<調査結果の要約>
1)全般的にリターンがよいタイプは、先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンド。次に、米国の高格付け債券を対象にしたファンドが多い
2)年間リターンが最も高いファンドは、SGアセット「りそな・米国政府機関証券ファンド(為替ヘッジあり)」(前回調査結果でも1位)
ファンドの特徴では、先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンド。次に、米国の高格付け債券を対象にしたファンドが多い
3)6ヶ月リターンが最も高いファンドは、野村アセット「野村豪州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり)」
ファンドの特徴では、先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンド。次に、米国の高格付け債券を対象にしたファンドが多い(年間リターンよりも上位に多い)
4)3ヶ月リターンが最も高いファンドは、野村アセット「野村豪州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり)」
ファンドの特徴では、先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンド。次に、米国の高格付け債券を対象にしたファンドが多い
5)1ヶ月リターンが最も高いファンドは、AIGインベストメンツ「AIG米国優先証券ファンド(ピュアリゾート)為替ヘッジなし」
ファンドの特徴では、ベスト4は、米国の優先証券を投資対象にしたファンド。次に、先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンドが多い
1.概況
比較対象期間によって多少の差がありますが、リターン最もがよいタイプは、「先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンド」が多いです。
米欧金融危機により、円高が進行した影響が大きいようです。
為替要因の影響度(円高/外貨安の程度)によって、リターンに差がついているようで、投資対象の債券の通貨に対し円高になっているほど、リターンがよくないようです。
対象ファンド全体を、投資地域などのタイプ別にリターンのよい順にすると、おおよそ以下のようになります。
1)先進国(高格付け)為替ヘッジあり
2)米国(高格付け)
3)グローバル分散(主に先進国対象)
4)欧州(高格付け)
5)オーストラリア(高格付け)
6)新興国
7)米国(低格付け:高利回り債)
8)欧州(低格付け:高利回り債)
オーストラリア(豪ドル)は利下げの影響が大きいようです。
| 通貨名 | 昨年10月31日の円レート | 本年10月31日の円レート | 減少率:% | 差額:円 |
| 米ドル | 114.61 | 97.2 | 15.2 | 17.4 |
| ユーロ | 165.56 | 123.5 | 25.4 | 42.1 |
| 豪ドル | 105.6 | 64.15 | 39.3 | 41.5 |
| トルコ リラ | 96.3 | 61.93 | 35.7 | 34.4 |
| マレーシア リンギット | 34.35 | 27.69 | 19.4 | 6.7 |
| 南アフリカ ランド | 17.42 | 9.6 | 45.1 | 7.9 |
右の表は、昨年10月31日と本年10月31日の為替レートを比較したものですが、上記の順を反映したような通貨ごとの順位になっています。
新興国の通貨は、リターンのよいファンドに含まれている通貨で、昨年10月31日のレートが確認できた3通貨を対象にしました。
参考:米ドルの過去1年間の推移(Yahooファイナンス)
参考:ユーロの過去1年間の推移(Yahooファイナンス)
参考:豪ドルの過去1年間の推移(Yahooファイナンス)
参考:トルコ リラの過去1年間の推移(Yahooファイナンス)
参考:マレーシア リンギットの過去1年間の推移(Yahooファイナンス)
参考:南アフリカ ランドの過去1年間の推移(Yahooファイナンス)
1.年間リターン
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 年間リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | SGアセット | りそな・米国政府機関証券ファンド(為替ヘッジあり) | -0.6 | 240 | 20 | なし |
| 2 | 野村アセット | 野村豪州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり) | -0.9 | 0 | 0 | なし |
| 3 | ゴールドマンサックス | ゴールドマンサックス世界債券オープンCコース(毎月分配、限定為替ヘッジ) | -3.5 | 120 | 10 | なし |
| 4 | ベアリング投信 | BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(ウィンドミル) | -5.6 | 480 | 40 | なし |
| 5 | シュローダー投信 | シュローダー月果美人 | -6.5 | 300 | 25 | なし |
| 6 | ドイチェアセット | ドイチェ欧州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり) | -8.1 | 120 | 10 | なし |
| 7 | 野村アセット | アセットバック証券オープンCコース(為替ヘッジあり) | -8.7 | 148 | 5 | 毎期変動 |
| 7 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ USボンドファンド(夢満債)米ドルコース | -8.7 | 299 | 24 | 毎期変動 |
| 8 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ米国債券オープン | -8.8 | 360 | 30 | なし |
| 9 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(US・セレクト) | -9.6 | 540 | 45 | なし |
| 10 | 野村アセット | 野村ファンドラップ外国債券 Aコース(為替ヘッジあり) | -9.7 | 134 | 15 | 毎期変動 |
| 11 | 大和投資信託 | ハイグレード・USドル・ボンド・オープン(打出の小槌) | -10.0 | 450 | 35 | なし |
| 12 | 大和投資信託 | ダイワ高格付米ドル債オープン | -10.1 | 420 | 35 | なし |
| 13 | フランクリン・テンプルトン | フランクリン・テンプルトン 米国政府証券ファンド(メイフラワー号) | -12.0 | 370 | 29 | 毎期変動 |
| 13 | SGアセット | りそな・米国政府機関証券ファンド(為替ヘッジなし) | -12.0 | 420 | 35 | なし |
| 14 | 国際投信 | ザ・ルーミス・ファンド | -12.3 | 240 | 20 | なし |
| 15 | フィデリティ投信 | フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンドAコース(為替ヘッジあり) | -13.4 | 565 | 55 | なし |
| 16 | プルデンシャル | PRU アメリカ中期社債ファンド | -14.2 | 480 | 40 | なし |
| 17 | ゴールドマンサックス | ゴールドマンサックス世界債券オープンDコース(毎月分配 限定為替なし) | -15.4 | 300 | 25 | なし |
| 18 | 三菱UFJ投信 | ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド(為替ヘッジ付き) | -15.8 | 272 | 30 | なし |
| 18 | 損保ジャパンアセット | 損保ジャパン-TCW・MBSファンド(エムエム) | -15.8 | 300 | 25 | なし |
ファンドの特徴をみると、上位(7位まで)は先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンドです。次に、米国の高格付け債券を対象にしたファンドが多いです。
3〜5位の3本は、限定的に(状況に応じ)為替ヘッジを行う仕様になっています。5位の「シュローダー月果美人」の投資対象は、米国債券38%、新興国債券46%、キャッシュ等16%となっています(2008年10月10日時点)。
年間リターンが高いファンドは分配金が多い方ではないです。国際債券型での年間分配金順位でみると、最も高い順位にあるのは「フィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンド Aコース(為替ヘッジあり)」の48位です。
年間分配金順位のベスト3(3本)は、年間リターンでは下位の方に含まれています。
・短期豪ドル債オープン
年間分配金1位(年間分配金1150円)
年間リターン104位(年間リターン -33.9)
・フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド
年間分配金2位(年間分配金1140円)
年間リターン99位(年間リターン -32.9)
・ダイワ世界債券ファンド(ワールドプライム)
年間分配金3位(年間分配金1060円)
年間リターン52位(年間リターン -23.6)
※参考:国際債券型投信の分配金ランキング(08年11月月版)
2.6ヶ月リターン
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 6ヶ月リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 野村アセット | 野村豪州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり) | 1.5 | 0 | 0 | なし |
| 2 | SGアセット | りそな・米国政府機関証券ファンド(為替ヘッジあり) | -1.7 | 240 | 20 | なし |
| 3 | ゴールドマンサックス | ゴールドマンサックス世界債券オープンCコース(毎月分配、限定為替ヘッジ) | -3.1 | 120 | 10 | なし |
| 4 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ USボンドファンド(夢満債)米ドルコース | -3.4 | 299 | 24 | 毎期変動 |
| 5 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ米国債券オープン | -3.8 | 360 | 30 | なし |
| 6 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(US・セレクト) | -4.3 | 540 | 45 | なし |
| 7 | 野村アセット | アセットバック証券オープンCコース(為替ヘッジあり) | -5.1 | 148 | 5 | 毎期変動 |
| 7 | 大和投資信託 | ハイグレード・USドル・ボンド・オープン(打出の小槌) | -5.1 | 450 | 35 | なし |
| 8 | 大和投資信託 | ダイワ高格付米ドル債オープン | -5.2 | 420 | 35 | なし |
| 9 | ベアリング投信 | BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(ウィンドミル) | -5.6 | 480 | 40 | なし |
ファンドの特徴をみると、ベスト3の3本は、先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンドです。4位以降は、米国の高格付け債券を対象にしたファンドが多いです(年間リターンよりも上位に多いです)。
6ヶ月リターンが高いファンドは分配金が多い方ではないです。国際債券型での半期分配金順位でみると、最も高い順位にあるのは「JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(US・セレクト)」の50位です。
半期分配金順位のベスト2の3本(全て新興国対象のファンド)は、6ヶ月リターンでは下位の方に含まれています。
・りそな・JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド(毎月決算型)
半期分配金1位(半期分配金670円)
半期リターン81位(6ヶ月リターン -23.8)
・ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型)
半期分配金2位(半期分配金650円)
半期リターン74位(6ヶ月リターン -22.9)
・GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型)
半期分配金2位(半期分配金650円)
半期リターン84位(6ヶ月リターン -24.0)
※参考:国際債券型投信の分配金ランキング(08年11月版)
3.3ヶ月リターン
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 3ヶ月リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 野村アセット | 野村豪州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり) | 1.2 | 0 | 0 | なし |
| 2 | ゴールドマンサックス | ゴールドマンサックス世界債券オープンCコース(毎月分配、限定為替ヘッジ) | 0 | 120 | 10 | なし |
| 3 | SGアセット | りそな・米国政府機関証券ファンド(為替ヘッジあり) | -0.6 | 240 | 20 | なし |
| 4 | 野村アセット | アセットバック証券オープンCコース(為替ヘッジあり) | -4.0 | 148 | 5 | 毎期変動 |
| 5 | ドイチェアセット | ドイチェ欧州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり) | -4.1 | 120 | 10 | なし |
| 6 | 野村アセット | 野村ファンドラップ外国債券 Aコース(為替ヘッジあり) | -4.9 | 134 | 15 | 毎期変動 |
| 7 | ベアリング投信 | BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド(ウィンドミル) | -5.9 | 480 | 40 | なし |
| 8 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ USボンドファンド(夢満債)米ドルコース | -6.5 | 299 | 24 | 毎期変動 |
| 9 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ米国債券オープン | -7.0 | 360 | 30 | なし |
| 10 | JPモルガンアセット | JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(US・セレクト) | -7.5 | 540 | 45 | なし |
ファンドの特徴をみると、上位(7位まで)は先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンドです。8位以下は、米国の高格付け債券を対象にしたファンドです。
リターンがよいファンドは半期分配金が多い方ではなく、国際債券型での半期分配金ランキングで最も高い順位にあるのは「JPM USトレジャリー・インカム・ファンド(US・セレクト)」で50位です。
4.1ヶ月リターン
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 1ヶ月リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | AIGインベストメンツ | AIG米国優先証券ファンド(ピュアリゾート)為替ヘッジなし | 6.7 | 564 | 47 | なし |
| 2 | AIGインベストメンツ | AIG米国優先証券オープン(マイリゾート)Aコース(為替ヘッジあり) | 6.5 | 270 | 20 | なし |
| 3 | AIGインベストメンツ | AIG米国優先証券ファンド(ラストリゾート)為替ヘッジあり | 5.7 | 300 | 25 | なし |
| 4 | AIGインベストメンツ | AIG国優先証券オープン(マイリゾート)Bコース(為替ヘッジなし) | 1.7 | 480 | 40 | なし |
| 5 | 野村アセット | 野村豪州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり) | 0.9 | 0 | 0 | なし |
| 6 | ゴールドマンサックス | ゴールドマンサックス世界債券オープンCコース(毎月分配、限定為替ヘッジ) | -0.7 | 120 | 10 | なし |
| 7 | SGアセット | りそな・米国政府機関証券ファンド(為替ヘッジあり) | -2.9 | 240 | 20 | なし |
| 8 | ドイチェアセット | ドイチェ欧州債券ファンドCコース(為替ヘッジあり) | -3.0 | 120 | 10 | なし |
| 9 | 野村アセット | 野村ファンドラップ外国債券 Aコース(為替ヘッジあり) | -3.6 | 134 | 15 | 毎期変動 |
| 10 | シュローダー投信 | シュローダー月果美人 | -4.6 | 300 | 25 | なし |
ファンドの特徴をみると、ベスト4は、米国の優先証券を投資対象にしたファンドです。5位以下は、先進国の高格付け債券を対象にした為替ヘッジありのファンドです。
リターンがよいファンドは半期分配金が多い方ではなく、国際債券型での半期分配金順位でみると、最も高い順位にあるのは「AIG米国優先証券ファンド(ピュアリゾート)為替ヘッジなし」の48
位です。
5.損失が多いファンド(各リターンでのワースト5)
| 対象期間 | 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | リターン | 年間分配金 | 10月分配金 |
| 年間 | 1 | 野村アセット | 野村ユーロ・ハイ・イールド ボンド オープン Bコース | -47.7 | 625 | 48 |
| 2 | CAアセット | CA米国・ユーロ高利回り債ファンド(りそなペア・ハイ インカム) | -44.1 | 816 | 68 | |
| 3 | BNPパリバ | 欧州債券・通貨分散型ファンド(横綱) | -43.3 | 660 | 55 | |
| 4 | 野村アセット | 米欧 ハイ・インカムオープン | -42.2 | 720 | 55 | |
| 5 | PCAアセット | PCA欧米高利回り社債オープン | -41.6 | 720 | 60 | |
| 6ヶ月 | 1 | 野村アセット | 野村ユーロ・ハイ・イールド ボンド オープン Bコース | -42.9 | 625 | 48 |
| 2 | CAアセット | CA米国・ユーロ高利回り債ファンド(りそなペア・ハイ インカム) | -37.0 | 816 | 68 | |
| 3 | PCAアセット | PCA欧米高利回り社債オープン | -36.0 | 720 | 60 | |
| 4 | 野村アセット | 米欧 ハイ・インカムオープン | -35.7 | 720 | 55 | |
| 5 | BNPパリバ | 欧州債券・通貨分散型ファンド(横綱) | -35.6 | 660 | 55 | |
| 3ヶ月 | 1 | 野村アセット | 野村ユーロ・ハイ・イールド ボンド オープン Bコース | -42.5 | 625 | 48 |
| 2 | ドイチェアセット | DWSロシア・ルーブル債券投信(毎月分配型) | -37.7 | 150 | 50 | |
| 3 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | -36.0 | 780 | 65 | |
| 3 | BNPパリバ | 欧州債券・通貨分散型ファンド(横綱) | -36.0 | 660 | 55 | |
| 4 | CAアセット | CA米国・ユーロ高利回り債ファンド(りそなペア・ハイ インカム) | -35.8 | 816 | 68 | |
| 1ヶ月 | 1 | 野村アセット | 欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド(豪ドルコース) | -33.0 | 100 | 100 |
| 2 | 野村アセット | 野村ユーロ・ハイ・イールド ボンド オープン Bコース | -32.1 | 625 | 48 | |
| 3 | 野村アセット | 欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド(欧州通貨コース) | -28.4 | 75 | 75 | |
| 4 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | -27.6 | 780 | 65 | |
| 5 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | -27.4 | 840 | 70 |
損失が多いファンドの特徴をみると、米国や欧州の高利回り事業債(ハイイールド。社債等)を投資対象にしたタイプが最も多いです。特に、欧州対象のファンドの方が損失は多く、「野村ユーロ・ハイ・イールド ボンド オープン Bコース」は、3つのリターンでワースト1位になっています。
次に、損失が多いタイプは、新興国を投資対象にしたファンドです。特に、「JPM新興国ソブリン・オープン」が2つリターンでワースト5内に含まれています。
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