調査対象は56本で、2007年11月から2008年10月までの分配金を対象にしました。
なお、新興国以外の投資対象を含むファンドもありますが、今回の調査対象は新興国の投資比率がなるべく多いファンドを対象にしたいため(投資比率が低いとファンドの特性が低下するため)、新興国投資の投資比率が70%以上のファンドを対象にしました。
<調査結果の要約>
1)年間分配金が最も多い毎月分配型の新興国投資のファンドは、UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド(前回も1位)。次に、AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)が多い(前回3位)
2)前回調査との違い
●年間分配金の増加(6本)
AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)など
ボーナス分配以外の分配金が微増した程度(80円以下の増額)
●年間分配金の減少(4本)
シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配)など
ボーナス分配以外の分配金が微減した程度(5円以下の減額)
3)ボーナス分配実施のファンドが上位。半期内(本年5月以降)にボーナス分配を実施したファンドは10本中2本のみ(9月のリーマンショック以降は0本)
4)投信分類は国際債券が最も多い(22本中20本と大多数を占める)
5)半期分配金が最も多いファンドは、りそな・JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド(毎月決算型)。上位3本は、本年6〜8月にかけて300円以上のボーナス分配を実施したファンド
半期順位での投信分類では、上位26本にバランス型がなくなり、国際債券型のシェアが高まる(20本中19本が国際債券型。国際株式型は1本)
※順/前は、前回調査結果での順位
※以下の表中の「ボーナス分配」の所で、()になっているのは、目論見書に特に記載されていないが、通常の分配金より増配している月
※前回差は、前回調査の年間分配金との差額
※ボ分配金は、ボーナス分配金
| 順位 | 順/前 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 10月分配金 |
| 1 | 1 | UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 2、5、8、11月 | 980 | 0 | 650 | 30 |
| 2 | 3 | AIGインベストメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 965 | 15 | なし | 90 |
| 3 | 4 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 960 | 30 | なし | 100 |
| 3 | 2 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 960 | 0 | 360 | 60 |
| 3 | 2 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 960 | 0 | なし | 80 |
| 4 | 5 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 920 | -5 | 0 | 60 |
| 5 | 8 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 1、4、7、10月 | 900 | 80 | 100 | 80 |
| 6 | 6 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 860 | 10 | 0 | 80 |
| 7 | 9 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 新興国通貨建て債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 845 | 65 | 130 | 65 |
| 8 | 7 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 840 | 0 | 0 | 70 |
| 9 | 9 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 780 | 0 | 0 | 65 |
| 9 | 9 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 780 | 0 | なし | 65 |
| 9 | 9 | AIGインベストメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 780 | 0 | 0 | 65 |
| 10 | 10 | 三菱UFJ投信 | ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 765 | -3 | なし | 63 |
| 11 | 11 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド(アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 760 | 0 | 100 | 60 |
| 12 | 12 | ピクテ投信 | ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース) | 国際債券 | なし | 745 | -5 | なし | 60 |
| 13 | 14 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ) | 国際債券 | なし | 736 | 4 | なし | 65 |
| 14 | 13 | ベアリング投信 | ベアリング 新興国債券ファンド(あすなろ) | 国際債券 | なし | 730 | -5 | なし | 60 |
| 15 | 15 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 15 | 15 | 日興アセット | 日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし) | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 15 | 15 | 日興アセット | 世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター) | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
| 15 | 15 | 新光投信 | フロンティア・ワールド・インカム・ファンド | 国際債券 | なし | 720 | 0 | なし | 60 |
1.概況
年間分配金が最も多いファンドは、「UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド」です(前回も1位)。昨年11月に実施したボーナス分配650円の影響が大きいです。
ボーナス分配は年4回実施予定ですが、ボーナス分配を行ったのは昨年11月の1回だけで、最近の3回はボーナス分配を実施していません。
次に年間分配金が多いファンドは、「AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン)」です(前回3位)。ボーナス分配は実施しないタイプですが、高めの分配金(本年5月以降、6期連続、毎月90円)を出しています。
ベスト4の6本は、毎月分配型投資信託 年間分配金総合ベスト30に含まれたファンドであり、毎月分配型投資信託全体から見ても分配金が多いファンドです。
<前回調査結果との違い>
●年間分配金が増加(6本)
ボーナス分配以外の分配金が微増になった程度です。
以下の3本は、通算13回未満の決算(分配)のため、10月分の分配金が加算されたものです。
・新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) 通算11回分
・三菱UFJ 新興国通貨建て債券ファンド 12回分
●年間分配金の減少(4本)
ボーナス分配以外の分配金が微減になった程度です(5円以下の減額)。
●ランクインしたファンドの入れ替え
前回調査と同じファンドがランクインしており、入替ったファンドはありません。
2.分配の仕方、商品特性でみた場合
分配の仕方でみると、上位15本(ベスト11)は、ボーナス分配実施のファンドが多いです(15本中10本)。
過去1年以内にボーナス分配を実施したファンドは、投資環境の悪化により、半期内(本年4月以降)にボーナス分配を実施したのは10本中2本だけです(以下の国際債券型ファンド2本)
・2位 エマージング・カレンシー・債券ファンド 6月120円
・11位 シュローダー・アジア公社債ファンド (アジアン円舞曲) 6月100円
上記の表に掲載されたファンドの投信分類では、前回調査結果と同様に、国際債券型が最も多く、91%(22本中20本)を占めます。
3.半期分配金
最近の運用結果を反映した状況をみるため、過去6ヶ月(本年5月〜10月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド
※前回差は、前回調査での半期分配金との差額
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | ボーナス分配月 | 分配金 | 前回差 | ボ分配金 | 10月分配金 |
| 1 | 外 | JPモルガンアセット | りそな・JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド(毎月決算型) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 670 | 80 | 300 | 80 |
| 2 | 外 | 大和投資信託 | ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型) | 国際債券 | 1月、7月 | 650 | 70 | 370 | 70 |
| 2 | 外 | ゴールドマンサックス | GSエマージング通貨債券ファンド(毎月分配型) | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 650 | 70 | 300 | 70 |
| 3 | 2 | AIGインベトメンツ | AIG新成長国債券プラス(ブルーオーシャン) | 国際債券 | なし | 540 | 20 | なし | 90 |
| 3 | 3 | 大和住銀投信 | エマージング債券ファンド | 国際債券 | なし | 540 | 30 | なし | 100 |
| 4 | 3 | 国際投信 | エマージング・ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 480 | 0 | なし | 80 |
| 4 | 5 | 岡三アセット | 新興国国債オープン(毎月決算型)(アトラス) | 国際債券 | 1、4、7、10月 | 480 | 0 | 0 | 80 |
| 5 | 6 | JPモルガンアセット | JPM新興国現地通貨ソブリン・ファンド | 国際債券 | 3、6、9、12月 | 440 | 10 | 0 | 80 |
| 5 | 外 | JPモルガンアセット | JPM新興国好利回り債投信 | 国際債券 | 3月、9月 | 440 | 10 | 0 | 80 |
| 6 | 外 | みずほ投信 | 新興国高金利通貨ファンド(毎月決算型)(セレクト・ファイブ) | 国際債券 | 6月、12月 | 435 | 85 | 100 | 85 |
| 7 | 外 | HSBC投信 | HSBC新興国現地通貨建債券オープン(毎月決算型)(エマボン毎月) | 国際債券 | なし | 430 | 60 | なし | 70 |
| 8 | 3 | 新生インベストメント | エマージング・カレンシー・債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 420 | 0 | 120 | 60 |
| 8 | 8 | ゴールドマンサックス | GS新成長国債券ファンド(花ボンド) | 国際債券 | (3、6、9、12月) | 420 | 0 | 0 | 70 |
| 9 | 4 | シュローダー投信 | シュローダー エマージング・ソブリン債券(現地通貨建て)ファンド(さいけん太郎 毎月分配) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 410 | -25 | 0 | 60 |
| 9 | 外 | DIAMアセット | DIAMエマージング債券ファンド(ライジングネクスト) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 410 | 70 | 200 | 70 |
| 10 | 11 | シュローダー投信 | シュローダー・アジア公社債ファンド(アジアン円舞曲) | 国際債券 | 6月 | 400 | 0 | 100 | 60 |
| 11 | 7 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ 新興国通貨建て債券ファンド | 国際債券 | 6月、12月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 11 | 9 | 岡三アセット | アジア・オセアニア好配当成長株オープン | 国際株式 | 3月、9月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
| 11 | 9 | JPモルガンアセット | JPM新興国ソブリン・オープン | 国際債券 | なし | 390 | 0 | なし | 65 |
| 11 | 9 | AIGインベトメンツ | AIG現地通貨建て新成長国債インカムオープン(パッション) | 国際債券 | 2、5、8、11月 | 390 | 0 | 0 | 65 |
<年間分配金ランキングとの違い>
1)順位の特徴
年間ランキングに比べ、上位17本は全て国際債券型ファンドです(年間ランキングでの上位13本は、バランス型1本、国際株式型1本を含む)。
国際債券型ファンドのシェアが非常に高く、上位20本中19本(95%)を占めています(前回調査結果と同じ傾向)。
上位20本には、バランス型が1本も含まれていません(年間ランキングではバランス型1本を含む)。軟調な投資環境によって、株式を投資対象に含むファンドの運用が特に低迷しているためです。
上位3本はボーナス分配を実施したファンドであり、本年6〜8月にかけて300円以上のボーナス分配を実施しました。
この半期分配金ランキングにあるファンドでは、半期の決算回数(6回)に満たない以下のファンドがあります(即ち、最近設定されたファンドです)。
このファンドは、今後半期6回分の分配金の合計値になった場合、半期分配金がさらに多くなります。
・2位:ダイワ・エマージング高金利債券ファンド(毎月分配型) 5回分
・6位:新興国高金利通貨ファンド(毎月決算型)(セレクト・ファイブ) 5回分
・9位:DIAMエマージング債券ファンド(ライジングネクスト) 4回分
2)年間ランキングになく、新たにランクインしたファンド
本年6〜8月にかけてボーナス分配を実施ファンド(上位3本)や、ボーナス分配ではない通常時の分配金が、比較的多い月70円以上のファンド(5位以下の4本)です。
2)半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド
対象期間にボーナス分配を実施しなかった以下のファンドと、ボーナス分配がないタイプで、毎月の分配金が63円以下のファンドがランク外になりました(年間順位で10位、12位以下の7本)
・UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド
バランス型
年間1位:半期25位(半期分配金180円。年間980円) 毎期30円
本年5月、8月のボーナス分配がなかったため
3)半期ランキングでのファンドの入れ替え
<前回ランク外・今回ランクイン>
毎月の分配金が70円以上のファンドが新たにランクインしました。
・6位 新興国高金利通貨ファンド(毎月決算型)(セレクト・ファイブ)
10月の分配金(85円)が年間分配金に加算されたため
・9位 DIAMエマージング債券ファンド(ライジングネクスト)
10月の分配金(70円)が年間分配金に加算されたため
<前回ランクイン・今回ランク外>
前回は同じ順位になった本数が多かったため26本を対象にしましたが、今回は20本を対象にしたため、上記の新規ランクインしたファンド2本があった関係で、8本がランク外となりました。
ランク外になったファンドは、前回11位〜13位にあり、ボーナス分配がないタイプで、毎月の分配金が65円以下の国際債券型ファンドです。今回は上位20本の次点位置に順位が繰り下がり、12〜13位(上位22〜28本)になっています。
・ピムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし)
前回11位:今回12位 半期378円(前回と同額)
・三菱UFJ グローバル・ボンド・ニューマーケット(星こよみ)
前回12位:今回13位 半期376円(前回より7円増)
・ピクテ・ハイインカム・ソブリン・ファンド(為替ヘッジなしコース)
前回13位:今回14位 半期360円(前回と同額)
・ベアリング 新興国債券ファンド(あすなろ)
前回13位:今回14位 半期360円(前回と同額)
・ニッセイ/パトナム・グローバル・エマージング債券ファンド
前回13位:今回14位 半期360円(前回と同額)
・日興・ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンドA(ヘッジなし)
前回13位:今回14位 半期360円(前回と同額)
・世界銀行債券ファンド(ワールドサポーター)
前回13位:今回14位 半期360円(前回と同額)
・フロンティア・ワールド・インカム・ファンド
前回13位:今回14位 半期360円(前回と同額)
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