<調査結果の要約>
1)リターンがよいタイプは、公益株を投資対象にしたファンドが多い。この他、新興国に投資するファンドも含まれる
2)年間リターンが最も高いファンドは、新光投信「新光ピクテ世界インカム株式ファンド」
ファンドの特徴では、ベスト2は公益株を投資対象にしたファンド
3)6ヶ月リターンが最も高いファンドは、JPモルガンアセット「JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実)」
ファンドの特徴では、新興国に投資するタイプが上位に多い
4)3ヶ月リターンが最も高いファンドは、JPモルガンアセット「JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実)」
ファンドの特徴では、上位(2〜3位)は公益株を投資対象にしたファンド
5)1ヶ月リターンが最も高いファンドは、新光投信「新光ピクテ世界インカム株式ファンド」
ファンドの特徴では、上位(2〜3位)は公益株を投資対象にしたファンド
1.リターンのよい(損失が少ない)ファンドの特徴
現在の軟調相場では、堅調であった過去の実績と比較したリターンでみると、利益はなく損失になる場合がほとんどです。このため、リターンがよいというよりは、損失が少ないファンドを指摘することになります。
損失が少ないファンドの特徴をみると、公益株に投資するタイプが上位にくる場合が多いです。軟調でも大きく下がりにくい投資対象の特性によるものと思います。
次に、上位にくる場合が多いタイプは、新興国に投資するタイプです。ただし、本年になってから、特に中国やインドの株式相場が大きく下がっており、最近の実績を反映した3ヶ月リターンや1ヶ月リターンでは、上位に占める割合が低くなっています。
公益株以外のファンドで先進国を対象にしたファンドでは、DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部)が比較的上位に含まれています。この他、住信 世界好配当株オープン(世界配当物語)、ブラックロック世界好配当株式オープン(世界の息吹)が上位に含まれる場合が多いです。
分配金では、年間分配金が比較的多くない(年間分配金順位が高い方ではない)ファンドの方が、損失が少なくなっているようです。
1.年間リターン
※上位10本を対象(他のリターンでも同様)
※年間の決算回数が12回未満のファンドは、住信 世界好配当株オープン(世界配当物語)で11回。
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | リターン年間 | 年間分配金 | 6月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 12 | 新光投信 | 新光ピクテ世界インカム株式ファンド | -9.9 | 650 | 30 | 6月、12月 |
| 2 | 5 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | -10.1 | 1170 | 350 | 3、6、9、12月 |
| 3 | 18 | ブラックロック | ブラックロック世界好配当株式オープン(世界の息吹) | -16.6 | 530 | 30 | 2月、8月 |
| 4 | 8 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | -18.1 | 915 | 65 | 3月、9月 |
| 5 | 9 | DIAMアセット | DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部) | -18.4 | 680 | 40 | 3、6、9、12月 |
| 6 | 17 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | -18.6 | 540 | 45 | 5月、11月 |
| 7 | 10 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンド B(ヘッジあり) | -18.8 | 670 | 50 | なし |
| 7 | 22 | 住信アセット | 住信 世界好配当株オープン(世界配当物語) | -18.8 | 330 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 8 | 19 | PCAアセット | PCAアジア・オセアニア好配当株式オープン | -18.9 | 420 | 35 | 3、6、9、12月 |
| 9 | 7 | ドイチェアセット | ドイチェ・グローバル好配当株式ファンド | -19.7 | 990 | 40 | 3月、9月 |
ファンドの特徴をみると、ベスト2は公益株を投資対象にしたファンドです。
この他、先進国を中心に地域分散投資をしているファンドが上位にあります。投資地域の比率をみると、欧州が半分近くを占め、株式市況が軟化している北米の比率を低く抑えているようです。特にブラックロック世界好配当株式オープン(世界の息吹)は、この傾向が強く、欧州56%、北米(米国)14%、アジア・オセアニア(新興国含む)24%になっています。
2.6ヶ月リターン
※年間の決算回数が12回未満のファンドは以下の3本
・JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実)6回
・三菱UFJ グローバル・インフラ関連株式ファンド 4回
・グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん)6回
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | リターン6ヶ月 | 年間分配金 | 6月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 27 | JPモルガンアセット | JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実) | -12.6 | 60 | 10 | 5月、11月 |
| 2 | 8 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | -13.1 | 915 | 65 | 3月、9月 |
| 3 | 19 | PCAアセット | PCAアジア・オセアニア好配当株式オープン | -13.7 | 420 | 35 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 5 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | -14.3 | 1170 | 350 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 17 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | -14.3 | 540 | 45 | 5月、11月 |
| 5 | 12 | 新光投信 | 新光ピクテ世界インカム株式ファンド | -14.4 | 650 | 30 | 6月、12月 |
| 6 | 18 | ブラックロック | ブラックロック世界好配当株式オープン(世界の息吹) | -15.6 | 530 | 30 | 2月、8月 |
| 7 | 26 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJグローバル・インフラ関連株式ファンド | -15.8 | 80 | 20 | なし |
| 8 | 25 | 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | -16.0 | 150 | 25 | 1、4、7、10月 |
| 9 | 10 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドB(ヘッジあり) | -16.2 | 670 | 50 | なし |
ファンドの特徴をみると、ベスト3は新興国投資のタイプです。これ以外では、4位のピクテと、5位のファンドが公益株投資のファンドです。
これら以外のタイプでは、インフラ関連を投資対象にしたファンド(7位、8位)が多いです。
3.3ヶ月リターン
※年間の決算回数が12回未満のファンドは以下の3本
・JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実)6回
・グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん)6回
・住信 世界好配当株オープン(世界配当物語)11回
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | リターン3ヶ月 | 年間分配金 | 6月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 27 | JPモルガンアセット | JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実) | 11.8 | 60 | 10 | 5月、11月 |
| 2 | 12 | 新光投信 | 新光ピクテ世界インカム株式ファンド | 8.1 | 650 | 30 | 6月、12月 |
| 3 | 5 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | 8.0 | 1170 | 350 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 9 | DIAMアセット | DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部) | 4.3 | 680 | 40 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 25 | 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | 4.3 | 150 | 25 | 1、4、7、10月 |
| 5 | 22 | 住信アセット | 住信 世界好配当株オープン(世界配当物語) | 3.9 | 330 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 6 | 3 | T&Dアセット | 世界優良株ファンド(プライムコレクション) | 3.3 | 1450 | 10 | (1月、7月) |
| 7 | 1 | 大和住銀投信 | グローバル好配当株オープン | 2.3 | 1770 | 60 | (1、4、7、10月) |
| 7 | 6 | SGアセット | SG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム) | 2.3 | 1080 | 30 | 1月、7月 |
| 7 | 6 | SGアセット | たんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム) | 2.3 | 1080 | 30 | 1月、7月 |
| 7 | 17 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | 2.3 | 540 | 45 | 5月、11月 |
他のリターンと異なり、利益が出ている結果になっていますが、比較対象時期が「本年3月の世界的な相場急落後」のためです。
ファンドの特徴をみると、2位と3位は公益株を投資対象にしたファンドです。6ヶ月リターンの結果に比べ、新興国投資のファンドが少ないです。3月以降、特に中国やインドの株式市況が軟化している影響ではないかと思います。
4.1ヶ月リターン
※年間の決算回数が12回未満のファンドは以下の3本
・住信 世界好配当株オープン(世界配当物語)11回
・ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型)4回
・グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん)6回
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | リターン1ヶ月 | 年間分配金 | 6月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 12 | 新光投信 | 新光ピクテ世界インカム株式ファンド | -3.5 | 650 | 30 | 6月、12月 |
| 2 | 5 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | -3.8 | 1170 | 350 | 3、6、9、12月 |
| 3 | 22 | 住信アセット | 住信 世界好配当株オープン(世界配当物語) | -5.0 | 330 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 9 | DIAMアセット | DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部) | -6.2 | 680 | 40 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 24 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型) | -6.2 | 240 | 30 | 2、5、8、11月 |
| 5 | 7 | ドイチェアセット | ドイチェ・グローバル好配当株式ファンド | -6.4 | 990 | 40 | 3月、9月 |
| 5 | 18 | ブラックロック | ブラックロック世界好配当株式オープン(世界の息吹) | -6.4 | 530 | 30 | 2月、8月 |
| 5 | 25 | 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | -6.4 | 150 | 25 | 1、4、7、10月 |
| 6 | 8 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | -6.5 | 915 | 65 | 3月、9月 |
| 7 | 6 | SGアセット | SG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム) | -6.7 | 1080 | 30 | 1月、7月 |
| 7 | 6 | SGアセット | たんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム) | -6.7 | 1080 | 30 | 1月、7月 |
ファンドの特徴をみると、ベスト2は公益株を投資対象にしたファンドです。
この他、先進国を中心に地域分散投資をしているファンドが上位にあります。投資地域の比率をみると、株式市況が軟化している北米の比率を低く抑えているようです。特に住信 世界好配当株オープン(世界配当物語)は、北米(米国)18%に対し、アジア・オセアニアおよび新興国47%、欧州34%になっています。
5.損失が多いファンド
以下の2本が、特に損失が多く、リターンランキングで最下位(もしくは、その直後)になる場合が多いです。これらのファンドは、リターンのよいファンドに比べると、米国への投資比率が高いです。
・ニッセイ/パトナム・グローバル好配当株式オープン(12のどんぐり)
米国への投資比率 約33%
年間リターン 最下位 -31.1
6ヶ月リターン 下から3番目 -21.1
3ヶ月リターン 下から3番目 -1.0
1ヶ月リターン 最下位 -9.8
・グローバル株式インカム
米国への投資比率 約38%
年間リターン 下から2番目 -30.4
6ヶ月リターン 最下位 -23.4
3ヶ月リターン 下から2番目 -1.8
1ヶ月リターン 下から3番目 -9.2
3ヶ月リターンの最下位は、「日興・CS世界高配当株式ファンド B(ヘッジあり)」で、-4.8です。
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