<調査結果の要約>
◎前回上位にあった新興国対象の国際株式型が分配金の減少によりランク外へ
■年間分配金が最も多いファンドは、HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)(前回も1位)
■年間分配金が増加したファンドはなく、年間分配金が減少したファンドは2本(三菱UFJ Jリートオープンなど)
■投信分類では「国際株式型」が最も多い。上位は新興国を対象にした国際株式型ファンドが多い
■上位のファンドは分配時期(決算期)での分配金のバラツキが大きい(最新決算期の分配金は、過去1年以内で最も少ない場合が多い)
■半期分配金が最も多いファンドは、ダイワ・ブラジル株式ファンド(前回も1位)
■半期分配金が増加および減少したファンドなし
■半期分配金上位の投信分類では、国際債券型が最も多い(前回も1位)
■半期での上位は、年間ランキングよりも新興国投資タイプが少ない
※順/前は、前回調査(9月実績)での順位、背景が黄色のファンドは、前回調査ではランク外であったファンド
※前回差は、前回調査(9月実績)との差額
※昨10分配は、昨年10月の分配金
※分配での「外」は、対象とした決算月は決算月ではなかったことを示す
※昨10分配(昨年10月の分配金)での「無」は、設定日の関係で分配を実施しなかったことを示す
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 前回差 | 10月分配 | 昨10分配 |
| 1 | 1 | HSBC投信 | HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型) | 国際株式 | 3090 | 0 | 外 | 外 |
| 2 | 4 | BNPパリバ | NCドリーム 九州アジアファンド | バランス | 1230 | 0 | 外 | 外 |
| 3 | 5 | シュローダー投信 | シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配) | 国際株式 | 1200 | 0 | 外 | 外 |
| 4 | 7 | 大和投資信託 | ダイワ・ブラジル株式ファンド | 国際株式 | 1000 | 0 | 外 | 外 |
| 5 | 8 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 国際債券 | 960 | 0 | 外 | 外 |
| 5 | 8 | 三井住友アセット | 三井住友・グローバル・リート・オープン(3ヵ月決算型)(世界ビル紀行) | 国際REIT | 960 | 0 | 外 | 外 |
| 6 | 9 | 大和住銀投信 | アジア好配当株ファンド | 国際株式 | 950 | 0 | 外 | 外 |
| 7 | 10 | 大和投資信託 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン 3カ月決算型(杏の実3M) | 国際債券 | 900 | 0 | 外 | 外 |
| 8 | 11 | ユナイテッド | グローバル高配当プラスファンド(世界資産) | 国際株式 | 880 | 0 | 外 | 外 |
| 8 | 11 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン | 国際債券 | 880 | 0 | 外 | 外 |
| 9 | 14 | 三菱UFJ投信 | 地球温暖化対策株式ファンド(青い地球) | 国際株式 | 810 | 0 | 外 | 外 |
| 10 | 15 | フォルティス・アセット | クロッキー日本株プラス(3ヵ月決算型)(ダブルインカム) | 国内株式 | 800 | 0 | 外 | 外 |
| 11 | 13 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ Jリートオープン | 国内REIT | 780 | -60 | 180 | 240 |
| 12 | 18 | 大和投資信託 | ダイワJ-REITオープン | 国内REIT | 720 | 0 | 外 | 外 |
| 13 | 17 | 野村アセット | 世界好配当株投信(年4回決算型) | 国際株式 | 710 | -30 | 80 | 110 |
| 14 | 19 | ブラックロック | ブラックロック天然資源株ファンド | 国際株式 | 700 | 0 | 外 | 外 |
| 15 | 20 | 日興アセット | エマージング10 | 国際株式 | 680 | 0 | 外 | 外 |
| 15 | 20 | 住信アセット | 住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン | 国際株式 | 680 | 0 | 外 | 外 |
| 16 | 22 | フィデリティ投信 | フィデリティ・グローバル好配当株ファンド | 国際株式 | 610 | 0 | 外 | 外 |
| 17 | 23 | クレディ・スイス | クレディ・スイス・ブラジル債券ファンド(アマゾンの恵み) | 国際債券 | 600 | 0 | 外 | 外 |
| 17 | 23 | みずほ投信 | MHAM海外好配当株ファンド | 国際株式 | 600 | 0 | 150 | 150 |
| 17 | 23 | 三井住友アセット | 三井住友・USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ) | 国際債券 | 600 | 0 | 外 | 外 |
1.概況
年4回分配型のファンドで年間分配金が最も多いファンドは、HSBC投信「HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)」です(前回も1位)。他のファンドに比べても特に分配金が多いです。
年間分配金ランキング ベスト20で、10月に決算のあったファンドのうち、年間分配金が増加したファンドはなく、年間分配金が減少したファンドは以下の2本です。
・三菱UFJ投信「三菱UFJ Jリートオープン」 年間780円(60円減)
・野村アセット「世界好配当株投信(年4回決算型)」 年間710円(30円減)
前回調査結果と比べ、ランクインしたファンドの主な変化としては、新興国対象の国際株式型ファンドの分配金が減少し、上位20本外になったことです。これらランク外になったファンドに代わって、前回調査で次点の順位にあったファンドの順位が繰り上がりました。
<前回ランクインしたが、今回ランク外のファンド>
※順/前は前回調査での順位。順/今は今回調査での順位
| 順/前 | 順/今 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 前回差 | 10月分配 | 昨10分配 |
| 2 | 84 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJワールド資源株オープン(3カ月決算型) | 国際株式 | 0 | -2700 | 0 | 2700 |
| 3 | 63 | JPモルガンアセット | JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3) | 国際株式 | 100 | -1400 | 0 | 1400 |
| 3 | 48 | シュローダー | シュローダーBRICs株式ファンド | 国際株式 | 250 | -1250 | 50 | 1300 |
| 6 | 36 | ゴールドマンサックス | GSエマージング・資産分散ファンド | バランス | 380 | -720 | 80 | 800 |
| 12 | 21 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 国際株式 | 550 | -300 | 100 | 400 |
| 16 | 47 | 野村アセット | アジア好配当株投信 | 国際株式 | 260 | -500 | 0 | 500 |
2.投信分類
| 順位 | 投信分類 | 本数 | 本数/前 |
| 1 | 国際株式 | 12(54.5) | 12(60.0) |
| 2 | 国際債券 | 5(22.7) | 3(15.0) |
| 3 | 国内REIT | 2(9.1) | 1(5.0) |
| 4 | バランス | 1(4.5) | 2(10.0) |
| 国際REIT | 1(4.5) | 1(5.0) | |
| 国内株式 | 1(4.5) | 1(5.0) |
■投信分類では国際株式が最も多い(9月実績と同じ)
投信分類では、前回調査結果と同様に、国際株式型が最も多く、次に国際債券型が多いです。
国際株式型の投資対象は、新興国対象(上位の方)、先進国企業(下位の方)が多いです。ベスト5の6本のうち5本は、新興国に関連したファンドです。
<毎月分配型ファンドとの相違点>
| 分配型 | 順位 | 投信分類 | 本数 | 構成比% |
| 年4回 | 1 | 国際株式 | 12 | 54.5 |
| 2 | 国際債券 | 5 | 22.7 | |
| 3 | 国内REIT | 2 | 9.1 | |
| 4 | バランス | 1 | 4.5 | |
| 国際REIT | 1 | 4.5 | ||
| 国内株式 | 1 | 4.5 | ||
| 毎月 | 1 | 国際債券 | 9 | 37.5 |
| 2 | 国際REIT | 8 | 33.3 | |
| 3 | 国際株式 | 2 | 8.3 | |
| 国内REIT | 2 | 8.3 | ||
| バランス | 2 | 8.3 | ||
| 4 | 商品 | 1 | 4.2 |
年4回分配型は、毎月分配型に比べ国際株式型が多く、国内REIT型や国際REIT型が少ないです。REITが少ないのは、本数が毎月分配型よりも少ないことが影響しています。
国内REIT型(年4回6本、毎月15本)
国際REIT型(年4回2本、毎月41本)
年4回分配型は、毎月分配型に比べれば国内株式型が多いです。これは毎月分配型では国内株式型が1本しかないためです(日興アセット「株ちょファンド日本(カブチョファンド)」)。
3.分配の仕方でみた場合
■上位は分配時期での分配金のバラツキが大きい
ベスト4の5本の分配の仕方をみると、決算時期によって分配金が極端に変動するファンドが多いです。最も分配金は多い決算期は過去1年間で最も古い決算期となっており、かつ最新決算期の分配金が過去1年間で最も少ないファンドが大半を占めます(最新決算期では、6本中3本が無配)
1位 HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)
3000円:1回(07年11月)
30円:3回(最新決算月:8月の分配金)
2位 NCドリーム 九州アジアファンド
1230円:1回(07年12月)
0円(無配):3回(最新決算月:9月の分配金)
3位 シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配)
1200円:1回(07年11月)
0円(無配):3回(最新決算月:8月の分配金)
4位 ダイワ・ブラジル株式ファンド
1000円:1回(08年6月。初回分配)
0円(無配):1回(最新決算月:9月の分配金)
5位 ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型)
240円:4回
5位 三井住友・グローバル・リート・オープン(3ヵ月決算型)(世界ビル紀行)
240円:4回
4.半期分配金
最近の運用結果を反映した分配金の状況を把握するため、最新6ヶ月(本年5月〜10月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※順/年は、年間分配金ランキングでの順位。「外」は年間ランキング外を示す
※前回差は、半期分配金の9月実績との差額
※4月分配は、本年4月の分配金(10月の半期前の分配金として比較)
※分配での「外」は、対象とした決算月は決算月ではなかったことを示す
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 分配金 | 前回差 | 10月分配 | 4月分配 |
| 1 | 7 | 大和投資信託 | ダイワ・ブラジル株式ファンド | 国際株式 | 1000 | 0 | 外 | 外 |
| 2 | 9 | 三菱UFJ投信 | 地球温暖化対策株式ファンド(青い地球) | 国際株式 | 810 | 0 | 外 | 外 |
| 3 | 14 | ブラックロック | ブラックロック天然資源株ファンド | 国際株式 | 700 | 0 | 外 | 外 |
| 4 | 外 | ゴールドマンサックス | GS BRICs株式ファンド | 国際株式 | 500 | 0 | 外 | 外 |
| 5 | 5 | ピクテ投信 | ピクテ・NSPB・エマージング・ソブリン・ファンド(3ヵ月分配型) | 国際債券 | 480 | 0 | 外 | 外 |
| 5 | 5 | 三井住友アセット | 三井住友・グローバル・リート・オープン(3ヵ月決算型)(世界ビル紀行) | 国際REIT | 480 | 0 | 外 | 外 |
| 6 | 7 | 大和投資信託 | ハイグレード・オセアニア・ボンド・オープン3カ月決算型(杏の実3M) | 国際債券 | 450 | 0 | 外 | 外 |
| 7 | 8 | ユナイテッド | グローバル高配当プラスファンド(世界資産) | 国際株式 | 440 | 0 | 外 | 外 |
| 7 | 8 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープン | 国際債券 | 440 | 0 | 外 | 外 |
| 8 | 10 | フォルティス・アセット | クロッキー日本株プラス(3ヵ月決算型)(ダブルインカム) | 国内株式 | 400 | 0 | 外 | 外 |
| 8 | 17 | クレディ・スイス | クレディ・スイス・ブラジル債券ファンド(アマゾンの恵み) | 国際債券 | 400 | 0 | 外 | 外 |
| 9 | 11 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ Jリートオープン | 国内REIT | 360 | 0 | 180 | 180 |
| 9 | 12 | 大和投資信託 | ダイワ・J-REITオープン | 国内REIT | 360 | 0 | 外 | 外 |
| 10 | 外 | 新光投信 | 海外国債ファンド(3ヵ月決算型) | 国際債券 | 320 | 0 | 外 | 外 |
| 11 | 17 | みずほ投信 | MHAM海外好配当株ファンド | 国際株式 | 300 | 0 | 150 | 150 |
| 11 | 17 | 三井住友アセット | 三井住友USボンドオープン(為替ノーヘッジ型)(たのしみ) | 国際債券 | 300 | 0 | 外 | 外 |
| 11 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 欧州債券オープン(四季の恵み 欧州債券) | 国際債券 | 300 | 0 | 外 | 外 |
| 12 | 外 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(3ヶ月決算型)(US・セレクト3M) | 国際債券 | 270 | 0 | 135 | 135 |
| 12 | 外 | ピクテ投信 | ピクテ・ユーロ最高格付国債ファンド(3ヵ月決算型)(ユーロ・セレクト3M) | 国際債券 | 270 | 0 | 外 | 外 |
| 13 | 外 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ海外債券オープン(四季の恵み 海外債券) | 国際債券 | 260 | 0 | 外 | 外 |
<年間分配金ランキングとの違い>
1)順位の特徴
全体的にみて大きな変化はなく、前回調査結果と同じような状況です。
べスト5の6本のうち新興国投資は3本であり、年間ランキングよりも少ないです。ベスト5には、話題性のあるテーマ(環境、資源)のファンドが2本含まれています。
ダイワ・ブラジル株式ファンドは本年6月が初回分配でしたが、1000円の分配金となったため、1位になっています。ただし、9月の決算では無配になっています。
前回調査結果と比べ、半期分配金の増加や減少はありません。
ランクインしたファンドの入替は以下のファンドです。
<前回ランク外・今回ランクイン>
三菱UFJ 海外債券オープン(四季の恵み(海外債券))
前回14位(今回13位) 、前回半期260円(今回半期260円)
<前回ランクイン・今回ランク外>
三菱UFJ 戦略資産分散ファンド
前回12位(今回18位) 、前回半期275円(今回半期210円)
| 順位 | 投信分類 | 本数/半 | 本数/年 |
| 1 | 国際債券 | 10(50.0) | 5(22.7) |
| 2 | 国際株式 | 6(30.0) | 12(54.5) |
| 3 | 国内REIT | 2(10.0) | 2(9.1) |
| 4 | 国際REIT | 1(5.0) | 1(4.5) |
| 国内株式 | 1(5.0) | 1(4.5) | |
| バランス | 0 | 1(4.5) |
投信分類では、国際債券型が最も多いです(前回も1位)。半期は年間に比べ、国際債券型が多く、国際株式型が少ないです。半期ランキングに含まれた国際債券型のファンドは、やや高めの分配を安定して分配しているファンドです。
※右記の表の()内は構成比。単位は%
2)年間ランキングになく、半期ランキングにあるファンド
国際債券型が大半を占め、6本のうち5本を占めます(投資対象は全て先進国)。
3)年間ランキングにあって、半期ランキングにないファンド
国際株式型ファンドが最も多く(8本中7本)、内訳をみると、新興国を対象にした国際株式型ファンドが5本と最も多いです。年間ベスト3の3本全てが、半期順位ではランク外になっています。
※年間順位にそって列挙
※○は国際株式(主に先進国)、●は国際株式(新興国)、▲バランス型
●HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)
年間1位 3090円(半期35位 60円)
▲NCドリーム 九州アジアファンド
年間2位 1230円(半期50位:最下位 0円)
●シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配)
年間3位 1200円(半期50位:最下位 0円)
●アジア好配当株ファンド
年間6位 950円(半期29位 100円)
○世界好配当株投信(年4回決算型)
年間13位 710円(半期21位 180円)
●エマージング10
年間15位 680円(半期28位 120円)
●住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン
年間15位 680円(半期17位 220円)
○フィデリティ・グローバル好配当株ファンド
年間16位 610円(半期21位 180円)
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