対象ファンド(60本)のうち、分配金ベスト10のファンドの分配金、リターン(率)の状況を調べました。調査対象期間は2007年5月から2008年4月です。
<調査結果の要約>
1)年間分配金が最も多い国際債券型ファンドは、ピクテ投信「ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)」(960円)(前回も1位)
上位は新興国投資のファンドが多い(前回調査と同じ)
2)半期分配金が最も多い国際債券型ファンドは、ピクテ投信「ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)」(480円)(前回も1位)
先進国対象のファンドの順位が上昇(前回調査と同じ)
3)年間リターン(率)で最も多い国際債券型ファンドは、ピクテ投信「ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M)」(前回も1位)
分配金1位のピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)は9位
上位は先進国(特に欧州)の公債、下位は米ドル建て債券が多い(前回調査と同じ)
1.年間分配金
※年間分配金が多い順に列挙
※年間リターン(率)はモーニングスターのデータを使用(年間の騰落率が試算のベース:詳細)
※4月の分配金での「外」は、4月が決算(分配)実施月ではないことを示す
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 分配金 | 前回差 | 4月分配 | 年間リターン |
| 1 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 960 | 0 | 外 | -11.5 |
| 2 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型 | 855 | 0 | 外 | -0.3 |
| 3 | AIG投信 | AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート) | 840 | 0 | 外 | -8.4 |
| 4 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン | 760 | 0 | 外 | 0.2 |
| 5 | 野村アセット | ハイブリッド・インカムオープン | 695 | 0 | 外 | -7.4 |
| 6 | 野村アセット | ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし) | 620 | 0 | 外 | -15.1 |
| 7 | 三井住友アセット | 三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ) | 600 | 0 | 外 | -10.8 |
| 8 | 新光投信 | 海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド 為替ヘッジなし) | 548 | 0 | 外 | -2.0 |
| 9 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(3ヶ月決算型)(US・セレクト3M) | 540 | 0 | 135 | -6.2 |
| 9 | ピクテ投信 | ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M) | 540 | 0 | 外 | 1.8 |
年間分配金が最も多いファンドは、ピクテ投信「ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)」(960円)です(前回も1位)。
ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)の過去1年間の分配金は以下のとおりです(本年4月は決算期ではない)。
07年6月 240円
07年9月 240円
07年12月 240円
08年3月 240円
国際債券型ファンドは分配金の水準が全般的に低く、1位のピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)」のみ、年4回分配型ファンドの分配金ベスト20に含まれています。
年間分配金ベスト10をみると、どちらかといえば、新興国を投資対象にしたファンドが、上位の方に多いです(1位、3位)
<前回調査結果との比較>
ベスト10に含まれたファンドの順位と年間分配金は、前回調査と同じです。
<毎月分配型の分配金ベスト10との比較>
毎月分配型の国際債券ファンドと比較すると、年4回、年6回分配型の国際債券ファンドは、毎月分配型の半分位の分配金の水準になっています。
年4回・年6回分配 1位:960円〜10位:540円(平均699円)
毎月分配 1位:1607円〜10位:970円(平均1277円)
※参考:国際債券型ファンドの分配金ランキング(毎月分配)
2.半期分配金
サブプライムローン問題の影響により、調査対象期間の前半(堅調)と後半(軟調)は相場が異なるので、最新6ヶ月(昨年11月〜本年4月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 分配金 |
| 1 | 1 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 4 | 480 |
| 2 | 2 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型 | 4 | 450 |
| 3 | 4 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン | 4 | 440 |
| 4 | 3 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート) | 6 | 420 |
| 5 | 6 | 野村アセット | ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし) | 6 | 316 |
| 6 | 5 | 野村アセット | ハイブリッド・インカムオープン | 6 | 310 |
| 7 | 7 | 三井住友アセット | 三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ) | 4 | 300 |
| 8 | 9 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(3ヶ月決算型)(US・セレクト3M) | 4 | 270 |
| 8 | 9 | ピクテ投信 | ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M) | 4 | 270 |
| 9 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 海外債券オープン(四季の恵み 海外債券) | 4 | 265 |
●順位の特徴
年間ランキングと異なることは、新興国対象のファンド(AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート))の順位が下がり、先進国対象のファンド(ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープンなど)の順位が上がっています(前回調査結果と同じ傾向)。
●半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド
・海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド(為替ヘッジなし))
年間8位(半期25位:半期分配金128円)
●半期ランキングで新たにランクインしたファンド
・三菱UFJ 海外債券オープン(四季の恵み 海外債券)
半期9位(年間10位 年間分配金535円)
複数の先進国の債券を投資対象にしたファンドです(北米26%、欧州73% 08年4月末時点)。毎期定額でやや高めの分配金(昨年12月135円、本年3月130円)が対象期間に出ています。
2.年間リターン(率)
※以下の表は年間リターン(率)が多い順
※順/分は、分配金ランキングでの順位
※4月の分配金での「外」は、4月が決算(分配)実施月ではないことを示す
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 分配金 | 4月分配 | 年間リターン |
| 1 | 9 | ピクテ投信 | ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M) | 540 | 外 | 1.8 |
| 2 | 4 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン | 760 | 外 | 0.2 |
| 3 | 2 | 大和投信 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)3カ月決算型 | 855 | 外 | -0.3 |
| 4 | 8 | 新光投信 | 海外物価連動国債ファンド(為替ヘッジなし)(PIファンド 為替ヘッジなし) | 548 | 外 | -2.0 |
| 5 | 9 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(3ヶ月決算型)(US・セレクト3M) | 540 | 135 | -6.2 |
| 6 | 5 | 野村アセット | ハイブリッド・インカムオープン | 695 | 外 | -7.4 |
| 7 | 3 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債インカムオープン(レインボーシート) | 840 | 外 | -8.4 |
| 8 | 7 | 三井住友アセット | 三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ) | 600 | 外 | -10.8 |
| 9 | 1 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 960 | 外 | -11.5 |
| 10 | 6 | 野村アセット | ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし) | 620 | 外 | -15.1 |
年間リターン(率)でみると、最も多いファンドは、ピクテ投信「ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M)」です(前回も1位)。
分配金ランキング1位のピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)は、年間リターンでは9位です。分配金は最も多いですが、元本の損失が多いことが影響しているようです。
順位をみると、上位は先進国(特に欧州対象のファンドはベスト2を占める)の格付けの高い債券を投資対象にしているファンドが多いです。下位の方は、新興国向け、先進国のハイイールド債といった格付けの低い債券を投資対象にしているファンドが多いです(これらのカテゴリのファンドは損失になりました)。
下位(7位以下)のファンドには主に米ドル建ての債券に投資しているファンドであり、ドル安が影響しているようです。
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