過去1年間(2007年5月〜2008年4月)の実績から見て、少なくとも、この月毎の分配金は確保できるので、その結果をもとに年間の分配金総額がおおよそ予測できます。
ただし、相場が大幅に悪化した場合、この分配金が出ない場合(もしくは減額になる場合)もありえます。
1.調査結果 概要
1)月毎の分配金の最小値が最も多い(通常時の分配金が最も多い)ファンドは、日興アセット「日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし)」(120円)(前回も1位)
2)前回調査結果との分配金の違い
<分配金の減少>
・ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) 国際債券型
80円(前回100円) 4月から80円に減額
3)ベスト10での投信分類では、国際REIT型が最も多い(16本中7本)
ベスト2は全てREIT
4)全対象ファンドの投信分類では、前回結果と同様に、国際債券型が多い(27本中12本。半分弱を占める)
国際債券型のタイプの内訳(多い順)
・新興国投資型 7本
・グローバル分散型 2本
・オーストラリア向け 2本
・ヨーロッパ向け 1本
次に国際REIT型が多い(9本)(以下の内訳は前回と同じ)
・グローバル分散型 6本
・米国向け 2本
・オーストラリア 1本
※月毎の分配金が同じ場合は、年間分配金が多いファンドを上位
※以下の表中の「順/前」は、前回調査結果の順位
※以下の表中の「分配金/年」は、年間の分配金
※表中の以下のファンドは、年間決算回数12回未満のファンド
・新興国国債オープン(毎月決算型) (アトラス) 決算5回
・JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド 決算11回
・JPM新興国好利回り債投信 決算1回
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 分配金/年 |
| 1 | 1 | 日興アセット | 日興 AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし) | 国際REIT | 120 | 1710 |
| 2 | 3 | 国際投信 | ワールド・リート・オープン | 国際REIT | 100 | 1200 |
| 2 | 3 | 興銀第一ライフ | DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム) | 国内REIT | 100 | 1200 |
| 3 | 4 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドA(ヘッジなし) | 国際株式 | 90 | 1290 |
| 4 | 5 | ゴールドマンサックス | ゴールドマンサックス米国REITファンドBコース(為替ヘッジなし) | 国際REIT | 80 | 1660 |
| 5 | 3 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | 国際債券 | 80 | 1180 |
| 6 | 6 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み) | 国際REIT | 80 | 1140 |
| 7 | 7 | DIAMアセット | DIAM世界リートインデックスファンド | 国際REIT | 80 | 1100 |
| 8 | 8 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 国際債券 | 80 | 1060 |
| 9 | 9 | 大和投資信託 | ダイワ グローバル債券ファンド | 国際債券 | 80 | 960 |
| 9 | 9 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | 80 | 960 |
| 9 | 9 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 国際債券 | 80 | 960 |
| 9 | 9 | 日興アセット | 財産3分法ファンド | バランス | 80 | 960 |
| 9 | 9 | 三菱UFJ投信 | オーストラリア・リート・オープン | 国際REIT | 80 | 960 |
| 9 | 9 | 三井住友アセット | 三井住友 グローバル・リート・オープン(世界の大家さん) | 国際REIT | 80 | 960 |
| 10 | 10 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 80 | 420 |
| 11 | 11 | 国際投信 | グローバル財産3分法ファンド | バランス | 70 | 2030 |
| 12 | 12 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 70 | 1570 |
| 13 | 13 | ゴールドマンサックス | ゴールドマンサックス米国REITファンドAコース(為替ヘッジあり) | 国際REIT | 70 | 1140 |
| 14 | 14 | 大和投資信託 | りそな ワールド・リートファンド(フドウさん) | 国際REIT | 70 | 1070 |
| 15 | 15 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | 70 | 940 |
| 16 | 16 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | 70 | 915 |
| 17 | 17 | 大和投資信託 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実) | 国際債券 | 70 | 890 |
| 18 | 18 | 日興アセット | 世界の財産3分法ファンド | バランス | 70 | 840 |
| 18 | 18 | 日興アセット | 利回り財産3分法ファンド | バランス | 70 | 840 |
| 18 | 18 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | 70 | 840 |
| 19 | 外 | JPモルガンアセット | JPM新興国好利回り債投信 | 国際債券 | 70 | 70 |
2.月間分配金の修正値での調査
分配金の分配の仕方で、少しずつ上げてゆくタイプがあります。例えば、1〜6月が70円、7〜12月が80円といったような分配をする場合です。
このようなファンドの場合、一旦分配金が上がると、下がりにくいようです。このような特性からみて、直近の分配金がベース値(これより下がらないと思われる値)とみなすことにし、このようなタイプを、最小値が多い分配金(通常時の分配金が多いファンド)ランキング対象に加えました。最小値は月毎80円以上を対象にしました。
<調査結果 概要>
この切り口で調べても、前回調査結果に比べ、大きな変化はないです。
今回の結果は、4月の月間分配金ランキングとほぼ同じような内容になりました。4月はボーナス分配を実施したファンドが1本しかなかったため、「ボーナス分配でなく通常時の分配金が多いファンド」が4月の月間分配金ランキングの上位を占めました。
前回調査で2位の「みずほJ-REITファンド」は、4月の分配金が半減(100円が50円へ)したため、今回はランク外になりました。
1)分配金が最も多いファンドは、日興アセット「日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし)」(前回も1位)
2)対象ファンドの投信分類では、国際債券型が最も多い(10本)
上位はREITが多い(ベスト2の3本は全てREIT)
3)国際債券型で多いタイプは、グローバル分散型(4本)が最も多く、次に新興国投資型(3本)が多い(前回と同じ結果)
※月毎の分配金が同じ場合は、年間分配金が多いファンドが上位
※以下の表中の「順/前」は、前回調査結果の順位
※以下の表中の「分配金/年」は、年間の分配金(2007年5月〜2008年4月)
※表中の以下のファンドは、年間決算回数12回未満のファンド
・シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド
(さいけん太郎 毎月分配) 決算9回
・新興国国債オープン(毎月決算型) (アトラス) 決算5回
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 分配金/年 |
| 1 | 1 | 日興アセット | 日興 AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし) | 国際REIT | 120 | 1710 |
| 2 | 3 | 国際投信 | ワールド・リート・オープン | 国際REIT | 100 | 1200 |
| 2 | 3 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム) | 国内REIT | 100 | 1200 |
| 3 | 7 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 国際債券 | 100 | 1060 |
| 4 | 4 | 日興アセット | ラサール・グローバルREITファンド | 国際REIT | 100 | 960 |
| 5 | 5 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 国際債券 | 95 | 960 |
| 6 | 6 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドA(ヘッジなし) | 国際株式 | 90 | 1290 |
| 7 | 8 | フィデリティ投信 | フィデリティ・US リート・ファンドB(為替ヘッジなし) | 国際REIT | 85 | 780 |
| 8 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 85 | 705 |
| 9 | 10 | ゴールドマンサックス | ゴールドマン・サックス米国REITファンドBコース(為替ヘッジなし) | 国際REIT | 80 | 1660 |
| 10 | 3 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | 国際債券 | 80 | 1180 |
| 11 | 11 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み) | 国際REIT | 80 | 1140 |
| 12 | 12 | DIAMアセット | DIAM世界リートインデックスファンド | 国際REIT | 80 | 1100 |
| 13 | 13 | 大和投資信託 | ダイワ グローバル債券ファンド | 国際債券 | 80 | 960 |
| 13 | 13 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | 80 | 960 |
| 13 | 13 | 日興アセット | 財産3分法ファンド | バランス | 80 | 960 |
| 13 | 13 | 三菱UFJ投信 | オーストラリア・リート・オープン | 国際REIT | 80 | 960 |
| 13 | 13 | 三井住友アセット | 三井住友 グローバル・リート・オープン(世界の大家さん) | 国際REIT | 80 | 960 |
| 13 | 13 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 国際債券 | 80 | 960 |
| 14 | 14 | ニッセイアセット | ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント) | 国際債券 | 80 | 930 |
| 15 | 15 | 安田投信 | パン・パシフィック外国債券オープン | 国際債券 | 80 | 870 |
| 16 | 16 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 80 | 420 |
3.手取り分配金(試算値)ベスト10 基準価格比較
1万口あたり分配金では、実際に分配金(税引き後)がいくら得られるのかわかりにくいので試算しました。
100万円を購入する前提で、販売手数料は上限値とし、購入価格は本年4月30日の基準価格としました。
試算の仕方 (購入資金-手数料)÷基準価格×10000=購入口数
口数×分配金(年間)÷10000-税金(10%分)=手取分配金(税引き後)
※基準価格の比較では、軟調になった昨年8月以降で、最近の高値圏にあたる12月(12月28日)と最近の値(4月30日)を比較
※価格比の単位は%
※下の表は、11位以下の国際債券型ファンドのみ掲載
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 手取分配金 | 12/28価格 | 4/30価格 | 価格比 |
| 1 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 国際債券 | 9218 | 10160 | 8983 | 88.4 |
| 2 | 日興アセット | 日興 AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし) | 国際REIT | 8873 | 13180 | 11789 | 89.4 |
| 3 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 8336 | 9840 | 8888 | 90.3 |
| 4 | DIAMアセット | DIAM世界リートインデックスファンド | 国際REIT | 7874 | 9893 | 8904 | 90.0 |
| 5 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み) | 国際REIT | 7838 | 9644 | 8945 | 92.8 |
| 6 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム) | 国内REIT | 7782 | 14430 | 11201 | 77.6 |
| 7 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドA(ヘッジなし) | 国際株式 | 7705 | 12353 | 10182 | 82.4 |
| 8 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 国際債券 | 7362 | 12617 | 12027 | 95.3 |
| 9 | 国際投信 | ワールド・リート・オープン | 国際REIT | 7325 | 13211 | 11900 | 90.1 |
| 10 | ニッセイアセット | ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント) | 国際債券 | 7323 | 10331 | 9626 | 93.2 |
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 手取分配金 | 12/28価格 | 4/30価格 | 価格比 |
| 11 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 7291 | 10493 | 9512 | 90.7 |
| 12 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | 国際債券 | 7257 | 10599 | 9713 | 92.0 |
| 13 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | 7239 | 10776 | 9633 | 89.4 |
| 14 | 大和投資信託 | ダイワ グローバル債券ファンド | 国際債券 | 7071 | 10749 | 9968 | 92.7 |
| 17 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 国際債券 | 6770 | 10992 | 10412 | 94.7 |
| 19 | 安田投信 | パン・パシフィック外国債券オープン | 国際債券 | 6199 | 12291 | 11309 | 92.0 |
■リスクを考慮すると「格付けの高い債券に投資する国際債券型」の方が無難
試算結果をみると、分配金が95円(1万口あたり)の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」が、手取分配金でも最も多くなりました。
ただし、「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」のような格付けが低い債券に投資する国際債券型ファンドは、信用収縮が起因した調整がおきた場合、基準価格が結構下がります(国際債券型の中では、価格リスクが高いタイプです)。
表中の国際債券型ファンドの価格比をみると、このファンドの基準価格が最も下落しています。
このような価格リスクや手取りの分配金を考慮すると、分配金を手堅く、かつなるべく多く得たい場合は、格付けの高い債券を投資対象にした国際債券型ファンドの方が無難です。
これらの点を考慮すると、手取り分配金は上位のファンドより少なくなりますが、「短期豪ドル債オープン」や「ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント)」の方が無難だと思います。
これらのファンドの基準価格の状況は以下のとおりです。
短期豪ドル債オープンの基準価格推移(QUICK)
ニッセイ高金利国債券ファンドの基準価格推移(QUICK)
<短期豪ドル債オープンの基準価格の状況>
対象期間:昨年4月27日〜本年4月30日
平均値 12525円
(本年1月以降の平均値 11888円)
最高値 13794円(昨年7月20日)
最低値 11074円(本年3月18日)
最高・最低の価格差 2720円
<ニッセイ高金利国債券ファンドの基準価格の状況>
対象期間:昨年4月27日〜本年4月30日
平均値 10399円
(本年1月以降の平均値 9717円)
最高値 11109円(昨年7月20日)
最低値 9231円(本年3月24日)
最高・最低の価格差 1878円
昨年8月および11月、本年1月および3月の調整では、基準価格が大幅に下がりました。これらの調整時では、大幅な円高になったので、為替要因の悪化で外債の価値も下がり、これらのファンドの基準価格も大きく下落しました。
このように、比較的手堅い投資対象に投資を行う国際債券型のファンドでも、基準価格は変動(下落)がありうるので、高値で購入した場合、購入価格以下でファンドを保有する時期は、特別分配金(元本戻し=利益なし)になり、あてがはずれる可能性があります。
なるべく確実に分配金(普通分配金として)を確保するには、高値での購入は避けた方がよいです。
ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント)は、本年1月以降、設定の募集価格10000円を下回っており、このような状態が今後も長引くようだと、分配金が減額になる可能性もあります。
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