1)前回調査結果(4月4日)よりも基準価格は増加(平均1.5%増)
2)基準価格が最も下落していない国際債券型ファンドは、みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森)、MHAM豪ドル債券ファンド
基準価格の下落が小さいファンドの特徴では、オーストラリア(豪州)に投資するタイプが多い
3)基準価格が最も下落した国際債券型ファンドは、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
基準価格の下落が大きいファンドの特徴では、高利回り債(ハイイールド)に投資するタイプが多い
4)ボーナス分配を実施する可能性が高い国際債券型ファンドはなし
5)ボーナス分配を実施した基準価格に最も近い国際債券型ファンドは、世界高金利債券ファンド(債券万博)(前回調査結果と同じ)
6)ボーナス分配を実施した基準価格と最も差がある国際債券型ファンドは、ルーミス米国ハイイールドファンド(前回調査結果と同じ)
毎月分配型ファンドでの、国際債券型の分配金ランキング対象ファンド(分配金が多い毎月分配型の国際債券型ファンド)の運用状態をみるため、基準価格の状況を調べてみました。
各ファンドの騰落率(基準価格の定点比較)をみてゆきますが、従来、実施してきた1年前(堅調時)との比較を行うと、価格差がかなりあるため、直近の高値圏である昨年12月(28日)と比較することにしました。
1.昨年12月末の基準価格との比較
※以下の表は、昨年12月末と今年4月30日の価格比が少ない順
年間分配金ランキングの調査期間(2008年4月まで)に合わせました。
※価格比の単位は%
※「順/分」は、年間分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | ボーナス分配月 | 分配金 | 12月末価格 | 4/30価格 | 価格比 |
| 1 | 3 | みずほ投信 | みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森) | 5月、11月 | 1500 | 10151 | 9802 | 96.6 |
| 1 | 3 | みずほ投信 | MHAM豪ドル債券ファンド | 5月、11月 | 1500 | 10125 | 9777 | 96.6 |
| 2 | 15 | 大和投資信託 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実) | なし | 890 | 10537 | 10079 | 95.7 |
| 3 | 7 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | なし | 1060 | 12617 | 12027 | 95.3 |
| 4 | 15 | 中央三井アセット | 中央三井高金利ソブリンオープン | (5、11月) | 890 | 10297 | 9792 | 95.1 |
| 5 | 11 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | なし | 960 | 10992 | 10412 | 94.7 |
| 6 | 13 | ニッセイアセット | ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント) | なし | 930 | 10331 | 9626 | 93.2 |
| 6 | 1 | 安田投信 | 通貨分散ボンドオープン(いろどり) | 6月 | 1607 | 10001 | 9316 | 93.2 |
| 7 | 11 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバル債券ファンド | なし | 960 | 10749 | 9968 | 92.7 |
| 8 | 8 | DIAMアセット | DIAM高格付インカム・オープン(ハッピークローバー) | 6月、12月 | 1020 | 10179 | 9414 | 92.5 |
| 9 | 6 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | なし | 1180 | 10559 | 9713 | 92.0 |
| 10 | 10 | 三井住友アセット | 世界高金利債券ファンド(債券万博) | 6月、12月 | 970 | 10229 | 9368 | 91.6 |
| 11 | 4 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 6月、12月 | 1340 | 10220 | 9290 | 90.9 |
| 12 | 14 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | なし | 915 | 10220 | 9224 | 90.3 |
| 13 | 2 | JPモルガン | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 3、6、9、12月 | 1570 | 9670 | 8711 | 90.1 |
| 14 | 11 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | なし | 960 | 10776 | 9633 | 89.4 |
| 15 | 12 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | (3、6、9、12月) | 940 | 9994 | 8922 | 89.3 |
| 16 | 5 | みずほ投信 | ルーミス米国ハイイールドファンド | 6月、12月 | 1320 | 9024 | 8011 | 88.8 |
| 17 | 9 | CAアセット | CA米国・ユーロ高利回り債ファンド (りそなペア・ハイ インカム) | 毎月変動 | 985 | 9255 | 8209 | 88.7 |
| 18 | 11 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | なし | 960 | 10160 | 8983 | 88.4 |
1)前回調査との比較(平均値)
対象ファンドの基準価格(4月30日)の平均値を、前回調査結果(4月4日の基準価格)と比較すると、1.5%増になっています。三井住友・ヨーロッパ国債ファンドを除き全てのファンドの基準価格は、前回調査結果よりも上がっています(三井住友・ヨーロッパ国債ファンドは0.6%減)。
基準価格が4月4日よりも最も上昇したのは、ルーミス米国ハイイールドファンド(4.4%増)です。最近の株高の影響だと思いますが、社債を主な投資対象にしたファンドの増加率が高いです。次にオーストラリア投資型の基準価格の増加率が高いです。
2)基準価格の差が少ないファンド
最近の高値圏である昨年12月末の基準価格と、本年4月30日の基準価格を比較した場合、最も価格差が少ないファンドは、みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森)、MHAM豪ドル債券ファンドです。
このファンドを前回調査結果と比較すると、価格比は2.9ポイント増加しています(12月末との価格差が狭まっています)。
参考:みずほ豪ドル債券ファンドの基準価格の推移(QUICK)
参考: MHAM豪ドル債券ファンドの基準価格の推移(QUICK)
価格差が少ないファンドのタイプをみると、オーストラリア(豪州)に投資するタイプです(ベスト3の4本)。これ以外で上位に多いタイプは、先進国を対象にしたグローバル分散タイプが多いです。
なお、この傾向は、前回調査結果とほぼ同じですが、前回調査よりもオーストラリア(豪州)に投資タイプがさらに上位になっています(前回は2〜4位)。
3)基準価格の差が大きいファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年4月30日の価格を比較した場合、最も価格差が大きいファンドは、フィデリティ・USハイ・イールド・ファンドです。最も差が少ないファンドである「みずほ豪ドル債券ファンド(コアラの森)」、「MHAM豪ドル債券ファンド」と比較すると、約8.1ポイントの差があります。
参考:基準価格の推移(QUICK)
差が大きいファンドのタイプをみると、下位3位は比較的格付けの低い債券(高利回り債、ハイイールド)に投資するタイプです。これ以外で下位に多いタイプは、新興国に投資するタイプです(前回調査結果と同じ傾向)。
今回の結果をみると、信用度(格付け)が高いファンドが、基準価格の下落が少ないようです(前回調査結果と同じ傾向)。
一般的にみた場合、債券ファンドを信用度の高い順にすると、1)先進国の公債(国債等)、2)新興国の公債(国債等)、3)社債等の高利回り債(ハイイールド)となりますが、そのような順にそって、基準価格の下落も少ないようです。
2.ボーナス分配実施の可能性
今後のボーナス分配実施の可能性をみるため、最新のボーナス分配実施時の基準価格(分配落ちの基準価格)と、現在の基準価格を比較し、ボーナス分配実施の可能性を調べてみました。
ボーナス分配が実施されるには、その目安として、最新のボーナス分配実施時の分配落ち価格(決算日の基準価格)が参考になると思います。この最新の決算期の分配方針を前提した場合、ボーナス分配の対象となる決算日の前に、この価格を上回っていないとボーナス分配は実施されないと思います。
※以下の表は、「ボーナス分配を実施した最新決算期」と今年4月30日の価格比が少ない順
※ボ分配価格は、ボーナス分配を実施した最新決算期の基準価格
※価格比の単位は%
※「順/分」は、年間分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | ボーナス分配月 | 分配金 | ボ分配価格 | 4/30価格 | 価格比 |
| 1 | 10 | 三井住友アセット | 世界高金利債券ファンド(債券万博) | 6月、12月 | 970 | 10040 | 9368 | 93.3 |
| 2 | 3 | みずほ投信 | みずほ豪ドル債券ファンド (コアラの森) | 5月、11月 | 1500 | 10514 | 9802 | 93.2 |
| 2 | 3 | みずほ投信 | MHAM豪ドル債券ファンド | 5月、11月 | 1500 | 10487 | 9777 | 93.2 |
| 3 | 8 | DIAMアセット | DIAM高格付インカム・オープン(ハッピークローバー) | 6月、12月 | 1020 | 10111 | 9414 | 93.1 |
| 4 | 15 | 中央三井アセット | 中央三井高金利ソブリンオープン | (5、11月) | 890 | 10549 | 9792 | 92.8 |
| 5 | 1 | 安田投信 | 通貨分散ボンドオープン(いろどり) | 6月 | 1607 | 10138 | 9316 | 91.9 |
| 6 | 4 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 6月、12月 | 1340 | 10190 | 9290 | 91.2 |
| 7 | 2 | JPモルガン | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 3、6、9、12月 | 1570 | 10328 | 8711 | 84.3 |
| 8 | 12 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | (3、6、9、12月) | 940 | 10988 | 8922 | 81.2 |
| 9 | 9 | CAアセット | CA米国・ユーロ高利回り債ファンド (りそなペア・ハイ インカム) | 毎月変動 | 985 | 10400 | 8209 | 78.9 |
| 10 | 5 | みずほ投信 | ルーミス米国ハイイールドファンド | 6月、12月 | 1320 | 10403 | 8011 | 77.0 |
1)ボーナス分配実施時の最新の決算期の価格を上回っているファンド
表題のような状態になっているファンドは、ボーナス分配が期待できそうなファンドですが、今回は「該当なし」です。
ボーナス分配が期待できそうな基準価格は、最新の決算期の基準価格に数百円上乗せした基準価格になっている場合だと思います。決算直前に相場が急落することもあるので、上乗せになっている額が多いほどボーナス分配の実施可能性が高くなります。
2) ボーナス分配実施時の最新の決算期の価格に近いファンド
ボーナス分配を実施した最新の決算期の価格に最も近いファンドは、世界高金利債券ファンド(債券万博)です。
前回調査結果に比べ、0.4ポイント増(39円増)となっており、価格差が狭まっています。
このファンドの次のボーナス分配は来月(6月)になりますが、基準価格の昨年比が4月30日時点12.9%減のペースで今後推移した場合(昨年4月30日は10760円)、6月のボーナス分配は実施する可能性が低いです。
昨年6月の決算日前日の基準価格10867円なので、その12.9%減とすると、本年の決算日前日の基準価格の予測値は9465円となります。決算日の直近の基準価格(予測値)は、ボーナス分配実施のボーダーラインと思われる10040円を下回るため、4月30日の昨年比(12.9%減)をもとにした場合、ボーナス分配の実施可能性は低いと思えます。
参考:基準価格の推移(QUICK)
3)ボーナス分配実施時の最新の決算期の価格と差が大きいファンド
ボーナス分配を実施した最新の決算期の価格と最も差があるファンドは、みずほ投信「ルーミス米国ハイイールドファンド」です(前回調査結果と同じ)。
ボーナス分配を実施した最新の決算期の価格との差は、約23.0%減(2392円減)となっており、大きな差があります。
次回のボーナス分配(来月:6月)までに、市況が大幅に好転しそうな状況ではなさそうなので、この価格差は埋まらないと思います。
このファンドは、先進国の国債等に比べ、信用度(格付け)の低い債券に投資しているため、信用収縮懸念が高まると、債券ファンドの中でも「基準価格が下落しやすいファンド」であることを留意すべきです。
・基準価格の推移(QUICK)
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