なお、分配金の増減があったファンド(ボーナス分配含む)や設定後初回の分配があったファンドを対象にしました。
<調査結果の要約>
1)分配金が増加したファンドは該当なし
2)毎月分配型ファンドの分配金が最も減少したファンドは、「LM・エマージング・プラス(毎月分配型)」(30円。10円減)。
年4回〜年6回;隔月分配型で分配金が最も減少したファンドは、「安田グローバル・ボンド・オープン(ファルコン)Bポートフォリオ/為替ヘッジなし」(50円。30円減)
3)ボーナス分配を実施しなかったファンドは6本(対象期間にボーナス分配を行うファンド全てがボーナス分配なし)
4)初回分配のファンドは1本(年4回分配の国際株式型。無配)
1.分配金が前期より増加したファンド
毎月分配型、年4回分配型、年6回:隔月分配型ファンド全てのタイプで、分配金が前期より増加したファンドはありません。
特に、年4回分配型、年6回:隔月分配型ファンドは、11月に決算を行う全てのファンド(計130本)で、前期より分配金が増加したファンドがありません。
これは、2007年5月以降、調査を開始してから今月で19ヶ月目になりますが、このようなことは初めてです。それだけ、最近の投資環境が悪いといえます。
2.分配金が前期より減少したファンド
※減額の単位は円
※減額が多い順に列挙
※分配金での「無」は、設定日の関係で分配を実施しなかったことを示す
※基準価格は、決算日の基準価格(分配落ち)
<毎月分配型>
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 11月 | 減額 | 10月 | 9月 | 8月 | 昨年11月 | 増配等 | 基準価格 |
| 1 | レッグメイソン | LM・エマージング・プラス(毎月分配型) | バランス | 30 | -10 | 40 | 40 | 40 | 無 | なし | 5980 |
| 2 | 野村アセット | 世界高金利分散債券ファンド(ボンドクルーズ) | 国際債券 | 40 | -5 | 45 | 45 | 45 | 45 | なし | 6359 |
| 2 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ バランスインカム・グローバル | バランス | 17 | -5 | 22 | 37 | 28 | 32 | 毎期変動 | 5572 |
| 3 | ニッセイアセット | ニッセイ/パトナム・毎月分配インカムオープン | 国際債券 | 30 | -2 | 32 | 34 | 36 | 38 | 毎期変動 | 6322 |
<年4回分配型、年6回:隔月分配型>
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 決算回数 | 投信分類 | 11月 | 減額 | 前期 | 2期前 | 3期前 | 昨年11月 | 基準価格 |
| 1 | 安田投信 | 安田グローバル・ボンド・オープン(ファルコン)Bポートフォリオ/為替ヘッジなし | 4 | バランス | 50 | -30 | 80 | 60 | 70 | 80 | 8837 |
| 2 | 野村アセット | ハイ・イールド ボンド オープン Cコース(為替ヘッジあり) | 6 | 国際債券 | 69 | -11 | 80 | 78 | 75 | 35 | 7062 |
| 3 | 野村アセット | ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし) | 6 | 国際債券 | 98 | -3 | 101 | 96 | 106 | 104 | 5452 |
毎月分配型ファンドの分配金で、前期に比べ最も減少したファンドは、「LM・エマージング・プラス(毎月分配型)」で30円(10円減少)の分配金となりました。投資対象は新興国の債券70%、新興国の株式30%です。
このファンドは、本年7月(初回分配)から4期連続40円の分配を行っていましたが、昨今の為替要因の悪化(円高・外貨安)等により、基準価格が大幅に下落(ここ2ヶ月で約33%減)したことが影響しています。
決算日の基準価格が最も低いファンドは、「三菱UFJ バランスインカム・グローバル」です(5572円)。投資対象は、国際債券(先進国:高金利短期債券)70%、国際株式30%です。
年4回分配型、年6回:隔月分配型ファンドの分配金で、前期に比べ最も減少したファンドは、「安田グローバル・ボンド・オープン(ファルコン)Bポートフォリオ/為替ヘッジなし」で50円(30円減少)の分配金となりました。
投資対象は、日本を含む世界主要国の高格付けの公社債です(地域別では、欧州39%、日本23%、米国19%、英国14%等。本年10月31日時点)
年4回分配型、年6回:隔月分配型ファンドで、決算日の基準価格が最も低いファンドは、「ハイ・イールド ボンド オープン Dコース(為替ヘッジなし)」です(5452円)。投資対象は、米ドル建ての高利回り事業債(ハイイールド債)です。
3.ボーナス分配を実施しなかったファンド
※分配金での「無」は、設定日の関係で分配を実施しなかったことを示す
※基準価格は、決算日の基準価格(分配落ち)
<毎月分配型>
| 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 11月 | 昨年11月 | 金額差 | 基準価格 | ボーナス分配 |
| UBS | UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド | バランス | 30 | 650 | -620 | 5154 | 2、5、8、11月 |
| ゴールドマンサックス | ゴールドマン・サックス米国REITファンド Bコース(為替ヘッジなし) | 国際REIT | 80 | 180 | -100 | 3673 | (2、5、8、11月) |
| ゴールドマンサックス | ゴールドマン・サックス米国REITファンド Aコース(為替ヘッジあり) | 国際REIT | 70 | 70 | 0 | 4239 | (2、5、8、11月) |
| 大和住銀投信 | アジア・オセアニア3資産分散ファンド(毎月分配型) | バランス | 35 | 35 | 0 | 4905 | 2、5、8、11月 |
| JPモルガンアセット | JPMエマージング株式ファンド(毎月決算型)(成長果実) | 国際株式 | 10 | 無 | - | 3362 | 5月、11月 |
<年4回、年6回:隔月分配型>
| 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 決算回数 | 11月 | 昨年11月 | 金額差 | 基準価格 | ボーナス分配 |
| 大和住銀投信 | グローバル資産分散オープン(メインパートナー) | バランス | 6 | 50 | 50 | 0 | 5107 | 5月、11月 |
対象期間にボーナス分配を予定していた6本全てで、ボーナス分配はありませんでした。
昨年11月に比べ分配金が最も減少したのは「UBSニュー・メジャー・バランス・ファンド」です(620円減)。
これらのファンドの決算日の基準価格をみると、基準価格が最も低いのは国際REIT型の「ゴールドマン・サックス 米国REITファンド Bコース(為替ヘッジなし)(コロンブスの卵)」で、3000円台後半まで下がっています。昨年11月の決算時(ボーナス分配実施時)の基準価格10185円と比べると、約64%減の大幅減になっています。
毎月分配型では、国際REIT型2本以外の3本は、新興国対象のファンドであり、新興国投資のファンドも運用が低迷しています。
4.設定後初回分配があったファンド
調査対象期間に、初回分配があったファンドは以下のファンドです。
<年4回分配型>
| 運用会社 | 投資信託名 | 投信分類 | 決算回数 | 分配金 | 基準価格 |
| 野村アセット | ノムラ・グローバル・リーダーズ(年4回分配型) | 国際株式 | 4 | 0 | 5522 |
決算日の基準価格は5000円半ばとなっており、募集時の価格10000円の半分程度まで大幅に下落しています。
主な投資対象は、グローバル・リーダー企業(先進国、新興国を問わず活躍している産業界における世界的リーダーで、「技術力」、「ブランド力」、「コスト競争力」に強みを持つ企業)です。
参考:基準価格の推移(QUICK)
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