調査対象は52本で、2007年8月から2008年7月までの分配金を対象にしました。
なお、新興国以外の投資対象を含むファンドもありますが、今回の調査対象は新興国の比率がなるべく多いファンドを対象にしたいため(比率が低いとファンドの特性が低下するため)、新興国投資の比率が70%以上のファンドを対象にしました。
<調査結果の要約>
1)年間分配金が最も多い毎月分配型の新興国投資のファンドは、UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド(前回も1位)。次に、エマージング・カレンシー・債券ファンドが多い(前回も2位)
2)前回調査との違い
●年間分配金の増加(4本)
ボーナス分配以外の分配金が微増した程度(60円以下の増額)
●年間分配金の減少(3本)
ボーナス分配以外の分配金が微減した程度(10円以下の減額)
3)ボーナス分配実施のファンドが上位。ベスト4のファンドでは、半期内(本年2月以降)にボーナス分配を実施したファンドなし
4)投信分類は国際債券が最も多い(20本中18本と大多数を占める)
5)半期分配金が最も多いファンドは、シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)(前回も1位)。次にエマージング・ソブリン・オープン(前回3位)。
半期順位での投信分類では、上位22本にバランス型がなくなり、国際債券型のシェアが高まる(22本中21本が国際債券型)
7月にボーナス分配を実施した「ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型)」が4位に初ランクイン
※順/前は、前回調査結果での順位
※以下の表中の「ボーナス分配」の所で、()になっているのは、目論見書に特に記載されていないが、通常の分配金より増配している月
※前回差は、前回調査の年間分配金との差額
※ボ分配金は、ボーナス分配金
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 7月分配金 |
| 1 | 1 | UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 2、5、8、11月 | 980 | 0 | 650 | 30 |
| 2 | 2 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 960 | 0 | 360 | 60 |
| 2 | 2 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 960 | 0 | なし | 80 |
| 3 | 4 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 935 | 60 | 0 | 60 |
| 4 | 3 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 915 | 0 | 200 | 65 |
| 4 | 3 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 915 | 0 | なし | 90 |
| 5 | 5 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 870 | 30 | なし | 100 |
| 6 | 5 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 840 | 0 | 0 | 70 |
| 6 | 5 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 840 | 0 | 0 | 70 |
| 7 | 6 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 780 | 0 | なし | 65 |
| 7 | 6 | AIGインベストメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 780 | 0 | 0 | 65 |
| 8 | 7 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 774 | -3 | なし | 63 |
| 9 | 8 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 760 | -5 | なし | 60 |
| 9 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド(アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 760 | 0 | 100 | 60 |
| 10 | 11 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ) | 国際債券 | なし | 720 | 6 | なし | 65 |
| 10 | 10 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 10 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 13 | 日興アセット | 世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) | 国際債券 | なし | 720 | 60 | なし | 60 |
| 10 | 10 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 11 | 12 | BNYメロン | メロン世界新興国ソブリン・ファンド | 国際債券 | 5月、11月 | 70 | -10 | 0 | 50 |
1.概況
年間分配金が最も多いファンドは、「UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド」です(前回も1位)。昨年11月に実施したボーナス分配650円の影響が大きいです。ボーナス分配は年4回実施予定ですが、ボーナス分配を行ったのは昨年11月の1回だけです。
次に年間分配金が多いファンドは、「エマージング・カレンシー・債券ファンド」です(前回も2位)。ボーナス分配の影響が大きいですが、6月のボーナス分配(120円)は昨年6月(500円)に比べ、約4分の1まで減少しました。
ベスト3のファンド4本は、毎月分配型投資信託 年間分配金総合ベスト30に含まれたファンドであり、毎月分配型投資信託全体から見ても分配金が多いファンドです。
<前回調査結果との違い>
●年間分配金が増加(4本)
ボーナス分配以外の分配金が微増になった程度です。
分配金の増額が月60円の2本は、今期で通算12回目の決算、もしくは12回に満たない決算回数のため、7月分の分配金が加算されたものです。
●年間分配金の減少(3本)
ボーナス分配以外の分配金が微減になった程度です(10円以下の減額)。
●前回ランクインしていたが、今回ランク外になったファンド
前回13位(今回14位)のPCA アジア・インカム・プラス(アジアンドリーム)は、月毎の分配金が、本年6月から40円に減額されたため、昨年7月の85円に比べ半分以下となり、この結果、年間分配金が減少しました。
●前回ランク外で今回ランクインしたファンド
前回は同順位があったため21本を対象としましたが、今回20本が対象になったため、上記ファンドと入れ替えたファンドはありません。
2.分配の仕方、商品特性でみた場合
分配の仕方でみると、上位11本(ベスト7)は、ボーナス分配実施のファンドが多く(11本中7本)、ベスト2はボーナス分配実施のファンドです。
過去1年以内にボーナス分配を実施したファンドは、投資環境の悪化により、半期内(本年2月以降)にボーナス分配を実施していません。
上記の表に掲載されたファンドの投信分類では、前回調査結果と同様に、国際債券型が20本中18本と最も多いです(全体の90%を占める)。
3.半期分配金
最近の運用結果を反映した状況をみるため、最新の6ヶ月(本年2月〜7月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド
※前回差は、前回調査での半期分配金との差額
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 7月分配金 |
| 1 | 3 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 485 | -25 | 0 | 60 |
| 2 | 2 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 480 | 0 | なし | 80 |
| 2 | 4 | AIGインベトメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 480 | 20 | なし | 90 |
| 2 | 外 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | (1、4、7、10月) | 480 | -20 | 0 | 80 |
| 3 | 5 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 450 | 30 | なし | 100 |
| 4 | 外 | 大和投資信託 | ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型) | 国際債券 | 1月、7月 | 440 | 370 | 370 | 370 |
| 4 | 外 | ゴールドマンサックス | GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型) | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 440 | 70 | 300 | 70 |
| 5 | 2 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 420 | 0 | 120 | 60 |
| 5 | 6 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 5 | 6 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 6 | 9 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド(アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 400 | 0 | 100 | 60 |
| 7 | 4 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 7 | 7 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 390 | 0 | なし | 65 |
| 7 | 7 | AIGインベトメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 7 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 新興国通貨建て債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 8 | 8 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 378 | -3 | なし | 63 |
| 9 | 9 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 370 | -5 | なし | 60 |
| 10 | 10 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 10 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 10 | 日興アセット | 世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 10 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
| 10 | 外 | ベアリング投信 | ベアリング 新興国債券ファンド(あすなろ) | 国際債券 | なし | 360 | 0 | なし | 60 |
<年間分配金ランキングとの違い>
1)順位の特徴
年間ランキングに比べ、上位(ベスト6)は全て国際債券型ファンドです(年間ランキングでのベスト6は、バランス型1本、国際株式型1本を含む。この結果は前回調査結果と同じ)。
国際債券型ファンドのシェアが非常に高く、上位22本中21本(約95%)を占めています(前回調査結果と同じ傾向)。
上位22本には、バランス型が1本も含まれていません(年間ランキングではバランス型1本を含む)。軟調な投資環境によって、株式を投資対象に含むファンドの運用が低迷しているためです。
1位の「シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)」は、対象期間中にボーナス分配を実施していませんが、月毎の分配金が高めで本年6月まで85円でした(7月からは60円に減額されました)。
この半期分配金ランキングにあるファンドでは、半期の決算回数(6回)に満たない以下のファンドがあります(即ち、最近設定されたファンドです)。
このファンドは、今後半期6回分の分配金の合計値になった場合、半期分配金がさらに多くなります。
・4位:ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型) 2回分
・4位:GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型) 3回分
2)年間ランキングになく、新たにランクインしたファンド
ボーナス分配ではない通常時の分配金が、比較的多い(月60円以上)です。
ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型)は、7月の決算で、比較的多額のボーナス分配(370円)を行いました。
2)半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド
対象期間に、ボーナス分配を実施しなかったファンド、今回ランクインしたファンドよりも分配金の増加額が少なかったファンド、毎期の分配金が減額になったファンドです。
以下、年間順位に沿って列挙
・UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド
バランス型
年間1位:半期21位(半期分配金180円。年間980円) 毎期30円
本年2月、5月のボーナス分配がなかったため
・三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ)
国際債券型
年間10位:半期11位(半期分配金358円。年間720円)
本年7月から月65円に増額(本年3月から6月までは月58円)
・メロン世界新興国ソブリン・ファンド
国際債券型
年間11位:半期12位:(半期分配金340円。年間700円)
本年6月から月50円に減額(それまでは月60円)
3)半期ランキングでの入れ替え
<前回ランク外・今回ランクイン>
・ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型)
7月のボーナス分配370円の影響
<前回ランクイン・今回ランク外>
前回は21本を対象としましたが、今回は同順位の本数が増えたことで22本が対象になったため、上記ファンドと入れ替えたファンドはありません。
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