1)基準価格が最も下落していない国内REIT型ファンドは、野村アセット「J-REITオープン」(前回と同じ)
基準価格の下落が少ないファンド(上位2本)の特徴は、分配金が多くない(ボーナス分配がない)タイプが多い(前回と同じ傾向)
2)基準価格が最も下落した国内REIT型ファンドは、DIAMアセット「DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム)」
3)ボーナス分配を実施する可能性が高い国内REIT型ファンドはない
4)ボーナス分配を実施した基準価格と最も差が少ない国内REIT型ファンドは、「MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)」(前回と同じ)
5)ボーナス分配を実施した基準価格と最も差がある国内REIT型ファンドは、「中央三井Jリートファンド」(前回と同じ)
年4回以上分配するファンドでの、国内REIT型の分配金ランキング対象ファンドの運用状態をみるため、基準価格の状況を調べてみました。
各ファンドの騰落率(基準価格の定点比較)をみてゆきますが、従来、実施してきた1年前(堅調時)との比較を行うと、価格差がかなりあるため、直近の高値圏である昨年12月(28日)と比較することにしました。
1.昨年12月末の基準価格との比較
※以下の表は、昨年12月末と今年4月30日の価格比が少ない順
年間分配金の調査期間(本年4月まで)に合わせました
※価格比の単位は%
※「順/分」は、年間分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | ボーナス分配月 | 分配金 | 12月末価格 | 4/30価格 | 価格比 |
| 1 | 10 | 野村アセット | J-REITオープン | 4 | なし | 840 | 11457 | 9678 | 84.5 |
| 2 | 9 | 中央三井アセット | 中央三井Jリートファンド | 12 | (2、5、8、11月) | 860 | 13118 | 10754 | 82.0 |
| 3 | 1 | みずほ投信 | MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩) | 12 | 3、6、9、12月 | 5550 | 11471 | 9380 | 81.8 |
| 4 | 12 | 住信アセット | 住信J-REIT・リサーチ・オープン | 12 | なし | 720 | 12985 | 10584 | 81.5 |
| 4 | 2 | 岡三アセット | 日本Jリートオープン | 12 | 6月、12月 | 3130 | 8274 | 6740 | 81.5 |
| 5 | 12 | しんきんアセット | しんきんJリートオープン | 12 | なし | 720 | 13024 | 10546 | 81.0 |
| 6 | 11 | 日興アセット | インデックスファンド Jリート | 4 | なし | 765 | 12114 | 9762 | 80.6 |
| 6 | 15 | 野村アセット | 野村日本不動産投信 | 12 | 4月、10月 | 240 | 9166 | 7390 | 80.6 |
| 7 | 7 | みずほ投信 | MHAM J-REITインデックスファンド(ビルオーナー) | 12 | 2月、8月 | 962 | 15723 | 12642 | 80.4 |
| 8 | 12 | 大和投資信託 | ダイワJ-REITオープン | 4 | なし | 720 | 15238 | 12207 | 80.1 |
| 9 | 3 | みずほ投信 | みずほJ-REITファンド | 12 | 3、6、9、12月 | 2050 | 14027 | 11200 | 79.8 |
| 10 | 13 | 新光投信 | 新光J-REITオープン | 12 | なし | 675 | 13501 | 10766 | 79.7 |
| 10 | 13 | 新光投信 | J-REITパッケージ | 12 | なし | 675 | 13141 | 10471 | 79.7 |
| 10 | 4 | ニッセイアセット | ニッセイJ-REITファンド(2ヵ月決算型) | 6 | なし | 1700 | 10379 | 8271 | 79.7 |
| 11 | 12 | 大和投資信託 | ダイワJ-REITオープン(毎月決算型) | 12 | なし | 720 | 13539 | 10767 | 79.5 |
| 12 | 14 | DIAMアセット | DIAM J-REITアクティブファンド(ハッピー・オーナー) | 12 | 1、4、7、10月 | 375 | 8658 | 6860 | 79.2 |
| 13 | 8 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ Jリートオープン | 4 | なし | 900 | 11703 | 9159 | 78.3 |
| 14 | 5 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(オーナーズ・インカム2M) | 6 | 1月、7月 | 1600 | 9816 | 7648 | 77.9 |
| 15 | 6 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム) | 12 | なし | 1200 | 14430 | 11201 | 77.6 |
1)前回調査結果との比較
対象ファンドの基準価格(4月30日)の平均値を、前回調査時(約1ヶ月前の4月4日)の基準価格と比較すると、2.9%減になっています。
対象ファンド19本の4月30日の基準価格は、4月4日の基準価格に比べ減少しました。
基準価格が最も減少しなかったファンドは、野村アセット「J-REITオープン」(2.0%減)です。基準価格が最も減少したファンドは、三菱UFJ Jリートオープン(4.4%減)です。
なお、東証J-REIT指数をみると、本年4月以降は上昇トレンドにならず、横ばいの推移となっています。
参考:東証J-REIT指数の年間チャート(07/4/27〜08/4/30)
2)基準価格の差が少ないファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年4月30日の価格を比較した場合、最も差が少ないファンドは、野村アセット「J-REITオープン」です(前回調査結果と同じ)。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が少ないファンドのタイプ(特にベスト2)をみると、分配金が比較的多くない(ボーナス分配がない)タイプです。
3)基準価格の差が大きいファンド
最近の高値圏である昨年12月末の価格と、本年4月30日の価格を比較した場合、最も差が大きいファンドは、DIAMアセット「DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム)」です。最も差が少ないファンドである野村アセット「J-REITオープン」と比較すると、約6.8ポイントの差があります。
・基準価格の推移(QUICK)
基準価格の差が大きいファンドのタイプをみると、どちらかというと年間分配金の多いタイプが多いです。
2.ボーナス分配実施の可能性
今後のボーナス分配実施の可能性をみるため、最新のボーナス分配実施時の基準価格(分配落ちの基準価格)と、現在の基準価格を比較し、ボーナス分配実施の可能性をみてゆきたいと思います。
ボーナス分配が実施されるには、その目安として、最新のボーナス分配実施時の分配落ち価格(決算日の基準価格)が参考になると思います。この最新の決算期の分配方針を前提した場合、ボーナス分配の対象となる決算日の前に、この価格を上回っていないとボーナス分配は実施されないと思います。
※以下の表は、「ボーナス分配を実施した最新決算期」と今年4月30日の価格比が少ない順
※ボ分配価格は、ボーナス分配を実施した最新決算期の基準価格
※価格比の単位は%
※「順/分」は、年間分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | ボーナス分配月 | 分配金 | ボ分配価格 | 4/30価格 | 価格比 |
| 1 | 1 | みずほ投信 | MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩) | 12 | 3、6、9、12月 | 5550 | 11788 | 9380 | 79.6 |
| 2 | 7 | みずほ投信 | MHAM J-REITインデックスファンド(ビルオーナー) | 12 | 2月、8月 | 962 | 16870 | 12642 | 74.9 |
| 3 | 14 | DIAMアセット | DIAM J-REITアクティブファンド(ハッピー・オーナー) | 12 | 1、4、7、10月 | 375 | 10302 | 6860 | 66.6 |
| 4 | 5 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(2カ月決算コース)(オーナーズ・インカム2M) | 6 | 1月、7月 | 1600 | 11793 | 7648 | 64.9 |
| 5 | 2 | 岡三アセット | 日本Jリートオープン | 12 | 6月、12月 | 3130 | 10401 | 6740 | 64.8 |
| 6 | 15 | 野村アセット | 野村日本不動産投信 | 12 | 4月、10月 | 240 | 11727 | 7390 | 63.0 |
| 6 | 3 | みずほ投信 | みずほJ-REITファンド | 12 | 3、6、9、12月 | 2050 | 17790 | 11200 | 63.0 |
| 7 | 9 | 中央三井アセット | 中央三井Jリートファンド | 12 | (2、5、8、11月) | 860 | 17919 | 10754 | 60.0 |
1)ボーナス分配実施時の最新の決算期の価格を上回っているファンド
表題のような状態になっているファンドは、ボーナス分配が期待できそうなファンドですが、「該当なし」です。
国内REIT型ファンドの基準価格は、ボーナス分配が出ていた時期(昨年前半)に比べ、かなり低く、市況が目に見えて回復しそうな展開も今所なさそうなので、年内は、ボーナス分配がないと思った方がよいと思います。
2) ボーナス分配実施時の最新の決算期の価格に近いファンド
ボーナス分配を実施した最新の決算期の価格に最も近いファンドは、「MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)」です(前回調査結果と同じ)。4月30日の基準価格は、最新のボーナス分配実施時の基準価格に対し約20.4%減(2408円減)です。
国内REIT型の中では、最も差がないですが、国内REIT市況が目に見えて好転しそうな状況でもないので、これくらい差があると年内のボーナス分配はなく、来年以降になると思います。
・基準価格の推移(QUICK)
3)ボーナス分配実施時の最新の決算期の価格と差が大きいファンド
ボーナス分配を実施した最新の決算期の価格と最も差があるファンドは、中央三井アセット「中央三井Jリートファンド」です(前回調査結果と同じ)。
ボーナス分配を実施した最新の決算期の価格との差は、約40.0%減(7165円減)となっており、大きな差があります。市況がすぐに好転しそうな状況ではなさそうなので、この価格差が埋まるには相当時間がかかりそうなので、年内はボーナス分配がなく、月30円の分配金が続くと思います。
なお、ボーナス分配を行う際の基準価格が高めであることから、投資効果をみる場合、分配金よりは元本の値上り益を期待した方がよいファンドだと思います。
・基準価格の推移(QUICK)
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