調査対象は51本で、2007年6月から2008年5月までの分配金を対象にしました。
なお、新興国以外の投資対象を含むファンドもありますが、今回の調査対象は新興国の比率がなるべく多いファンドを対象にしたいため(比率が低いとファンドの特性が低下するため)、新興国投資の比率が70%以上のファンドを対象にしました。
<調査結果の要約>
1)年間分配金が最も多い毎月分配型の新興国投資のファンドは、JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド(前回3位)。次に、PCA アジア・オセアニア好配当株式オープンが多い(前回4位)
2)前回調査との違い
●年間分配金の増加(計7本)
ボーナス分配以外の分配金が微増した程度
●年間分配金の減少(計3本)
5月にボーナス分配がなかった「UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド」が最も減少
3)ボーナス分配実施のファンドが上位(ベスト4は全てボーナス分配を行うファンド)
4)投信分類は国際債券が最も多い(前回に比べ、上位に国際債券型が増加)
5)半期分配金で最も多いファンドは、エマージング・カレンシー・債券ファンド(前回2位)。次に多いファンドはシュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)(前回3位)。
前回1位のUBSニュー・メジャー・バランス・ファンドはベスト20外へ(ボーナス分配を実施できないため)
※順/前は、前回調査結果での順位
※以下の表中の「ボーナス分配」の所で、()になっているのは、目論見書に特に記載されていないが、通常の分配金より増配している月
※前回差は、前回調査の年間分配金との差額
※ボ分配金は、ボーナス分配金
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 5月分配 |
| 1 | 3 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 1640 | 70 | 870 | 70 |
| 2 | 4 | PCAアセット | PCAアジア・オセアニア好配当株式オープン | 国際株式 | 3、6、9、12月 | 1385 | 0 | 1000 | 35 |
| 3 | 5 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 1340 | 0 | 740 | 60 |
| 4 | 2 | UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 2、5、8、11月 | 980 | -670 | 650 | 30 |
| 5 | 6 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 960 | 0 | なし | 80 |
| 6 | 7 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 940 | 0 | 170 | 70 |
| 7 | 8 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 915 | 0 | なし | 90 |
| 8 | 9 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 910 | 5 | 200 | 65 |
| 9 | 10 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド(アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 860 | 10 | 200 | 60 |
| 10 | 11 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 840 | 0 | なし | 70 |
| 11 | 17 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 790 | 85 | 0 | 85 |
| 12 | 12 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 780 | -3 | なし | 63 |
| 12 | 13 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 780 | 0 | なし | 65 |
| 13 | 14 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 770 | -5 | なし | 60 |
| 14 | 15 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 14 | 15 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 14 | 15 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 15 | 19 | AIGインベストメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 715 | 65 | 0 | 65 |
| 16 | 16 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ) | 国際債券 | なし | 712 | 2 | なし | 58 |
| 17 | 18 | PCAアセット | PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム) | バランス | なし | 705 | 50 | なし | 50 |
1.概況
年間分配金が最も多いファンドは、「JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド」です(前回3位)。堅調時(昨年6月)に実施したボーナス分配870円の影響が大きいです。昨年8月以降、軟調になってからはボーナス分配を実施していません。
次に年間分配金が多いファンドは、「PCA アジア・オセアニア好配当株式オープン」です(前回4位)。堅調時(昨年6月)に実施したボーナス分配1000円の影響が大きいです。昨年8月以降、軟調になってからはボーナス分配を実施していません。
ベスト3のファンドは、毎月分配型投資信託 年間分配金総合ベスト30に含まれたファンドであり、毎月分配型投資信託全体から見ても分配金が多いファンドです。
調査対象ファンド間で格差があり、1位と、11位以下では2倍以上の差があります。
この年間分配金ランキングベスト20にあるファンドでは、年間の決算回数(12回)に満たない以下のファンドがあります(即ち、最近設定されたファンドです)。
このファンドは、今後年間12回分の分配金の合計値になった場合、年間分配金がさらに多くなります。
・11位:シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド
(さいけん太郎 毎月分配) 10回分
・15位:AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) 11回分
<前回調査結果との違い>
●年間分配金が増加(7本)
ボーナス分配以外の分配金が微増になった程度です。
分配金の増額が50円以上の4本は、今期で通算12回目の決算、もしくは12回に満たない決算回数のため、5月分の分配金が加算されたものです。
●年間分配金の減少(3本)
5月にボーナス分配がなかった「UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド」が、最も減少しました(年間670円減)。
このファンド以外は、ボーナス分配以外の分配金が微減になった程度です(投信分類は全て国際債券型)。
●前回ランクインしていたが、今回ランク外になったファンド
前回1位の三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)は、5月にボーナス分配(昨年6月1945円)を実施しなかったため、年間分配金が大幅減(1900円減)となりました。
・三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)
前回1位(今回21位)
前回年間分配金2440円(今回540円)
昨年5月の分配金1945円(本年5月45円。1900円減)
●前回ランク外で今回ランクインしたファンド
上記ファンドがランク外になったため、前回調査で次点の順位にあった「AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション)」の順位が繰り上がり、ランクインしました。
設定以来、過去1年間でのボーナス分配はないですが、通常時の分配金が65円と比較的多いことが年間分配金の多さに寄与しています。
2.分配の仕方、商品特性でみた場合
分配の仕方でみると、ベスト10は、ボーナス分配実施のファンドが多く(10本中7本)、特にベスト4は全てボーナス分配実施のファンドです。
上記の表に掲載されたファンドの投信分類では、前回調査結果と同様に、国際債券型が16本と最も多いです(全体の80%を占める)。前回調査に比べ、国際債券型が1本増加し、国際株式型が1本減少しました。
前回調査でのベスト4は国際株式型の方が多かったのですが(1位、4位)、今回は1本だけになっています(2位のみ)。
3.半期分配金
サブプライムローン問題の影響により、調査対象期間の前半(堅調)と後半(軟調)は相場が異なるので、最新6ヶ月(昨年12月〜本年6月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド
※前回差は、前回調査での半期分配金との差額
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 5月分配 |
| 1 | 3 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 540 | 0 | 240 | 60 |
| 2 | 11 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 6月 | 510 | 0 | 0 | 85 |
| 3 | 外 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | (1、4、7、10月) | 500 | 80 | 100 | 80 |
| 4 | 5 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 480 | 0 | なし | 80 |
| 5 | 7 | AIGインベトメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 445 | 20 | なし | 90 |
| 6 | 1 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 6 | 6 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 6 | 10 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 420 | 0 | なし | 70 |
| 7 | 8 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 7 | 12 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 390 | 0 | なし | 65 |
| 7 | 15 | AIGインベトメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 7 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 新興国通貨建て債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 390 | -65 | 0 | 65 |
| 8 | 12 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 384 | -3 | なし | 63 |
| 9 | 13 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 380 | -5 | なし | 60 |
| 10 | 外 | ベアリング投信 | ベアリング 新興国債券ファンド(あすなろ) | 国際債券 | なし | 365 | -5 | なし | 60 |
| 11 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド (アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 360 | 0 | 0 | 60 |
| 11 | 14 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 14 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 14 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 外 | BNYメロン | メロン世界新興国ソブリン・ファンド | 国際債券 | 5月、11月 | 360 | 0 | 0 | 60 |
| 11 | 外 | 日興アセット | 世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
<年間分配金ランキングとの違い>
1)順位の特徴
ボーナス分配の実施内容で差異が出ています。特に、軟調になってから(昨年8月以降)、ボーナス分配を実施したファンドが年間順位よりも上位になりました。
上位のファンドは、ボーナス分配ではない通常時の分配金が高めのファンドが多いです。
軟調になると、ボーナス分配があるファンドは、分配金が相応に増えないため、順位が下がる(ランキング外になる)ファンドが多いです。その代わりに、ボーナス分配はないが比較的分配金の多いファンドの順位が繰り上がります。
「シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)」は、対象期間中にボーナス分配を実施していませんが、最近7期(7ヶ月)連続で85円の高めの分配を行っているため、順位が大幅に上がりました。
2)年間ランキングになく、新たにランクインしたファンド
ボーナス分配を実施しなかったファンドがランキング外になったため、順位が繰り上がりました。これらのファンドは、ボーナス分配ではない通常時の分配金が、比較的多い(月60円以上)です。
2)半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド
対象期間に、ボーナス分配を実施しなかったファンドや、堅調時よりも毎期の分配金が減額になったファンドです。半期ランキング上位のファンドに比べ、毎期の分配金が少ないです(月58円以下)。
以下、半期順位に沿って列挙
・三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ)
国際債券型
半期12位:年間16位(半期分配金357円。年間715円)
本年3月以降、月58円に減額(それまでは月61円。3円減)
・PCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム)
国際債券型
半期13位:年間17位(半期分配金300円。年間705円)
月85円の分配を実施した期間(3期)が対象期間外になったため
昨年9月以降、月50円に減額
・PCAアジア・オセアニア好配当株式オープン
国際株式型
半期18位:年間2位(半期分配金210円。年間1385円) 毎期35円
昨年12月、本年3月のボーナス分配がなかったため
・UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド
バランス型
半期20位:年間4位(半期分配金180円。年間980円) 毎期30円
本年2月、5月のボーナス分配がなかったため
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