国際債券型、国内REIT型が多く、国際株式型が少ないです。国際債券型、国内REIT型では、やや高め分配を安定して分配しているファンドです。
3)年間ランキングにあるが半期ランキングでランク外になったファンド
昨年11月以前に多額の分配を行った国際株式型ファンドが最も多く(8本)、内訳をみると、主に先進国を投資対象にしたファンドが6本と多いです。
※半期順位で列挙
※○は国際株式(主に先進国)、●は国際株式(新興国)、◎は国内株式、▲バランス型
○きらやかグローバル好配当株式オープン
半期20位300円 (年間8位 1700円)
○日興五大陸株式ファンド
半期20位300円 (年間18位 960円)
○北都好配当グローバル株式オープン (ほくと夢だより)
半期32位200円 (年間11位 1450円)
◎みずほ好配当日本株オープン
半期32位200円 (年間12位 1400円)
▲GS エマージング・資産分散ファンド
半期32位200円 (年間17位 1000円)
○フィデリティ・ワールド好配当株・ファンド
半期35位160円 (年間10位 1490円)
●シュローダーBRICs株式ファンド
半期42位100円 (年間2位 2700円)
●JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3)
半期42位100円 (年間4位 2500円)
○世界優良株ファンド(3ヵ月決算型)(プライムコレクション)
半期42位100円 (年間16位 1200円)
○三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)
半期66位(最下位)0円 (年間2位 2700円)
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