<調査結果の要約>
為替ヘッジありタイプである「日興・CS世界高配当株式ファンドB(ヘッジあり)」が4つのリターン全てで1位(円高の影響)
リターンがよい(損失が少ない)タイプは、先進国の公益株・インフラ関連を投資対象にしたファンドが多い(前回調査結果と同じ)。特に、「グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん)」は年間・6ヶ月・3ヶ月の3つのリターンで2位
リターンがよくない(損失が多い)ファンドのタイプは新興国対象のファンド(ワースト1位は全て新興国対象のファンド)
金融株や資源株の割合が高く、公益等のディフェンシブ株の割合が低いファンドも損失が多い
1.リターンのよい(損失が少ない)ファンドの特徴
現在の軟調相場では、堅調であった過去の実績と比較したリターンでみると、利益はなく全て損失になっています。このため、リターンがよいというよりは、損失が少ないファンドを指摘することになります。
損失が少ないファンドの特徴をみると、主に公益株に投資するタイプが上位にくる場合が多いです。軟調でも大きく下がりにくい投資対象の特性によるものと思います。
公益株以外のファンドで先進国を対象にしたファンドでは、公益株を含め、食料品・医療など景気の影響を大きく受けにくいディフェンシブ株関連の投資割合が高いファンドが多いです。
4タイプのリターン上位10本のうち、3タイプのリターンに含まれた以下の5本のファンドは、上記のような特徴があります。
・DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部)
・SG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム)
・たんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム)
・世界好配当株投信(毎月分配型)
・みずほ好配当世界株オープン
分配金では、年間分配金が比較的多くない(年間分配金順位が高い方ではない)ファンドの方が、損失が少なくなっているようです。上記の5本もこのタイプに含まれます。
1.年間リターン
※上位10本程度を対象(他のリターンでも同様)
※順/分は、国際株式型ファンドでの年間分配金の順位
※年間の決算回数が年12回未満のファンドは、以下の1本
・グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん)10回
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 年間リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 6 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドB(ヘッジあり) | -21.3 | 630 | 50 | なし |
| 2 | 20 | 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | -22.0 | 250 | 25 | 1、4、7、10月 |
| 3 | 2 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | -23.7 | 1050 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 5 | 新光投信 | 新光ピクテ世界インカム株式ファンド | -25.8 | 650 | 30 | 6月、12月 |
| 5 | 18 | 野村アセット | 世界好配当株投信(毎月分配型) | -29.0 | 295 | 20 | 1、4、7、10月 |
| 6 | 11 | DIAMアセット | DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部) | -29.9 | 530 | 40 | 3、6、9、12月 |
| 6 | 16 | 日興アセット | 世界好配当インフラ株ファンド | -29.9 | 360 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 7 | 16 | SGアセット | SG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム) | -30.0 | 360 | 30 | 1月、7月 |
| 8 | 16 | SGアセット | たんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム) | -30.2 | 360 | 30 | 1月、7月 |
| 9 | 9 | みずほ投信 | みずほ好配当世界株オープン | -30.5 | 560 | 30 | 3、6、9、12月 |
ファンドの特徴をみると、2〜4位の3本は公益株やインフラ関連を主な投資対象にしたファンドです。
5位以下では、先進国を中心に地域分散投資をしているファンドで、公益株を含め、食料品・医療など景気の影響を大きく受けにくいディフェンシブ株関連の投資割合が高いファンドが多いです。
前回調査結果では、新興国投資のファンドや、欧州の投資比率が高いファンドがベスト10に含まれていましたが、今回は含まれていません。
2.6ヶ月リターン、および3ヶ月リターン
※順/分は、国際株式型ファンドでの半期分配金の順位
※年間の決算回数が年12回未満のファンドは、以下の1本
・グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん)10回
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 6ヶ月リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 5 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドB(ヘッジあり) | -27.6 | 630 | 50 | なし |
| 2 | 11 | 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | -29.8 | 250 | 25 | 1、4、7、10月 |
| 3 | 12 | 野村アセット | 世界好配当株投信(毎月分配型) | -31.3 | 295 | 20 | 1、4、7、10月 |
| 4 | 2 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | -31.5 | 1050 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 4 | 10 | 新光投信 | 新光ピクテ世界インカム株式ファンド | -31.5 | 650 | 30 | 6月、12月 |
| 5 | 8 | DIAMアセット | DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部) | -33.7 | 530 | 40 | 3、6、9、12月 |
| 6 | 10 | SGアセット | SG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム) | -35.3 | 360 | 30 | 1月、7月 |
| 7 | 10 | SGアセット | たんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム) | -35.4 | 360 | 30 | 1月、7月 |
| 8 | 10 | みずほ投信 | みずほ好配当世界株オープン | -35.5 | 560 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 9 | 8 | 日興アセット | グローバル高配当株式ファンド(軍配) | -36.7 | 480 | 40 | (3、6、9、12月) |
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 3ヶ月リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 5 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドB(ヘッジあり) | -21.1 | 630 | 50 | なし |
| 2 | 11 | 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | -27.6 | 250 | 25 | 1、4、7、10月 |
| 3 | 12 | 野村アセット | 世界好配当株投信(毎月分配型) | -28.4 | 295 | 20 | 1、4、7、10月 |
| 4 | 10 | 新光投信 | 新光ピクテ世界インカム株式ファンド | -30.2 | 650 | 30 | 6月、12月 |
| 5 | 2 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | -30.3 | 1050 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 6 | 8 | DIAMアセット | DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部) | -31.5 | 530 | 40 | 3、6、9、12月 |
| 7 | 10 | みずほ投信 | みずほ好配当世界株オープン | -32.4 | 560 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 8 | 10 | SGアセット | SG 世界好配当株式ファンド(グローバル・ドリーム) | -33.1 | 360 | 30 | 1月、7月 |
| 8 | 10 | SGアセット | たんぎん世界好配当株式ファンド(ワールド・ドリーム) | -33.1 | 360 | 30 | 1月、7月 |
| 9 | 5 | しんきんアセット | しんきん世界好配当利回り株ファンド | -33.7 | 600 | 50 | なし |
| 9 | 8 | 日興アセット | グローバル高配当株式ファンド(軍配) | -33.7 | 480 | 40 | (3、6、9、12月) |
ファンドの特徴をみると、上位(2位、4位の2本)は公益株やインフラ関連を主な投資対象にしたファンドです。
3位と5位以下には、先進国を中心に地域分散投資をしているファンドで、公益株、食料品・医療など景気の影響を大きく受けにくいディフェンシブ株関連の投資割合が高いファンドが多いです。
3.1ヶ月リターン
※順/分は、国際株式型ファンドでの半期分配金の順位
※年間の決算回数が12回未満のファンドは以下の1本
・グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん)10回
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 1ヶ月リターン | 年間分配金 | 10月分配金 | ボーナス分配等 |
| 1 | 5 | 日興アセット | 日興・CS世界高配当株式ファンドB(ヘッジあり) | -13.0 | 630 | 50 | なし |
| 2 | 12 | 野村アセット | 世界好配当株投信(毎月分配型) | -17.0 | 295 | 20 | 1、4、7、10月 |
| 3 | 11 | 野村アセット | グローバル・インフラ公共株・ファンド(インフラくん) | -17.9 | 250 | 25 | 1、4、7、10月 |
| 4 | 8 | DIAMアセット | DIAM世界好配当株オープン(世界配当倶楽部) | -19.1 | 530 | 40 | 3、6、9、12月 |
| 5 | 10 | みずほ投信 | みずほ好配当世界株オープン | -19.4 | 560 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 6 | 10 | 日興アセット | 世界好配当インフラ株ファンド | -19.5 | 360 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 7 | 2 | ピクテ投信 | ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド | -20.3 | 1050 | 30 | 3、6、9、12月 |
| 8 | 8 | 日興アセット | グローバル高配当株式ファンド(軍配) | -20.6 | 480 | 40 | (3、6、9、12月) |
| 9 | 5 | しんきんアセット | しんきん世界好配当利回り株ファンド | -20.7 | 600 | 50 | なし |
| 10 | 8 | 三井住友アセット | 三井住友・グローバル好配当株式オープン(世界の豆の木) | -21.0 | 580 | 40 | 3、6、9、12月 |
ファンドの特徴をみると、1)公益株やインフラ関連を主な投資対象にしたファンド、2)先進国を中心に地域分散投資をしているファンドで、公益株、食料品・医療など景気の影響を大きく受けにくいディフェンシブ株関連の投資割合が高いファンドが多いです。
他の3つのリターンに比べ、上記の2)のタイプが上位になっています。
5.損失が多いファンド
| 対象期間 | 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | リターン | 年間分配金 | 10月分配金 |
| 年間 | 1 | JPモルガンアセット | JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実) | -65.0 | 100 | 10 |
| 2 | 住信アセット | 住信 世界好配当株オープン(世界配当物語) | -55.3 | 360 | 30 | |
| 3 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | -55.1 | 540 | 45 | |
| 4 | 大和住銀投信 | グローバル好配当株オープン | -54.7 | 770 | 60 | |
| 5 | 国際投信 | グローバル株式インカム | -53.5 | 360 | 30 | |
| 5 | BNPパリバ | BNPパリバ高配当成長・ヨーロッパ株投資(欧州の恵み) | -53.5 | 300 | 25 | |
| 6ヶ月 | 1 | JPモルガンアセット | JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実) | -56.6 | 100 | 10 |
| 2 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型) | -50.9 | 360 | 30 | |
| 3 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | -47.0 | 540 | 45 | |
| 4 | 住信アセット | 住信 世界好配当株オープン(世界配当物語) | -45.1 | 360 | 30 | |
| 4 | 大和住銀投信 | グローバル好配当株オープン | -45.1 | 770 | 60 | |
| 3ヶ月 | 1 | JPモルガンアセット | JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実) | -54.2 | 100 | 10 |
| 2 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型) | -46.6 | 360 | 30 | |
| 3 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | -43.5 | 540 | 45 | |
| 4 | 住信アセット | 住信 世界好配当株オープン(世界配当物語) | -40.8 | 360 | 30 | |
| 5 | 大和住銀投信 | グローバル好配当株オープン | -40.5 | 770 | 60 | |
| 1ヶ月 | 1 | ピクテ投信 | ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型) | -31.8 | 360 | 30 |
| 2 | JPモルガンアセット | JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実) | -31.6 | 100 | 10 | |
| 3 | 住信アセット | 住信 世界好配当株オープン(世界配当物語) | -31.0 | 360 | 30 | |
| 4 | 三井住友アセット | 三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実) | -28.4 | 540 | 45 | |
| 5 | PCAアセット | PCAアジア・オセアニア好配当株式オープン | -27.8 | 420 | 35 |
リターンが最もよくない(損失が多い)ファンドは、新興国投資の「JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実)」であり、年間・6ヶ月、3ヶ月の3つのリターンでワースト1位になっています。
新興国投資のファンドのリターンが悪く(損失が多く)、ワースト3内には、必ず2〜3本含まれています。比較対象期間が短くなるほど、ワースト5に含まれる本数が増えており、特に1ヶ月リターンでは、5本中4本を占めています。
先進国を対象にしたファンドで、ワースト5に多く含まれているファンドでは、「住信 世界好配当株オープン(世界配当物語)」が4つのリターン全てに含まれています。次に多いのが「グローバル好配当株オープン」で、3つのリターンに含まれています。
これらのファンドは、前述のディフェンシブ株関連の投資割合が多いファンドに比べ、ディフェンシブ株関連の投資割合は低く、金融株や資源株の割合が高くなっています。
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