対象ファンド(54本)のうち、年間分配金ベスト10のファンドの分配金、リターン(率)の状況を調べました。調査対象期間は2007年7月から2008年6月です。
<調査結果の要約>
1)年間分配金が最も多い国際株式型ファンドは、HSBC投信「HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)」(3140円)
「新興国関連」を投資対象にしたファンドは分配金が多い(10本中6本が新興国投資のファンド)。
2)半期分配金が最も多い国際株式型ファンドは、「ダイワ・ブラジル株式ファンド」。
前回調査よりも新興国投資のファンドが増加(前回2本。今回3本)
3)年間リターンが最も高い国際株式型ファンドは、シュローダー投信「シュローダーBRICs株式ファンド」(前回調査と同じ)
ベスト7は、1本除き、全て新興国投資のファンド
4)6ヶ月リターンが最も高い国際株式型ファンドは、三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)
年間リターンと比べ、7位以降に新興国投資のファンドが増加
5)3ヶ月リターンが最も高い国際株式型ファンドは、ダイワ・ブラジル株式ファンド
ベスト3(資源株、環境株含む)は特にリターンが高い
1.年間分配金
※年間分配金が多い順に列挙
※対象ファンドの年間の決算回数は、アジア優良株ファンドのみ6回、これ以外は4回
※年間リターン(率)はモーニングスターのデータを使用(年間の騰落率が試算のベース:詳細)
※年間リターンでの「無」は、設定日の関係で算出できないことを示す
※6月の分配金での「外」は、6月が決算(分配)実施月ではないことを示す
| 順位 | 運用会社 | 投資信託名 | 年間分配金 | 前回差 | 6月分配金 | 年間リターン |
| 1 | HSBC投信 | HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型) | 3140 | 0 | 外 | -20.4 |
| 2 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型) | 2700 | 0 | 外 | 無 |
| 2 | シュローダー投信 | シュローダーBRICs株式ファンド | 2700 | 0 | 外 | 2.6 |
| 3 | JPモルガンアセット | JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3) | 2500 | 0 | 外 | -17.1 |
| 4 | 三井住友アセット | アジア優良株ファンド | 1630 | 0 | 外 | -21.0 |
| 5 | シュローダー投信 | シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配) | 1500 | 0 | 外 | -7.9 |
| 6 | 大和住銀投信 | アジア好配当株ファンド | 1400 | 0 | 外 | -18.9 |
| 7 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 1350 | 0 | 外 | -27.9 |
| 8 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 1340 | 0 | 外 | -29.9 |
| 9 | T&Dアセット | 世界優良株ファンド(3ヵ月決算型)(プライムコレクション) | 1200 | 0 | 外 | -20.3 |
年間分配金が最も多いファンドは、HSBC投信「HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)」(3140円)です(前回も1位)。ただし、本年5月の分配金は昨年5月に比べ、大幅に減少しました(昨年5月3000円。本年30円)
このファンドは、年4回分配型ファンドの分配金ベスト20でも1位になっています。
年間分配金ベスト10をみると、新興国を投資対象にしたファンドが、上位の方に多いです(ベスト6の7本のうち、2位の三菱UFJを除く6本が該当)
<6月に決算を行ったファンド>
対象ファンドで6月に決算を行ったファンドはありません。
<ランクインしたファンドの入れ替え>
前回調査でランクインしていたファンド4本の本年6月の決算が、昨年6月の実績を大幅に下回ったため、ランク外になりました。
この結果、前回調査で次点の順位にあったファンド4本(今回の6位から9位のファンド)が、繰り上げでランクインしました。
■ランク外になったファンド
・住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン
前回4位(今回16位)
前回年間分配金2470円(今回680円)
昨年6月分配金1900円(本年6月110円。1790円減)
・フィデリティ・グローバル好配当株ファンド
前回5位(今回18位)
前回年間分配金1860円(今回600円)
昨年6月分配金1350円(本年6月90円。1260円減)
・きらやかグローバル好配当株式オープン
前回6位(今回20位)
前回年間分配金1700円(今回450円)
昨年6月分配金1325円(本年6月75円。1250円減)
・フィデリティ・ワールド好配当株・ファンド
前回9位(今回23位)
前回年間分配金1490円(今回320円)
昨年6月分配金1250円(本年6月80円。1170円減)
<毎月分配型の分配金ベスト10との比較>
毎月分配型の国際株式型ファンドと比較すると、年4回分配型の1位のファンドの分配金は、毎月分配型の1位のファンドより分配金が多いです。
ベスト10の分配金の平均値では、年4回・年6回分配型の方が多いです。
年4回・年6回分配 3140円〜1200円(前回3140円〜1490円)
ベスト10の平均値:1946円(前回2169円)
毎月分配 1770円〜680円(前回1930円〜1420円)
ベスト10の平均値:1190円(前回1671円)
※参考:国際株式型ファンドの分配金ランキング(毎月分配型)
2.半期分配金
最近の運用結果を反映した状況をみるため、最新の6ヶ月(本年1月〜6月)の分配金を対象に分配金ランキングをまとめてみました。
※以下の表中の「順/年」は、年間ランキングでの順位
※「順/年」での「外」は、年間ランキングにないファンド
※半期リターンでの「無」は、設定日の関係で算出できないことを示す
| 順位 | 順/年 | 運用会社 | 投資信託名 | 半期分配金 | 半期リターン |
| 1 | 外 | 大和投資信託 | ダイワ・ブラジル株式ファンド | 1000 | 無 |
| 2 | 外 | 三菱UFJ投信 | 地球温暖化対策株式ファンド(青い地球) | 800 | 無 |
| 3 | 外 | ブラックロック | ブラックロック天然資源株ファンド | 700 | 0.9 |
| 4 | 8 | 野村アセット | 世界好配当株投信(年4回決算型) | 530 | -19.4 |
| 5 | 外 | ゴールドマンサックス | GS BRICs株式ファンド | 500 | 無 |
| 6 | 外 | ユナイテッド | グローバル高配当プラスファンド(世界資産) | 440 | -11.0 |
| 7 | 7 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 350 | -18.2 |
| 8 | 外 | みずほ投信 | MHAM海外好配当株ファンド | 300 | -20.5 |
| 9 | 外 | 住信アセット | 住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン | 220 | -18.4 |
| 9 | 外 | 日興アセット | 日興五大陸株式ファンド | 180 | -18.0 |
●順位の特徴
1位のダイワ・ブラジル株式ファンドは、6月の決算(初回分配)で1000円の分配を行った結果、早くも1位になりました。
2位と3位のファンドは、新興国投資以外で、今後の収益性が期待されるテーマ(環境、資源)のファンドです。
新興国投資のファンドは、年間ランキングの6本よりも少なく3本だけです(1位、5位、9位の住信)。前回の半期ランキングでの本数(2本)に比べると、1本増えました。
●年間ランキングに含まれていないファンド(8本)
ファンドの特徴をみると、新興国投資のファンド3本、今後の収益性が期待されるテーマ(環境、資源)のファンド2本、先進国の株式を主な投資対象にしたファンド3本となります。
先進国の株式を主な投資対象にしたファンドは、比較的安定した額を毎期分配していたファンドです。特に、MHAM海外好配当株ファンドの昨年4月以降の決算(5期分)では、毎期150円の分配となっています。
●半期ランキングでランク外になった年間ランキングのファンド(8本)
本年1月以前の半期に比べ、1月以降の半期分配金がかなり少なくなったファンドです。新興国投資のファンドが多いです(8本中6本)。以下、年間順位に沿って列挙。
・HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)
年間1位(半期17位)
本年1月以前の半期3080円、1月以降の半期60円
・三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)
年間2位(半期23位:最下位)
本年1月以前の半期2700円、1月以降の半期0円:無配
・シュローダーBRICs株式ファンド
年間2位(半期16位)
本年1月以前の半期2600円、1月以降の半期100円
・JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3)
年間3位(半期16位)
本年1月以前の半期2400円、1月以降の半期100円
・アジア優良株ファンド
年間4位(半期21位)
本年1月以前の半期1600円、1月以降の半期30円
・シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配)
年間5位(半期23位:最下位)
本年1月以前の半期1500円、1月以降の半期0円:無配
・アジア好配当株ファンド
年間6位(半期16位)
本年1月以前の半期1300円、1月以降の半期100円
・世界優良株ファンド(3ヵ月決算型)(プライムコレクション)
年間9位(半期16位)
本年1月以前の半期1100円、1月以降の半期100円
3.年間リターン
※以下の表はリターン(率)が多い順
※順/分は、年間分配金ランキングでの順位
※年間リターンでの「無」は、設定日の関係で算出できないことを示す
※6月の分配金での「外」は、6月が決算(分配)実施月ではないことを示す
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 年間分配金 | 前回差 | 6月分配金 | 年間リターン |
| 1 | 2 | シュローダー投信 | シュローダーBRICs株式ファンド | 2700 | 0 | 外 | 2.6 |
| 2 | 5 | シュローダー投信 | シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配) | 1500 | 0 | 外 | -7.9 |
| 3 | 3 | JPモルガンアセット | JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3) | 2500 | 0 | 外 | -17.1 |
| 4 | 6 | 大和住銀投信 | アジア好配当株ファンド | 1400 | 0 | 外 | -18.9 |
| 5 | 9 | T&Dアセット | 世界優良株ファンド(3ヵ月決算型)(プライムコレクション) | 1200 | 0 | 外 | -20.3 |
| 6 | 1 | HSBC投信 | HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型) | 3140 | 0 | 外 | -20.4 |
| 7 | 4 | 三井住友アセット | アジア優良株ファンド | 1630 | 0 | 外 | -21.0 |
| 8 | 7 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 1350 | 0 | 外 | -27.9 |
| 9 | 8 | 野村アセット | 世界好配当株投信(年4回決算型) | 1340 | 0 | 外 | -29.9 |
| 番外 | 2 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型) | 2700 | 0 | 外 | 無 |
年間分配金ベスト10のファンドの年間リターン(率)をみると、最も多いファンドは、シュローダー投信「シュローダーBRICs株式ファンド」です(前回調査と同じ)。
ベスト7は、5位の1本を除き、全て新興国投資のファンドで占められており、年間分配金ランキングよりも新興国投資が上位になっています。
4.6ヶ月リターン
※以下の表は6ヶ月リターン(率)が多い順
※順/分は、年間分配金ランキングでの順位
※6月の分配金での「外」は、6月が決算(分配)実施月ではないことを示す
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 年間分配金 | 前回差 | 6月分配金 | 6ヶ月リターン |
| 1 | 2 | 三菱UFJ投信 | 三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型) | 2700 | 0 | 外 | 3.6 |
| 2 | 5 | シュローダー投信 | シュローダー・エマージング株式ファンド(3ヵ月決算型)(かぶしき花子 3ヵ月分配) | 1500 | 0 | 外 | -17.0 |
| 3 | 2 | シュローダー投信 | シュローダーBRICs株式ファンド | 2700 | 0 | 外 | -17.6 |
| 4 | 7 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 1350 | 0 | 外 | -18.2 |
| 5 | 8 | 野村アセット | 世界好配当株投信(年4回決算型) | 1340 | 0 | 外 | -19.4 |
| 6 | 9 | T&Dアセット | 世界優良株ファンド(3ヵ月決算型)(プライムコレクション) | 1200 | 0 | 外 | -19.5 |
| 7 | 6 | 大和住銀投信 | アジア好配当株ファンド | 1400 | 0 | 外 | -24.2 |
| 8 | 4 | 三井住友アセット | アジア優良株ファンド | 1630 | 0 | 外 | -29.2 |
| 9 | 3 | JPモルガンアセット | JFグレート・アジア3・ファンド(グレート・アジア3) | 2500 | 0 | 外 | -29.7 |
| 10 | 1 | HSBC投信 | HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型) | 3140 | 0 | 外 | -35.8 |
三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)が設定日の関係で年間リターンが算出できず、他のファンドと比較できないので、比較が可能な6ヶ月リターンで年間分配金ベスト10のファンドを比較してみました。
年間分配金ベスト10のファンドの6ヶ月リターン(率)をみると、最も多いファンドは、三菱UFJ ワールド資源株オープン(3カ月決算型)です。
7位以降は全て新興国投資のファンドになっています(年間リターンでは7位以降の新興国投資は1本のみ)。最近の新興国の投資環境が、あまりよくない状況を示しているようです。
5.3ヶ月リターン(半期分配金上位対象)
※以下の表は3ヶ月リターン(率)が多い順
※順/分は、半期分配金ランキングでの順位
| 順位 | 順/分 | 運用会社 | 投資信託名 | 半期分配金 | 3ヶ月リターン |
| 1 | 1 | 大和投資信託 | ダイワ・ブラジル株式ファンド | 1000 | 16.9 |
| 2 | 3 | ブラックロック | ブラックロック天然資源株ファンド | 700 | 14.8 |
| 3 | 2 | 三菱UFJ投信 | 地球温暖化対策株式ファンド(青い地球) | 800 | 13.9 |
| 4 | 5 | ゴールドマンサックス | GS BRICs株式ファンド | 500 | 6.9 |
| 5 | 9 | 日興アセット | 日興五大陸株式ファンド | 180 | 3.9 |
| 6 | 6 | ユナイテッド | グローバル高配当プラスファンド(世界資産) | 440 | 3.4 |
| 7 | 7 | 野村アセット | グローバル・ハイインカム・ストック・ファンド | 350 | 1.0 |
| 8 | 8 | みずほ投信 | MHAM海外好配当株ファンド | 300 | 0.2 |
| 9 | 9 | 住信アセット | 住信 アジア・オセアニア配当利回り株オープン | 220 | 0.1 |
| 10 | 4 | 野村アセット | 世界好配当株投信(年4回決算型) | 530 | -0.4 |
設定日の関係で6ヶ月リターンを算出できないファンド3本があるため、3ヶ月リターンで、「半期分配金ベスト10のファンド」を比較しました。3ヶ月リターンの比較対象時期は、本年3月の株式相場急落時(ベアスターンズ・ショック)なので、リターンがプラスになるファンドが多いです。
半期分配金ベスト10のファンドの3ヶ月リターン(率)をみると、最も多いファンドは、ダイワ・ブラジル株式ファンドです。
ベスト3は、半期分配金順位と同じファンドになっていますが、4位以下のファンドよりもリターンが2倍程度高くなっています(堅調な運用状態を示しているようです)。
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