年間の分配金ランキングの場合、調査対象期間前半の堅調な相場での「分配金」が反映されてしまい、軟調の現状に合わない面があります。そこで、最近の状態をなるべく反映させるため、最近の半期(6ヶ月:本年1月〜6月)だけに絞って、分配金ランキングをまとめました。
調査対象は、毎月分配型の投資信託389本です。
1.調査結果の概要
●国際株式型が減少、国際債券型が増加
相場が堅調時(昨年8月以前)に多額のボーナス分配を行った国際株式型ファンドがランク外へ
通常時の分配金が高めの国際債券型や国際REIT型がランクイン
ボーナス分配を実施しないが高めの分配金を出すファンドがランクイン
※順/年は、年間分配金ランキングでの順位
順/年での「外」は、年間ランキングにランクインしていないことを示す
※前回差は、前回調査結果の半期分配金との差額
※ボーナス分配での()は、目論見書等に明記されていないが定期的に実施していることを示す
※本数/年は、年間ランキングでの本数
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 前回差 | 6月分配 | ボーナス分配 |
| 1 | 4 | 日興アセット | 日興・AMPグローバルREITファンドA(ヘッジなし) | 国際REIT | 750 | -30 | 120 | なし |
| 2 | 7 | 野村アセット | グローバル・コモディティ・オープン | 商品 | 620 | 0 | 20 | (1、4、7、10月) |
| 3 | 9 | 国際投信 | ワールド・リート・オープン | 国際REIT | 600 | 0 | 100 | なし |
| 3 | 9 | DIAMアセット | DIAM J-REITオープン(オーナーズ・インカム) | 国内REIT | 600 | 0 | 100 | なし |
| 3 | 16 | 日興アセット | ラサール・グローバルREITファンド | 国際REIT | 600 | 0 | 100 | なし |
| 4 | 8 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンド A(ヘッジなし) | 国際株式 | 570 | -30 | 90 | なし |
| 4 | 13 | 大和住銀投信 | 短期豪ドル債オープン | 国際債券 | 570 | 10 | 100 | なし |
| 4 | 17 | フィデリティ投信 | フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド | 国際債券 | 570 | 0 | 95 | なし |
| 5 | 12 | 大和投資信託 | ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム) | 国際債券 | 540 | -20 | 80 | なし |
| 6 | 外 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 510 | 0 | 85 | 2、5、8、11月 |
| 7 | 10 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | 国際株式 | 500 | -50 | 350 | 3、6、9、12月 |
| 7 | 13 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバルREITオープン(世界の街並み) | 国際REIT | 500 | -20 | 80 | なし |
| 7 | 外 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 500 | 0 | 80 | 1、4、7、10月 |
| 8 | 外 | フィデリティ投信 | フィデリティ・US リート・ファンドB(為替ヘッジなし) | 国際REIT | 490 | -10 | 75 | なし |
| 9 | 11 | ゴールドマンサックス | ゴールドマン・サックス米国REITファンド Bコース(為替ヘッジなし) | 国際REIT | 480 | 0 | 80 | (2、5、8、11月) |
| 9 | 14 | DIAMアセット | DIAM世界リートインデックスファンド | 国際REIT | 480 | -20 | 80 | なし |
| 9 | 21 | 大和投資信託 | ダイワ・グローバル債券ファンド | 国際債券 | 480 | 0 | 80 | なし |
| 9 | 21 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | 480 | 0 | 80 | なし |
| 9 | 21 | 日興アセット | 財産3分法ファンド | バランス | 480 | 0 | 80 | なし |
| 9 | 21 | 三菱UFJ投信 | オーストラリア・リート・オープン | 国際REIT | 480 | 0 | 80 | なし |
| 9 | 21 | 三井住友アセット | 三井住友・グローバル・リート・オープン(世界の大家さん) | 国際REIT | 480 | 0 | 80 | なし |
| 9 | 21 | 三井住友アセット | 三井住友・ヨーロッパ国債ファンド | 国際債券 | 480 | 0 | 80 | なし |
| 9 | 21 | ニッセイアセット | ニッセイ高金利国債券ファンド(スリーポイント) | 国際債券 | 480 | 0 | 80 | なし |
| 9 | 外 | 安田投信 | パン・パシフィック外国債券オープン | 国際債券 | 480 | 0 | 80 | なし |
| 10 | 外 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | 460 | 15 | 90 | なし |
| 11 | 15 | みずほ投信 | みずほJ-REITファンド | 国内REIT | 450 | -50 | 50 | 3、6、9、12月 |
| 11 | 外 | 大和投資信託 | ダイワ外債ソブリン・ファンド | 国際債券 | 450 | 0 | 75 | なし |
| 11 | 外 | 大和投資信託 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実) | 国際債券 | 450 | 0 | 75 | なし |
| 11 | 外 | 大和投資信託 | りそな ハイグレード・ソブリン・ファンド | 国際債券 | 450 | 0 | 75 | なし |
| 順位 | 投信分類 | 本数 | 本数/年 |
| 1 | 国際債券 | 14 | 8 |
| 2 | 国際REIT | 9 | 9 |
| 3 | 国内REIT | 2 | 4 |
| 国際株式 | 2 | 8 | |
| 4 | 商品 | 1 | 1 |
| バランス | 1 | 3 |
年間ランキングとの違いとしては、投信分類でみると、国際株式型ファンドが減り、国際債券型ファンドが増えたことです。
年間分配金ランキング内にあって、半期ランキングではランク外になったファンドの特徴をみると、相場の堅調時(昨年8月以前)に多額のボーナス分配を実施したファンドが多いです。即ち、調査対象期間(本年1月〜6月)は投資環境がよくないため、これらのファンドでボーナス分配を実施しなかった(もしくは減った)ことが影響しています。
国際株式型や国内REIT型のファンドの順位が下がったため、通常時の分配金が多い国際債券型ファンドや国際REIT型の順位が繰り上がりました。これら通常時の分配金の多いファンドは、手堅く分配を得たい場合のランキングに含まれるファンドが多いです。
年間ランキングに含まれていないが、半期ランキングに含まれた国際債券型ファンドの特徴をみると、先進国を対象にしたファンドが多く(4本)、特にグローバル分散タイプが多いです(3本)。
■先進国対象(4本)
・グローバル分散投資型(先進国主体) 3本
パン・パシフィック外国債券オープン
ダイワ外債ソブリン・ファンド
りそな ハイグレード・ソブリン・ファンド
・オーストラリア投資 1本
ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン(杏の実)
■新興国対象(3本)
シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド
(さいけん太郎 毎月分配)
新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス)
AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)
| 順位 | 投信分類 | 本数 | 本数/年 |
| 1 | なし | 23 | 17 |
| 2 | 4回 | 6 | 8 |
| 3 | 2回 | 0 | 7 |
| 1回 | 0 | 1 |
分配の仕方でみると、年間ランキングに比べ、ボーナス分配を実施しないファンドが多いです(徐々に分配金を増やしてゆくタイプ含む)。ボーナス分配を行うファンドは、軟調のため、ボーナス分配を実施しない(もしくは減額した)ファンドが多いためです。
半期ランキングで最近の経済情勢が反映されていることとしては、商品(原油、農作物など)系のファンド(グローバル・コモディティ・オープン)が年間ランキングよりも上位にあることです。
2.年間ランキングにあるが半期ランキングにないファンド
投信分類別で本数の多い順にすると、以下のようになります。
1位 国際株式型6本
2位 バランス型2本
2位 国内REIT型2本
3位 国際REIT型1本
3位 国際債券型1本
これらのファンドは、半期ランキングで計算対象から外れた「年間ランキングでの前半の6ヶ月間(昨年7月〜12月)」で、多額のボーナス分配を行ったファンドです。
堅調の時は、ボーナス分配の多いファンドはよいですが、軟調になると堅調時の分配金よりも大幅に減少します。このようになることをよく理解して、購入するファンドを考えてゆく必要があります。
※以下、年間ランキングの順位に沿って列挙。()内は半期の順位と分配金
※◎は国内REIT型ファンド
※●は国際REIT型ファンド
※○は国際株式型ファンド
※▲は国際債券型ファンド
※■はバランス型ファンド
◎MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)
年間1位(半期68位 210円)
■グローバル財産3分法ファンド
年間2位(半期12位 420円)
○グローバル好配当株オープン
年間3位(半期13位 410円)
○グローバル株式インカム
年間5位(半期77位 180円)
○世界優良株ファンド(プライムコレクション)
年間6位(半期86位 150円)
○SG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム)
年間6位(半期77位 180円)
○たんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム)
年間6位(半期77位 180円)
○ドイチェ・グローバル好配当株式ファンド
年間18位(半期56位 240円)
●野村世界不動産投信
年間19位(半期56位 240円)
■UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド
年間19位(半期77位 180円)
◎MHAM J-REITインデックスファンド(ビルオーナー)
年間20位(半期53位 252円)
▲エマージング・カレンシー・債券ファンド
年間21位(半期12位 420円)
3.半期順位で前回ランクインしたが今回ランク外のファンド
前回調査の半期ランキングに含まれたファンドで、今回ランク外になったファンドは4本あります。半期分配金の計算対象期間から外れた昨年12月では、ボーナス分配を実施しましたが、本年6月にボーナス分配をしなかった、もしくはボーナス分配を減額したため、今回の半期分配金が減少したためです
◎MHAM J-REITアクティブオープン(物件満彩)
前回2位775円(今回68位 210円)
※ボーナス分配なし(昨年12月600円、本年6月35円)
▲エマージング・カレンシー・債券ファンド
前回8位540円(今回12位 420円)
※ボーナス分配減額(昨年12月240円、本年6月120円)
▲世界高金利債券ファンド(債券万博)
前回12位490円(今回12位 420円)
※ボーナス分配なし(昨年12月140円、本年6月70円)
○新光ピクテ世界インカム株式ファンド
前回14位470円(77位 180円)
※ボーナス分配なし(昨年12月320円、本年6月30円)
4.半期順位で前回ランク外だが、今回ランクインしたファンド
10位 AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)
6月の分配金(90円)が、昨年12月(75円)に比べ、15円増加したことによります。
<半期の分配金実績>
70円(1〜4月)
90円(5月から)
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